子供向けと思いきや謎展開、そしてバランス崩壊
※クリア済み(33分)
□ゲーム内容
・のんきなまちにいる「コンちゃん」。
いま「がっこう」にきているんだ。
がっこうがおわったあと、「もり」にいこうとともだちにさそわれ、
コンちゃんはもりにいくことになった。
□良いところ
自作絵の使用
・自作の絵を使っていること。
ランダムダンジョンの実装
・自動生成ながら、入るたびに構造が変わるダンジョンを作ったのは良い。
もうちょっと工夫すれば「不思議なダンジョン」にはなったのかもしれない。
フィールドが狭い
・フィールドマップが狭いため、次行くべき場所が分からなくなったとしても解決できる。
□悪いところ
ゲームバランスの崩壊
・キャラバランスが異常に悪く主人公コンの性能が低すぎてどうしようもなく、
ダークコンの性能が異常に高すぎてまずやられることが無く、
ダークコンを除き「そだちの数値=それぞれの能力値」なためキャラ毎の特徴が無い。
また、戦闘面はゲームの途中で手に入る相手の魔法を封じる哲学の知識と、
大ダメージを与える化学の知識が無いとボスにまともなダメージを与えることができず、
ボスの回復魔法によって回復されてしまい勝負がつかないが、あったとしても、
「哲学の知識を使いボスの魔法を封じて化学の知識をひたすら使い、
通常攻撃でダメージを受けたら瞑想で回復し魔法封じが解けたら哲学の知識を使う」の繰り返しで、
長くて単調なボス戦をしなければならない。
これはまさに「哲学」としかいえない。
ちなみにボス戦は6分かかった。
シナリオの崩壊
・序盤は子供向けかと思われたシナリオだが途中から謎展開に入り、
何故か「IDカード」、「シェルター」、「コールドスリープ」、「管理者」とか明らかに合わない用語が
いきなり出てきたり、主人公がいきなりの覚醒とかラスボスは「生物兵器(最終型)」と、
どう考えても後先を考えていない設定ばかりが出てきておりそれを全く活かせていない。
また、コンの友達であるニンニンが途中で急用を思い出してパーティーを抜けるがエンディング後でも、
まったく話に関わらず伏線もまともに回収できてない。
これでは脈絡の無い脳内妄想電波シナリオとしか言いようが無い。
深く追求されていないキャラ設定
・「ダークコン」以外、どのキャラもパっと出でキャラ設定が皆無。
主人公のコンもそこまで描写は濃くなく、クリア後も「あーそう」で済むレベル。
エンディング後の描写も全くといっていいほど書かれていない。
死期が近い仲間もいるのに、その設定も生かしきれてない。
一応描写があるダークコンというキャラも薄すぎ。
ダンジョンが自動生成
・せめてダンジョンが自作であれば・・・と思ったが、
残念ながらダンジョンは自動生成だった。
しかも邪魔な移動するオブジェクトがあるせいで移動するのにも時間がかかってしまう。
フィールドは自作なのに何故ダンジョンを自動生成にした・・・?
□感想
・シナリオ、ゲーム性、キャラ設定の全ての部分がかみ合っていない作品。
子供向けと言われればそうではないしシナリオを重視する人には向かないし、
戦闘を楽しみたい人でも楽しめないといったどうしようもない作品。
・・・これならそもそも戦闘が無いほうが楽しめるだろうし、
子供向けのデザインなのだから最後まで平仮名を使用して子供向けに作ったり、純粋に明るいシナリオにしたほうが良い。
お世辞にもゲームとは言えず、子供用の絵本としても見れない。
これは流石に作り直したほうがいいだろう。
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