プレイしてみたが
よかった点
・レベルが上がりやすい
・お金が貯まりやすい
・戦闘バランスがイージー
・迷宮から出るとステータスが全快する
気になった点
・雑魚敵のHPが高め
・「MPが0になったら戦闘不能」というシステムが活かされていない
・傭兵が使いづらい
(せめて、一戦ごとの報酬をなしにしてくれれば……)
・「リレミト」や「テレポ」に相当する手段がないので、移動が面倒
まあまあ面白い
☆このゲームの場合、「残りMPが0になったキャラは、戦闘不能になる」というのが最大の独特なシステムであるため、
MPをこまめに回復させていく必要がある。
ただし、携帯電話で、よろず屋とテレホンショッピングすることにより、迷宮内でも簡単にお買いものすることができるので、回復アイテムはケチらずバンバン使って問題ない。
☆手数料を払うことで、転職や新しい技・魔法を覚えられる。
魔法使いや賢者などに転職して、攻撃魔法を覚えれば、雑魚戦が楽勝になり、サクサク進めることができる。
※装備を増やせば増やすほど、消費MPがアップしてしまうので、装備を充実させる必要がない。
※基本、主人公の1人旅となるが、用心棒を雇うことも可能。
しかし、用心棒キャラをずっと使い続けるためには、莫大な金額のお金が必要となるため、何人も雇うメリットがあまりない。
いろんなキャラを交互に育てる必要があまりなく、育成の楽しみがないのが、ちょっと残念かも。
※シリアスなところで、ほのぼのBGMが流れることがありますが、ちょっと合わない気がしました。
※テレポートやエスケープがなく、歩いて戻ることになるのが、ちょっと面倒。
※ダンジョンのフロアによっては、似たような感じのフロアが続いて、ちょっと迷ってしまいました。
・・・なんだかんだと書きましたが、
まあまあそこそこ面白い良いゲームだと思いました。
本当に惜しい作品
※長文注意
このゲームのポイントはなんと言ってもオリジナリティーのあるゲームシステムである。他の作品では見ないシステムが3つもあり、それがこのゲームを面白いものへと変えている。
1.管理がシビアなMP
通常、バトルでは敵の攻撃を受けたらHPが減り、魔法やスキルを使うとMPを消費するのだが、このゲームは独自のシステムを採用している。装備には「重さ」という項目があり、この「重さ」分、毎ターンにMPを消費してしまうというもの。そしてMPは0になるとキャラクターは例えHPが最高だとしても戦闘不能になってしまうのである。そして当然ながらMPは魔法を使っても消費するため、MPの管理がとてもシビアになっている。反面、HPは戦闘が終われば全快しているので、紙防御で無い限りHPの心配は要らない。また回復アイテムは安価で、更に迷宮から出ればステータスは全快するため、危険を冒さなければそこまで戦闘難易度は高くないと言えるだろう。
2.お金で買える職業・スキル
主人公は9つの職業に就く事ができ、途中でお金さえ払えば別の職業に転職する事もできる。そして職業で覚えるスキルや魔法はレベルアップで覚えるのではなく、お金を払う事で習得できるシステムになっている。その覚えられるものの殆どが安価であるため、全て習得する事も難しくない。また、魔法職は攻撃魔法のほぼ全てが全体攻撃であるため圧倒的な火力で敵を一掃できる。
3.お金で雇う傭兵
このゲームは最大4人パーティーであるのだが、主人公以外の固有パーティーというものがほぼいないと言ってもいい。なので傭兵を雇わないとソロで迷宮に潜る事になる。
傭兵を雇うには前金を払い、更に戦闘毎に報酬を払う必要がある。最初は敵のドロップするお金の量も少ないので、最悪の場合お金を減らしながら迷宮を探索する事になる(最初の方は敵のドロップが大体30Gくらいに対し、最初の傭兵ですら前金200Gの各戦闘で50Gの支払いを求められる)。なので傭兵の雇用はよく考えてやった方がいいだろう。傭兵は途中でクビにする事も出来るので経済的にきつかったらソロプレイも手である。
