いじめられっ子の主人公が、突如不思議な力を手に入れて、いじめっ子へ復讐する機会を手に入れる。
さぁ、主人公は復讐するのか、それともしないのか!…というストーリーは、今日ではよくあるパターンです。
ただ、「イジメ」が社会問題となり、その後フリーゲーム界でそれを題材にすることで「イジメ復讐」がジャンルとして確立されていたのが、このゲームがふりーむに登録された2014年程だったハズです。(大〇が2011,12年あたりなので)
今日と当時では、このゲームに対する見方は大分変わってくるでしょう。私はあくまでも今日の立場でレビューします。
ストーリーに関しては、大満足です。
ストーリーの序盤は「あるある」な展開でしたが、ここから作者様らしい世界観が展開していきます。
この手のゲームは、いじめっ子への復讐シーンをいかに過激に、いかにスカッと描くかがポイントですが、そこは余裕でOKでした。復讐の苛烈さやエゲツナサが十分に(6人分も)用意されています。
ですが、このゲームで注目したいのはその後ですね。
復讐を終えた主人公がどのような末路を辿るのかまでが、イジメ復讐系の醍醐味です。
ただ復讐を終えて終わりであれば、主人公もいじめっ子と同じただの暴力者で終わります。
…そんな陳腐な展開で終わらせないのが、「空白の鬼」の良い所ですね。
なお、今作には「案内人」というキャラが登場しますが、これは作者様の他作品にもよく登場するキャラです。
作者様の世界観を深く楽しみたい方は、案内人について別のゲームで見てみると、空白の鬼への感想が変わるかもしれません。
最後に、少々不満点を。
復讐の方法が「鬼ごっこをして捕まえた奴に復讐できる」というものですが、復讐対象である一部のNPCの足が速すぎて、捕まえるのに手間取ります。
これはゲームの腕前の問題という次元の話ではありませんでした。それだけが唯一の不満です。
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