困っている者を放ってはおけない姉孝行な妹が可愛らしく活躍しちゃう、イベント率高めの戦闘入り探索アドベンチャー(未完)に該当。
「主人公の少女が薬剤師を務める姉と仲良く暮らしながらも、様々な人物達に出会い平和的に様々なアクシデントを乗り越えていく」といった趣旨のファンタジー色の強きストーリー設定である模様。
全編通して格別に憎むべき悪が登場しない優しさに満ち溢れた内容となっており、少女と主要キャラ達とのどことなくゆるくてソフトタッチなやり取りが和め、イベントによっては多少のスパイスを効かせたハラハラする展開もあり、なかなか味のあるシナリオとなっている。
キャラの立ち絵は非常に美麗に描かれており、少女を含むヒロインが萌えすぎて死ねたり、イケメンキャラはマジ美形だったり、なんか著作権的にヤバい絵面のキャラがいたりと様々な面子が登場する。
徹底的なまでに優しい雰囲気に包まれている故に若干の甘ったるさを感じてしまうのは作風的に仕方がないかもしれないが、私的には話クリア後のメタフィクションが多い登場キャラによる漫才風予告やり取りは正直鼻に付く次第である。
探索、戦闘的な意味での感想としては、「お使いイベントが無駄に多い」のと、「戦闘を導入する必要がまるでない」という二点が挙げられる。
前者に関しては、「○○を拾おう」という似たようなお使いを事ある毎に強いられる故にその辺を右往左往する機会に遭遇しがちで、明らかにお使いさせるだけの為に入れた様なイベントも何回か発生するのが精神的にしょげてくる。 (第四話の妖精救出イベントなど)
後者に関しては、「争いを好まない純粋な心の少女」がバリバリで戦う気まんまんのBGMののせて戦闘する様に大きな違和感を覚え、イベント関係を除けばすべてのエンカウント敵は回避しても進行に影響がなく、戦闘自体も大分単調で面白くない、と負の印象しか思いつかない。
また、「現状のプレイでは『少女達が住む店内』と『妖精の森』しか行動範囲がなくお使い感に拍車をかけている」「道端や敵撃破後で拾えるお使いアイテムの入手に謎のランダム性がある」といった点も微妙に思える。
優しい雰囲気で包まれたストーリー描写は魅力的ではあるが、お使いや戦闘がただの足止めでしかなく、個々のイベントが変に長ったらしく感じてしまうのはアレだった気がする。
第四話終了後も幾らかの謎を残したままとなっているので、追加公開される予定の第五話以降の進展に期待したい。 (Vol.279)
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