靖国へゆく亡霊

児玉 守

太平洋戦争末期の潜水艦を題材にしたノベルゲーム

DeepCorner

死の先の絆

戦場を共にした男達の魂は永遠に不滅なり、短編会話ノベルに該当。

太平洋戦争末期にて、とある日本兵曹長が遭遇する数奇なる運命を描いた作品であり、舞台設定は戦争ものだけに重いものの話自体はさほど長くはなくさっぱりとしている。
自作で戦闘機のプラモデルを製作しているだけあって背景の絵はリアル趣向ではあるが、細かい事をいわせてもらうと若干絵の映し方が平坦的で実物にような重量感が足りない気もする。
選択肢が数える程しかない上に、その選択も即バッドENDか否かというわかりやすいものなので、トゥルーENDを拝むのはそう難しくはない思われる。

題材が題材だけに万人向けとはいえないだろうし、シナリオ面で見ると手短気味であまり濃厚な作風ではないが、戦争もの特有の辛気臭い雰囲気は少なくく割とさくっと読みやすい内容でもある模様。
終盤の敬礼シーンがなかなか印象深く、スタッフロールの製作過程のプラモ絵表示が壮観であり、かなり手間をかけて作っているのが凄い努力を感じる次第。 (Vol.118)

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No.67 - 2011-12-01 09:54:18
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