「おすすめフリーゲーム」を辿っていると、出会いました。
「タテ型ウインドウにタテ書の文章」「手書き風のイラスト」「優しげな雰囲気」「プレイ時間短め」、という要素に惹かれてDL、プレイ。
掌編ファンタジーノベル。本編のみを読み終えると10分、「蛇足1,2」を読めば20分程度でしょうか。
作中の雰囲気はたしかに優しげでほんわかとしていますが、明かされる世界設定は割と殺伐としています。
前述のとおり、「タテ型ウインドウにタテ書の文章」で、おまけに背景も紙風の画像なので、かなり「本」的です(段落字下げがなかったり、読点が排除されていたりするのが、個人的にはちょっと気になりましたが)。
始終オルゴール曲が鳴りつづけていて、雰囲気作りに一役買っています。
画はモノクロで枚数も決して多くない一方で、それでも十分に作者さんの描きたい世界の表現ができるのだなあ、と思いました。
なんだかエラソーな感じになってしまいますが、サウンドやイラストが寓話的ですので、本編はもう少し柔らかい文体で描かれていたら、もっとマッチしたような気もします。
日記調の「蛇足1」がむしろメインというか、本編から遡る第二章的なスタンスですね。こちらの方が表現・文章演出が洗練されている印象を受けました。
日記ならではの婉曲的な表現に、キャラクターが「そこにいる」のだな、と感じます。
奇妙な現象が蔓延した世界で、この一人と一体(と一枚)が今後どうなるのか、説明文にある「続き」は読んでみたいのですが…本作の公開は3年以上前。難しい、ですかね。
…「続き」が現実にはなかったりするのは、気まぐれなフリーゲームたちの宿命なのかもしれない、いち作者としてそう思ったりもします。
(私のふりーむ!内フリーゲーム感想のまとめページ:http://goo.gl/LkiLiK)
塔の少女は不思議な空間で何を想うのか、掌編サウンドノベルに該当。
ラフスケッチな絵柄が背景の暗めなファンタジー小話といったところで、話の趣旨は切ない路線、手短ながらも話の構造は上手く綺麗に終わらせているといった印象。
おまけの項目がそのまんま「蛇足」(本当にそう表記されている)だったのが衝撃であり、実際にも蛇足感が強く無理に入れる必要がなかった気もする。
雰囲気重視とはいえ決してストーリーは捨てておらず、短い時間で悲しげなファンタジー小話が堪能できるのではないだろうか。 (Vol.214)
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