※ネタバレあり
前作のアフター、ファンディスクみたいな話。ギャルゲーの甘いその後というよりは家族を亡くした人達の新しいよりどころというのがテーマになっているのか、セリアとアイリスはそういう要素の方が強め。それが悪いというわけではなく、セリアアフターでちょっと新しいことへ挑戦することになったセリアが新しいことを楽しみながらも、せっかく手に入れた幸せが少し変化を見せることに戸惑い、それをクライドに諭されつつ受け入れたり、攻略ヒロイン全員が寄り集まって家族のような形になるアイリスアフターは温かかったです(リヤカーのシーンがなんか印象的でした)。アイリスは年齢もあって特に恋愛薄めでしたが、あしらうのではなく曖昧でありつつも答えをぼんやり示したのも良かったです。
でもやっぱりこのゲームのキモはエステルアフターだと思うんですよねー! もう前作の本編終盤からしてそんな片鱗を見せてはいましたが何このバカップル! 好きな人にするのは大好き発言もだけど終始イチャイチャイチャイチャしてやがるっていうね。彼氏だってはっきり言っちゃうクライドもなかなかやるけどもうお前ら勤務中だぞ自重しろやみたいなあれそれとかもう終始ニヤニヤしっぱなしでした。
もちろんただバカップルしてるんじゃなくて、イチャイチャはしてるけどやり取りとしてはとても幼くて先を行くことへの戸惑いとかもあって、温かくも切ないところもあるんですが。対等であるために料理も言葉も工夫してくれるエステルがなんかもう健気で愛おしいです。クライドの過去の清算の仕方もこのルートが一番良かったですね。最後のクライドの誓いなんかにもホロリ。七色の表情とか気まぐれな猫とか、エステルを表す比喩なんかも心開いた後の幸せいっぱいな感じで良かったです。
今なら言える、Polar nightはエステルゲーだと。温かいのもイチャイチャもすごく堪能させてもらいました、ありがとうございます。前作でエステルが気に入ったならこのアフターもやるべき。
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