他にも闘技場といったオマケ要素もあり、とても面白い作品となる筈であるが……酷い欠陥を抱えている。それが戦闘バランスの酷さである。
このゲームは折角MP管理がシビアとなっているのに回復手段が簡単なのと、回復アイテムがかなり安価(そのお値段50G!)という事もあり装備と魔法に遠慮する必要があまりない。なので最初からMPの高い魔法職の一人舞台で、何も考えずに全体魔法をぶっ放していれば敵を殲滅することが余裕となっている。また、敵も「装備無しで」魔法を2回~3回ぶつければ倒せるのでわざわざ高いお金を払って傭兵を雇う必要が無く、ぶっちゃけ装備も必要ない。これでは折角の「重さ」と傭兵システムがデメリットにしかなっておらずとても勿体無い。そしてボス戦前になったら単体攻撃を主とする物理系に変えればこれまたごり押しが効いてしまう。恐らく製作者はMP消費を考えてこうしたのかもしれないが、もっと敵を強くした方がゲームとしての完成度を上げられただろう。(因みに自分はボス戦以外は素潜りソロプレイ余裕でした)
また、一つバケモノ並みの性能を持つ職業があり、これがバランスブレイカーの半分を担っている。詳しく書かないが、もしもこのゲームをノーマルレベル以上でプレイしたいならば絶対に選ばない方がいいだろう。
以上を簡単に纏めると、
「良い所」
・システムがオリジナリティーに溢れている
・様々なプレイが出来る土台がある
「悪い所」
・敵が弱すぎる
・大抵のボスのMPが低く、ラスボスですら6回ほどの吸収で倒せてしまった(賢者レベルMax,大地の魔導所,鉄の盾,魔力回路内臓装甲,鉄の兜,ロザリオ)
・各職業のステータスでおかしい部分がある
である。
敵を全体的に強くするかモード選択機能を実装されると絶対に面白くなると言えるだろう。
以下、各職業の特徴とステータスを簡単に載せときます。
・剣士
物理枠。武器を二つ装備できるのと多種の系統スキルがあるので火力特化可能。しかしMPが少ない。
HP:○ MP:△ 攻:◎ 防:○ 精:△ 敏:◎
・魔法使い
魔法枠。素潜り常習犯。何故か体力が全職業中1番を誇り、防御の低さを無視できる性能となっている。
HP:☆ MP:◎ 攻:△ 防:△ 精:◎ 敏:△
・格闘家
物理枠。強力な一発技があるがMPが少ないので剣士同様ボス戦以外は使いどころがあまりない。
HP:◎ MP:△ 攻:◎ 防:△ 精:△ 敏:○
・ランサー
物理枠。ステータスが剣士と逆転現象を起こしている。色々と使い辛いので没個性となっている。
HP:○ MP:○ 攻:◎ 防:◎ 精:△ 敏:○
・ヒーラー
回復枠。噂のバケモノ。大抵のボス戦を5ターン以内で終わらせる。こいつの才能を開花させてはいけない。
HP:△ MP:◎ 攻:△ 防:◎ 精:○ 敏:○
・ガンナー
物理枠。素の能力がバランスよく高いので結構使える。ただし武器がちょい重いのでMPに注意。
HP:○ MP:◎ 攻:◎ 防:○ 精:△ 敏:○
・ナイト
物理枠。スキルが器用貧乏なため使いどころが可哀相なくらいない。大体魔法職のせい。
HP:○ MP:○ 攻:◎ 防:○ 精:△ 敏:◎
・賢者
魔法枠。魔法職では器用貧乏であるがそもそも魔法職がチートなので実は1番高性能。
HP:△ MP:◎ 攻:△ 防:△ 精:◎ 敏:△
・遊び人
物理枠。1番の器用貧乏。敵が強ければ使えたかもしれないが、敵が弱すぎるため使われない哀れな職業。
HP:○ MP:◎ 攻:△ 防:△ 精:△ 敏:◎
長文失礼しました。
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