この手のジャンルでは一番好みだった
新着情報に載っていたのを見て適当にダウンロードしてプレイしたんですが、
これが予想外に完成度が高く、周波数にどハマりしていてびっくりしました。
このゲームを一言で評価するなら、最初のレビューの「ととと」さんの言う、「とんでもない隠れた名作ゲーム」という表現がピッタリだと思います。
自作マップチップはいわずもがな、設定も非常によく練られており、他にも演出が細かくて、丁寧に手間を掛けて作られているのが分かりました。
シナリオは一本道で四部構成の長編になっています。(ゲームでは各部が節と表記されており、恐らく間違っている)
確か二部以降は章が少なめなので、一部が終わったぐらいで折り返しと考えて良いと思います。
また、後半のダンジョンにも数章くらい物語の根幹に関わるイベントが用意されています。
序盤から終盤まで容赦ない残虐な描写が引き続きますが、ただ屍を画面に散らかして終劇というだけのゲームではなく、
最後は無事に物語もタイトル回収して綺麗に終わったという印象で、ハッピーエンドと言えるのかはともかく読後感は良いゲームです。
あとキャラクターの描き分けが上手ですね。
特に顔グラなどが用意されているわけでもなく、キャラチップもウディタの標準なのに、各人物の人格や風貌が頭の中で容易にイメージできます。
一部キャラクターの台詞が理解できなかったのですが、
あとで前作があったと知り、急いでダウンロードしました。
ダンジョン編のアシストメンバー達は前作のキャラクターだったんですね。
今作のキャラクターの背景にも関わっているので、前作をプレイしておくと余すことなく楽しめると思います。
というわけで私は結果として二周やりこみましたが、後半になって謎が明かされていくタイプのゲームなので、
二周目も初見とは違う楽しみ方ができて苦ではありませんでした。
ですが、主にシステム面での改善点はあると思います。
・全体的にウェイトが長い点(特にセーブに時間が掛かる)
・強敵の前のイベントのスキップ機能がない点
・アシストメンバーを追加するたび再装備が必要な点(基本つけっぱで回収が選べるとgood)
・おまけ部屋に一度しか行けない点(一周目ではあれを読み込まないと中々物語を咀嚼しきれないだろう)
・やや誤字が多い点
最後に本作のゲームバランスについて軽く触れると、救済措置とされるチートキャラを除いても、
お金やエリクサークラスのアイテムがどんどん手に入るので比較的ぬるい方だと思います。
ダンジョンもボスにデバフや状態異常が効いたりと、戦術性に富んでいてRPGとして良い調整だと思います。
それと銀のダガー三刀流が強い。
ただ、全キャラのLvをカンストさせてきた私から言わせれば、ヒロシ先生がちょっと使えなさ過ぎます。
攻撃手段が全くないのはともかくとして、完全な回復役なのに全体回復魔法がなく、
代わりに使えそうな全体防御強化のガーディアンフィールドも消費SP68という異常な燃費の悪さ。
元々SPが高いわけでもないので、これならSPが高くて同じ強化技の使える雑魚戦最強のリヒト君や、低燃費で全体回復が使える万能なウーナちゃんを使ったほうが早い!
そういうわけで、ガーディアンフィールドはせいぜい28くらいの消費が妥当だろうと思います。
軽くと言いつつ無駄に語りましたが以上です。
あと、レビューとは関係ありませんが作者さんのサイトがあるといいと思います。
次回作があるとしたら欠かさずチェックしたいので。
大人向けの良作。
とても良い作品と思います。
が、非常に重いです。
間違っても万人には勧められないです。
屍の山は比喩じゃない。
シナリオが良いだけに臨場感があります。
レーティングの基準は判りませんが、子供は絶対にダメで、大人でも骨太なところが無いと耐え難いかも知れません。
丑三つ時に一人で墓場の側を悠然と通行できるとか。
悲惨な生々しい遺体写真を正視できるとか。
はだしのゲンを完読できるとか。
この程度の神経があれば問題無いとは思いますが。
そうでないなら覚悟が要ります。
死を色濃く扱っている作品です。
主人公の、性格設定も絶妙で、思いを表すのに言葉は必ずしも必要無いと判ります。
ドットキャラで構築されたゲームでありながらも、あるいはそうであるからか。
絶妙なシナリオに裏打ちされた本作は、そこらのホラー映画、ゲームなど比較にならないくらい「くる」ものがありました。
私は精神的にはキツイとも、鬱だとも感じませんでしたが、強烈な作品ですので思うところは強くありました。
良作です。
でも、大人向けです。
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ひとつだけ、改善した方が良いと思った箇所がありました。
居住区への通路(正確にはその一ブロック前)の存在には、シナリオの都合で行く必要が生じて虱潰しに探すまで気付けませんでした。
居住区内での通路ガイドのような仕組みがある方が良いと思います。
本当に素晴らしい作品だった、もっと皆に遊んでもらいたいし、評価されてほしい
スタッフロールを迎えるまで、ストーリーだけに専念してプレイ時間5時間弱。
普段長編RPGをやらないのですが、このゲームは長編に入る部類なのではないでしょうか。
気軽な気持ちでダウンロードして、中身もわからず始めてみましたが、思わずのめり込んでしまいました!
最初は王道RPGかなぁって思ってたんですよ、軽度のグロ描写があったり、とある人物について不穏な感じになったり。
主人公が救世主として感謝されるような素敵なファンタジーな世界。素晴らしいじゃないですか。
しかし、一転。
世界が、変わります。 ネタバレになるので言えないのですが、この衝撃を共有したいので皆さんも遊んでください!
このゲームは本当に素晴らしい。ストーリーに専念できるように、難易度はとても優しめです。
しっかりレベル上げれば死ぬことは無いです。(私はストーリーではゲームオーバーになりませんでした)
他のストーリー外のダンジョンはまだ行ってないです。行かなくてもストーリーはクリアできて。
ああ、でも「酒場」にだけはこまめに行けばよかったなと終盤後悔しました。シナリオ上の問題で。
シナリオがとにかくすごい。私は鬱ゲーと呼ばれる部類はそこそこやってきたつもりですが、このゲームはなかでも上位クラスです。
暴力表現はそこそこにグロいですし、あとは身分の差による差別的扱いと、直接的ではなくともえぐい性的描写(同性愛含む)がコアですね。
オリジナルのマップチップも合わせて、壮絶でした。
悪役(?)のセリフに同調してプレイ中に「いいじゃん!人間なんて滅んでも!」と言ってしまいましたw
つらい……悲しい……なんでこのゲームはこんなつらいんだ……人間なんて最低だ……と、とても落ち込み、
一章が終わった!やった!解放される!と思ったら二章と続き、そこからも悲しい展開が続いて正直きつかったです……!(※褒めてます)
でも最後の最後は希望が見えたような気がしました。スタッフロール以降の主人公には幸せになってほしい。
キャラクターが魅力的で、世界観と設定、グラフィックと丁寧に作られてるのがわかります……!クオリティー高いです!
とにかく、このゲームをプレイして思ったのは「私は、とんでもない隠れた名作ゲームに出会ってしまったのでは?」です。
べた褒めしてしまいますが、それだけ強烈で素敵なゲームでした。ぜひグロいのと鬱展開に耐えて最後まで遊んでもらいたいです。
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