triple+R!

公主

夢から始まった異国の少女と喋る猫と過ごす不思議な1日 現代ファンタジーコメディノベル

眼鏡侍

食べ物の恨みはオソロシス

公主様の制作された、ファンタジーADV、“triple+R!”の感想を書かせて頂きますね。

本作は地味で怪力の持ち主である三奈が、二人の退魔師と共に、妖魔の徘徊する危険な廃墟から脱出すると云う物語。
“triple”のリメイク作品であり、雰囲気はほぼそのままに、ストーリー等は若干変更が加えられています。
制作ツールもLiveMakerから性能が高めのYU-RISに変わっており、演出方面も強化されているように思えました。
アスリーちゃんとガンマタリーナさんの立ち絵も綺麗になっていて、CGも美しい物になっておりますが、前回のグロテスクな雑魚妖魔の立ち絵がなくなってしまっていて、そこは個人的に少しだけ残念でした。
プレイヤーさんの想像力にお任せって事ですね。

大まかなストーリーは変わっていないのですが、未だ見た事のない三人のやり取りを見る事が出来たり、妖魔との戦いも気を抜く事の出来ない、緊張感の溢れる物になっていました。
前回は若干謎が残ったまま終わってしまった所も見受けられましたが、今回は妖魔が出現した経緯であったり、三奈が見た夢と過去の出来事に深く触れていたり、最初から最後までプレイする事で、全てが明らかになって解決する形になっていました。
まあ、ヌーコ様もヌーコ様でどうしようもないですが、命懸けの戦いに巻き込まれる割には、物事の発端は随分と呆れるような原因でありました(笑)。
ヌーコ様って言葉が出て来た時点で、直ぐに“Last cross”や“紡ぐ魂の鎖”のネタを思い出して、思わず吹き出しそうになりましたけどね。
全体的に妖魔は今回の方が圧倒的に怖かったのですが、上記のような背景もあり、シリアス度は前回の方が上かも知れないと思ってしまいますね。

今回はおまけ要素は非常に少なく、本編は三奈視点のみで、アスリー視点は用意されていないので、思った以上に直ぐに終わってしまいます。
ですが、所々ストーリーも変更や補完がされていて、ラストもリメイク前はちょっぴり切ないままの終わり方でしたが、今回は本当のハッピーエンドと云う感じでした。
三奈の主人公であるにも関わらずの地味さ、目立たなさや、アスリーちゃんの外見に反する腹黒さ、ガンマタリーナさんのネタキャラ度、親父臭さ等々、キャラはリメイク前と同等の活躍を見せてくれました。
個人的には折角女の子だけのパーティーなので、もっと百合百合度が欲しいかな……と(笑)。
後、リメイク前でも出て来た彼は、リメイク後でも哀れな扱いでした。

気になる方は、リメイク前もリメイク後の本作も両方プレイして、どのように変わったのかを楽しんでみるのも良いかと思います。
女の子同士の友情や、強敵との熱いバトルを楽しみたい方は、是非ともプレイしてみてはいかがでしょうか。

それでは、これにて失礼致します。

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No.19510 - 2014-06-14 13:16:14
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