肩の力を抜いてできるゲーム
ストーリー:○
キャラ:○
探索:◎
アクション:○
■ストーリー
謎解き脱出がメインなのでストーリーらしいストーリーはありませんが、始終コミカルな雰囲気でちょこちょこ小さなイベントをはさむので特に飽きが来るということはなく、最後まで楽しめました。
脱出ゲーム=ホラーという風潮が強い中、このような明るいノリの脱出ゲームは非常に嬉しいです。
■キャラ
たくさん絡むことがなくても、十分に魅力が伝わってくる個性的なキャラが多いです。
非公式カバディ部が良かったです。
ただ、前作をプレイしていないと伝わりづらいネタが多かったのも確かです。
■探索
謎解きはとてもやさしめです。
特に詰まることはないかと思います。
また、マップが非常にプレイヤーのことを考えて作られているなと感じました。
セーブ場所は限られていますが、欲しいところに設置してありますし、どこでもセーブできるアイテムも十分な数手に入ります。
新たなアイテムを手に入れた際、行きたい場所へのショートカットが開放され、探索ゲーにありがちな行きたい場所がわかっているのにやたら遠回りさせられるというストレスを一切感じませんでした。
鍵を見つけて鍵を探すという流れではありますが、手に入れる工程がミニゲーム風になっているので鍵探しゲーにはなっていない点もすばらしいです。
ただ、推理パートは犯人がわかりきっているのに情報を集めさせられるので冗長に感じました。
舞台が学校であるので仕方ないことではありますが、マップ構造がほぼ同じため、行きたい場所はわかっているのにその場所がどこだかわからなくなることに陥りがちです。
アイテムを使いそうな教室は事前にメモを取っておくことをおすすめします。
最後に一点、最後の最後まで集めている風船の意味がわからず、脱出方法に面食らってしまい、突然終わってしまったと感じました。
最初に最終目的を明確にしておいた方が達成感があったかもしれません。
■アクション
脱出ゲームに鬼ごっこ要素は不要派ですが、この作品に関しては飽きの来ないいいアクセントになっていたかと思います。
鬼はカバディ部員で「カバディカバディ」言いながら迫ってくるのでちょっと笑ってしまいます。
一応ライフ制ではありますが、奪われたライフは逃げるカバディ部員を捕まえ返すことで取り返せますし、動きを止める補助アイテムがあるので、よほどアクションゲームが苦手でない限りはライフがなくなってゲームオーバーになることはないかと思います。
カバディ部員に追いかけ続けられると部員が息切れするなんて要素があれば、よりおもしろかったかもしれません。
■総評
よく考えられた非常にバランスのいい作品です。
長くダラダラしたイベントもなく純粋に謎解き脱出をまったり楽しみたい方にはオススメです。
ホラーばかりでなく、こういった明るいノリの脱出ゲームが増えてくれることを強く望みます。
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