いあ!いあ!べあ子!べあ子 くふあやく (略
クトゥルフ味のカードゲームですね、とても完成度の高い作品でございます。
クトゥルフ神話を知っているとニヤリとできる部分もありますが、知らないと楽しめないような要素は無いため、カードゲームがお好きな方ならばどなたでも楽しめるかと思います。
デッキ枚数や手札数を少なくすることでゲーム規模をコンパクトにまとめつつも、コンパクトだからといってゲーム性を損なうこともなく、大変素晴らしい調整がなされています。
一般的な(デッキ枚数50枚程度の)カードゲームと比較するとややコンボに偏重したゲームバランスですが、これは少枚数ゆえに短期決戦となるゲームデザインに大変マッチしており、むしろ長所であると言えるのではないでしょうか。
こういった特徴があるため、戦術よりも戦略が重視されると言えましょう。デッキを組んだ時点で勝敗は決しているのだ…!というのは言い過ぎかもしれませんが、戦略で負けているのならば戦術で巻き返すのは難しいでしょう。
上記のとおりメインであるカードゲームは大変素晴らしいのですが、ストーリーパートには少々難があります。「一応ありますよ」という程度の位置づけかと思われるため、さして問題ではないのかもしれませんが…やっぱりせっかくやるならクリアしたいですからね。
キークエストをクリアして行くとイベントが進んでエンディングへ…という流れなんですが、キークエストがどれだけあるのかわからないうえ、誰が依頼するかもわからないし、発生するかどうかもランダムっぽいんですよね。
※酒場で受注する際に対象キャラが現れない or 現れても別クエストを提示する場合がある
ということで、若干ネタバレになりますがそのあたりを記載しておきましょう。
依頼主は全部で19人いると思われますが、キークエストを発注するのは10人だけです。そして1人で複数持っている依頼主もいます。キークエスト以外は稼ぎ用なので無視してOK。
キークエスト数0:下記以外
キークエスト数1:ダイオニシアス、ベアトリクス
キークエスト数2:アルヴィン、エイミー、ギルバート、シャロン、ニルス、ハンナ、メリッサ、ルイーズ
エイミーとメリッサの2つ目は最初は発生しないと思うので、それ以外をクリアしたら道具屋へ行きましょう。その後に2つ目を受注できるようになると思われます。
私は道具屋へ行かずに延々クエストを周回して「進まねぇ…」とボヤいていた愚か者でございます。いやだって、ある程度慣れてくると無消費でクリアできますからね…道具屋へ行く必要が無かったんですよ。お金もカンストしていましたし。
続いてすごろくパートについて。
選んだ手札によりどれだけ進めるか、またどれを手札に入れるかを選べるわけですが、この挙動がなかなか難しいんですよね。ゲーム内の説明だけではイメージを掴みづらいかもしれないので補足をば。
赤黄緑を選択…数字の枚数分だけ手札に入れ、その次のマスを1枚捨てる
青を選択…マスを2枚捨て、数字の枚数分だけ手札に入れ、その次のマスを1枚捨てる
画面上部のマスをABCDEFGとしましょう。
赤2を選んだ場合…ABを手札に入れ、Cを捨てる
青2を選んだ場合…ABを捨て、CDを手札に入れ、Eを捨てる
この挙動を理解していないと、赤マスを踏みまくったり、ゴールの白マスを捨ててしまってクリアできなくなったりします。白マスが近付いてきたら誤って捨ててしまわないようにしっかり調整しましょう。
カードゲームがお好きならば、ぜひ一度手に取って頂きたい作品ですね。
そしてベア子の依頼を断りましょう。シビれるぜぃ…
プレイしてみたが
よかった点
・グラフィックのクオリティーが高い
気になった点
・ルールが分かりにくい
名作成り得ず、埋もれてしまった佳作
※ネタバレを含みます
既にてすたー6氏によるレビューが上がっていますが、
アップデートによる変化を中心にレビューしていきます。
〔長所〕
・使いやすさの改善
バージョンアップ前と比較できないのが残念ですが、
ルールの把握には苦労せず、デッキの保存数増加がなされています。
・バランス
アップデートによってカードの性能も変わっていますが、
私もバランスは非常によくできていると思います。
・収集要素
カード入手は敵を倒した時、
その敵が持っていたデッキの中からランダムなカードが手に入ります。
入手済みか否かなどの判定もないランダムだと思われますが、
クリアするころにはいわゆる「大ボス」以外のカードはほとんど集まる程度には集めやすいです。
〔良くも悪くも〕
・カード・クエストはすべてクトゥルフ関連なのでR-18G的な要素こそ直接的にはありませんが、
カードはグロテスクな外見のものが多く(SS参照)、
クエスト文などもホラー的な要素は多々あります。
クトゥルフ好きであればニヤリとしたりボスの見当が付いたりしますが、苦手な人は嫌になるかも。
