背景や文字だけで絵は少ないですが、あたかも本当に体験したかのような雰囲気(演出と言ってもいい)を出していたくらい、見事にホラー要素がありました。
読み終わるまでかなり時間はかかってしまいましたが、とてもいい話でした。
***多分ネタバレになります***
最初は怪談話から始まり、その後は章ごとにキャラの視点が変わっていき、それぞれが体験した怪談(だったかな?)を聞くことができましたね。
時折出てくる帽子で素顔が殆ど見れない学ランを着たあの青年の正体も終盤で明かされていきますし。
ラストは「救いはないのか?」と思うくらい本当に切なかったです。
***
今後、このゲームのリメイクも出すと言っておりますが、楽しみですね。
これからも製作頑張ってください。
私は、この作品をプレイする前にトンネループという同作者様のゲームをプレイしました。
作者様のHPでは、トンネループは今作のスピンオフとありますが、個性的かつ魅力的なキャラを先入観無しで見るには、トンネループで登場人物達の関係図を理解してから今作をプレイした方がスムーズかな、と思いました(今作をプレイしてからだと、彼の正体が○○だ!とか分かってしまうので)。
逆に、トンネループを「スピンオフ」として楽しむためには、勿論今作からプレイすることをお勧めします。
……まあつまり、どちらかの作品をプレイしたら、絶対もう片方もプレイした方が良い、ということです。
以下、ほんのりネタバレ。
トンネループが比較的明るいラストなのに比べ、今作のラストはやや切ないです。低身長でクールな彼、又は人をからかうのが好きな彼を推している人は特に切ないかも。
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