冗長だが手堅くまとまった小品(ネタバレあり)
心霊スポットとなった廃墟へ足を踏み入れた主人公たちを襲う、恐怖の一夜といった感じの作品。特に目新しい設定や演出があるわけではないが、手堅くまとまった小品。
ただ、廃墟の探索パートなどが冗長に感じた。選択肢のない一本道ノベルなので、この辺りはざっと流してしまってもよかった気がする。あるいはEDは一つでも探索パートなどに選択肢を入れるなどすれば、プレイヤーが操作する分冗長さは感じにくかったのではないかと思う。
以下ネタバレ
恐怖を楽しむというコンセプトからか、殺人鬼という現実的恐怖と悪霊という非現実的恐怖が主人公を襲うが、この二つが同時に襲ってくるのも個人的に冗長に感じる一因である。どちらか一つに絞って話を進めるほうが、冗長さやまとまりのなさを感じることも少なかったのではないかと思う。
また、登場人物の言動や立ち位置からだれが死ぬのか何となく予想できてしまうのが、惜しいと感じた。手堅くまとめた分、えっというような驚きや予想のつかない恐怖が感じられなかったのが残念である。恐怖を楽しむというコンセプトなのだから、そういった予測のつかない恐怖があってもよかったのではないかと思う。
それと終盤に悪霊を怯ませるアイテムを入手していたのに、それを使わないまま登場人物が悪霊につかまるシーンから主人公が立ち直るまでの一連の描写に、なんとなくイライラを感じてしまった。ここも選択肢があれば最終的な結果は変わらなくとももう少し感じ方が違ったのではと思った。
面白かったです
王道ホラー+パニック系
設定・展開に真新しさはないですが楽しく読めました。
ぶつ切り投げっ放しでなく、事件後の登場人物のその後も一通り書かれているのが好印象です。
気になった点
・脱出までの経路がやや冗長に感じました
うろうろ+悲鳴+逃亡の描写が繰り返されるため余計に
・音量、テキスト速度を設定できない
(私が方法をわからなかっただけでしょうか…?)
ノベルゲームで環境設定ができないのはきつい
効果音やBGMを狙い通りに出すためあえての設定不可かもしれません
が、地味に響く不便さでもう一度読み返すのは諦めました
読み手側への快適さが欲しかったです
ありがとうございました。
全体的には面白かったです
話の展開が面白く、つい一気に読んでしまいました。
ただ後半、大の大人がお漏らしお漏らしって囃し立ててるのにはドン引き。
しかも何度も出てくるので不愉快でした。
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