世界観が深い
作者様の作品は今作が初プレイです。
まず、主人公がモンスターの部位を装備出来るシステムが独特で面白かったです。
Lvアップで覚えるスキルと違って装備している時限定で使えるので、必然的に戦術を変える必要があるのがメリハリがあって良かった。
(冷静に考えるとイカの触手やらカニの爪やら生えた主人公は相当奇っ怪な見た目になるはずが、ずっとスクリーンショット通りのイケメンのままなので安心安全。さすがは神様…)
戦闘面に関しては、雑魚敵でも攻撃が結構痛いしエンカウント率も高めかつ、序盤はMPが枯渇しやすいので消耗が激しいですが、いつでも任意にノーコストでエンカウント率0に出来ますし、回復アイテムやお金が入ったオブジェクトが大量にマップに配置されていてマップ切り替えで復活するので、探索中にエンカウント多すぎて鬱陶しいとか、物資が尽きてダンジョン奥で力尽きるみたいな心配は無用です。
むしろ殆どエンカウント0を使わずに律儀に戦闘しまくってたら、LVが上がりすぎて終盤のボス戦も余裕だったので、このへんは自分の匙加減で戦闘の難易度調整ができて凄く親切設計。
本筋のストーリー自体はシリアスですが、殆どの装備品やモンスターの名前がふざけているので最初は戸惑うかも。
主人公は言動こそぶっ飛んでますが、冷静で頭が切れるのでやる時はやる。カッコいいときはカッコいいです、すぐふざけるけど。
ただ最終的に、一つの問題自体はちゃんと解決したものの、世界観にはいろいろ謎が残ったまま終わってしまったので、もう少し詳しく知りたかったです。(※追記にて補足あり)
今度は作者さんの過去作品も遊びたいと思います。
追記:
本作をプレイ後に、mobcharacter57様作の『身代わり魔王と応酬の魔王』、『廃都に願いを』、『cause of chaos』、『孤独の少女と贖罪の魔王』をプレイさせていただきました(もし、作品同士に繋がりがある事を示すことがネタバレに抵触していた場合は、大変申し訳ないですが削除をお願いします)
レビューで触れた『謎が残った』については、膨大な世界観設定の元に創られた作品の一つ故、という事で腑に落ちました。
(作者様の他の作品もそうですが)一つの作品として充分楽しめますが、もし一つプレイして面白かったと感じたら、他の作品もプレイして損は無いと思います。
混作の主人公の印象は私のような本作初プレイの方と、上記の作品プレイ済みの既存ファンの方とでかなり違うかと思いますが、今作は(上記に挙げた作品と比較してですが)主要人物が少数かつ、世界観のかなり深い所に切り込んでいる作品のため、シリーズで最初にプレイする作品としてもおすすめですよ。
世界観を知れば知るほど面白いので他の作品どんどんプレイしたくなるし、今からすでに次回作が待ち遠しいです。応援しています!
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