力強い握手(相手は死ぬ)
口は禍の元から始まる珍道中。
頼れる仲間たちとともに、変幻自在に形を変える森の冒険を
主人公のシュジが実況・解説担当でお送りします。おまえは戦わんのかい!
4人パーティを組んで森へ挑むため、酒場でメンバーを選ぶのですが……
それは職業なのか? なんだその恰好? なんだその謎属性は?
それぞれ3回転半くらいひねりの効いた味つけがあり、繰り出す技も個性的。
盾やらサメやら料理やらが乱れ飛ぶハジケ祭りが開催されます。
マップが特徴的で、殴り書きの地図の上をそのまま移動していきます。
行き先を指でなぞるような旅の様子を思い浮かべながら
隅っこへ寄り道してアイテムを見つけたり、隠しボスと戦うヒントを得たり
あやふやな道をあちらこちらへと探索するのが面白かったです。
戦闘は攻撃を2回受けるとやられるくらい豪快なバランスに加えて
立ち絵の変化やメッセージなどのリアクションも豊富で、敵味方問わず
「ぐわあああああ」と断末魔の叫びが飛び交うてんやわんや感を味わえます。
負けてもペナルティはなく、あほみたいなダメージの全体攻撃で一掃された直後に
「全滅しとるやんけぇ!」のツッコミで済ませられるギャグ空間がとってもグッド。
自作のグラフィックや音楽にも魅力があります。
新たな地へ向かうたびにユニークなキャラが登場するのが賑やかで
音楽も一曲が長めな中、ころころ展開が変わって楽しいです。
特にボス戦のSmall universeはこのゲームのテンションをそのまま表しているようで
ピロピロかわいいフレーズがちりばめられているのが好きです。
ギャグとパロディまみれな一方で、シュジもやるときはやるところを見せたり
バッドなルートを進むとマップに地図ならではの変化がさりげなく起こったり
ストーリーの端々に心にくい演出が光ります。
ノリが良い会話を全身に浴びながら、プレイ時間は4時間ほどわいわい楽しめました。
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