全体的に優しく柔らかな雰囲気を持った、おつかいゲームです。
主人公の見習い天使ちゃんも、エキストラも、街並みも、全てが可愛らしく表現されていました。
表情変化や、猫に話しかけたら主人公が鳴くなど、悶えられる要素もたっぷり詰まっています。
主人公の言葉の端々に、普段どれだけ気苦労の絶えない生活を送っているかが読み取れますw
とあるルートで彼女が少々毒舌になるのは、きっと色々溜まっているのでしょう。
また、ドアの開閉や水面に映る姿など、細かな演出に愛を感じました。
一度入力した成功内容が残るシステムも親切ですね。
エンディング毎に難易度差があるのもプレイヤーに優しい。
個人的には暗号ルートにテンションが上がりました。
とあるアイテムで主人公のグラフィックが変化しますが、どちらも可愛かったです。
髪型が例の人と似ていたのは、トゥルーエンドへの暗示でしょうか。
遊び心満載の秘密部屋も覗かせて頂きました。
さらに奥の部屋では、もう一段階突っ込んだお話も聞けます。
部屋の外にも何名かいらっしゃったような。
BGMは可愛らしい世界観にマッチしていて素晴らしかったです。
さして控えめでない音源を使用されているにも関わらず、ずっと聞いていられる不思議。
手腕の成せる業だと感じました。
とにかく癒されたい方にはお薦めです。
一部謎解きもありますが、攻略サイトもあるので問題ないかと。
とっても楽しくプレイさせて頂きました。
主人公の天使をはじめ、全体的にほのぼのとした雰囲気が気に入りました。
まったりプレイできるかと思えば、そのじつ謎解きが多く、
ひとつの果物を手に入れるために、訪れる町の人間たちの会話を聞き、
果実入手のヒントを得ていきます。
その過程は、一見すれば典型的なおつかいイベントに見えますが、
行き交う人々との会話の内容そのものがなかなか人間チックで楽しく、
気がつけば時間が経つのを忘れてプレイしていた、ということも。
RPGなのでモンスターとの戦闘はありますが、基本的に敵は弱く、
それよりも謎解きがメインとなっていますね。
ただ、絵柄・BGMを含めて作品全体でほんわかしすぎな感は確かにあり、
その点では好みが分かれる場合もあるかな、と。
シリアス派の方には合わないかもしれませんが・・・
日常的なもののはずの何かを、必死になって探し求める。
そんな単純なことが、これほどまで楽しめるとは!
個人的には楽しかったです。
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