和風ファンタジー好きなこともあって、随分前に大ハマリして、パッケージ版を注文したこともある、思い出深いゲーム。久々に再プレイして、とても感動したので、今更になってレビューしました。(どうして当時は、レビューしなかったんだろ?)
久しぶりすぎて、ストーリーの内容の大部分を、忘却していた自分。改めてみると、謎解きの楽しさ以上に、ストーリーが素晴らしいです。
この作品は一作目から伏線が張られていた浅葱家の歴史と、人と妖怪との関わりのあり方と、主人公の家族との話が、絶妙に絡めて描かれて、滅茶苦茶感動しました。
ただ、これは製品版を最後までやっての感想。通常版だと、だいぶ中途半端で、また続編があるのか?と、誤解してしまうような終わりになってるので。もしこれからやろうという人がいたら、注意した方がいいですね。
製品版のおまけという名の、実質的な完結編。これまでの伏線が殆ど回収されて、すっきりした話しなのですが。主人公・葵の両親の件や、全ての元凶だった悪妖の消息など、恐らく意図的に放置された話しもあります。
もう何年も前のゲームなので、今更なのでしょうが。もしかして当時はまた、続編の構想があったのでしょうか? だとしたらとても残念です。
ところで外伝の鴇浅葱騒々記が、フリームに掲載されてないのは何故? あの作品をなかったことにしないで欲しいです。
クリアさせていただきました。
内容としてはAVGで、物語が進んでいくアドベンチャーパートと、画面内を探索する探索パートに分かれて進んでいきます。
プレイ時間は2時間くらいでしょうか。謎解きはサクサク解けるほうだと思います。探索の途中にパズルをする箇所が何回か出てきますが、これもそこまで難しくはないです。ちょっと簡単すぎてもったいなかった気もしますが。
雰囲気としては和風物です。人間と妖怪との関わりがストーリー内で語られていきます。
注目すべきはBGMとグラフィックです。フリーゲームとしては特出したクオリティを誇っています。特にOPムービーが非常に素晴らしいと思います。作中で流れるBGMも秀逸ですし、遊んでいて楽しくなりました。
また、キャラクターもとても魅力的でした。キャラ同士の掛け合いも面白いですし、ストーリーに絡むキャラの背景も短い時間にもかかわらず丁寧に掘り下げられていたと思います。
ストーリーも解りやすかったです。(最後のパズルのところは音楽的にもストーリー的にも熱くなりました(笑))
残念なところはボリューム不足くらいでしょうか(もっと遊びたい!という意味ですが)。あと前作をやっていないので主人公の反応(特に兄さん関係)にちょっと着いていきづらかったかもしれません。
終わった後ほっこりするような全ての人にオススメできるゲームでした。
また次回作も期待しています。
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