逆に生粋のクトゥルフ好きだと、表現があっさりしすぎて拍子抜けするかもしれません。
・ストーリーは短め・あっさりめ
クエストを受注し、すごろく的なステージを潜り抜けボスを倒す。
これをひたすら繰り返していくことで、ゲームは進んでいきます。
受注時に一言二言の台詞、クエストの説明文など背景を予想・想像させる要素はありますが、ボス撃破後のストーリーなどは特にありません。
ラストのボス周りに関しても非常にあっさりといえばあっさり。
純粋にカードゲームを楽しみたいならちょうど良いでしょうし、
ストーリーを楽しみたい人には物足りないかなと思います。
〔短所〕
・カード完全収集までの徒労感
上述のとおりクリアまでに粗方のカードは手に入りますが、
完全収集を目指すとなるとそのカードの出現ステージでの「周回」が必要になります。
と言っても補正がかかっているのか3回程度こなせば手に入るので、かなり容易・良心的です。
・・・なのですが、カードの売買・交換などの要素はないため、
既に入手しているカードを手に入れた際のメリットは全くありません。
所持金最大が入手条件のカードもあるため、売買の要素もあればなぁと感じました。
・オンライン対戦
登録から4年、最終更新から2年経過しているゲームなので
仕様がないといえばしょうがないですが、人いません。
まぁオンライン対戦をしないと入手できないカードとかはないので、「短所」は失礼かもしれません。
でもオンライン対戦したい人はご留意あれ。
・カードはイラストではなく画像
この問題をフリーで解決するのが困難なのは承知の上ですが、
SSでも分かるとおりカードはイラストではなく画像です。
その代わり絵柄が一致しているのはかえって長所と言えるかも。
〔まとめ〕
丁寧に作られた、個人的には間違いなく佳作以上の作品です。
残念ながら人が集まらなかったのはカードゲーム全体であればmtg、手軽にやれるフリーカードゲームとしてはカードコマンダーなどが既にあったのが厳しかったか。
安定感のある良質なカードゲーム
一日かけてじっくりプレイしてみましたが、バージョン1.00とは思えないほど既にしっかりした出来のカードゲームだと思います。
ゲームの流れは①事前に12枚(コスト制限あり)のデッキを作成し②ゲーム開始時にその内5枚がオープン状態でめくられ③その内3枚を選び実際に召喚となります。
【良い点】
・バランス
対戦カードゲームとして最も重要な「バランス」が、ver1.00にも関わらずよく出来ています。カードの基本的な能力値は大抵コストが高い方が強いですが、デッキにコスト制限があるのでコストの高いカードで全て埋めることは出来ません。それにコストが低くても効果とコンボ次第でいくらでも化けます。また強力なコンボ能力を持つキーカードを主軸にしても必ず引ける訳ではないので諸刃の剣です。相手のコンボを崩すカードも沢山あり、「12枚の内5枚がオープンされ3枚を召喚する」というルールのおかげで、デッキの相性が悪ければ負けというジャンケン的な勝ち負けにならない所が良いです。
・収集要素
カードゲームの醍醐味といえば、パックを開けてカードを手に入れ、新しいものが出る度にそれを使ったデッキを妄想することでしょう。このゲームはしっかりとこの重要な要素を抑えており、敵を倒してランダムにカードが手に入る度に楽しくなります。
・オンライン対戦
よく出来たバランスのゲームですが、AIの思考にはやはり限界があります。オンラインを用いた対人戦ならばこのゲームの要である読み合いの楽しさが余すところ無く発揮されるので是非ともオンラインをプレイしたいところです。オンの人口が増えて対戦が盛り上がることを期待します。
【気になった点】
・ルール説明がちょっと不親切
チュートリアルがなく、プレイ中に参照できるルールブックも最低限のことしか書いておらず、ルールを把握するのに一苦労しました。カードゲーム自体をあまり触ったことがない人にはさらに難しく感じるのではないでしょうか。良く出来た作品なだけに最初のとっつきにくさで中断して欲しくはないですね。今後のバージョンアップがあるとしたらまずはチュートリアルの実装とルールブックの強化を望みます。
・デッキの編集画面にユーザビリティがない
保存できるデッキは現在のデッキのみ、カードの絞り込みもないので、デッキ編集がやり辛いです。
【まとめ】
先にも書きましたが、バージョン1.00で既に完成度の高いゲームだと思います。特に最も重要なゲーム部分は完成しているので、後バージョンアップでプレイしやすい環境が整えられて、新カードが出たりなんかすれば最高ですね。
なんにせよカードゲーム好きの私にはお気に入りのフリーゲームとなりそうです。
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