くらげ
ギャグと友情とうさミミの青春サスペンス
謎の組織につかまり改造を受けうさミミを生やされてしまった女の子。
突然の事態に戸惑い混乱する彼女を見た主人公は、「彼女のうさミミが食べたい!」という猛烈な欲求に襲われてしまう。
事態を解決するため、同時に居合わせた委員長を巻き込んで奔走する果て、事態は思わぬ方向に転がって行く……。
(以下若干のネタバレを含みます)
おバカなノリのコメディと思いきや、推理あり、人生観あり、叙述トリックありで、本筋は至ってシリアスな青春ものでした。
時折覗かせる登場人物の闇の部分が明かされていく展開にはゾクゾクします。
まさか真っ先に危険な趣味が露見して「やべーやつ」認定することになる大國さんが、一番闇のない真っ当な頼れる人になるとは思いもしませんでした。
そして美卯さんの庇護欲をそそるウサギっぽい可愛らしさが絶妙で、八十木くんが情に流されるのもむべなるかな、と凄く説得力がありました。
随所に伏線とトリックが仕組まれ、再読が楽しく、効果的な演出も素晴らしい、傑作ノベルゲームだと思います。
作者のころぱふ様、面白いゲームをありがとうございました!
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No.68994 - 2024-08-04 16:16:41
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