古き良きRPG
遊ばせて頂きました。
RPGの王道ながら、主人公は幼児という切り口はそれだけでワクワクします。ノスタルジーを感じる小道具と、今時ベタすぎるぐらいに王道な勧善懲悪ストーリー。こういう青臭さ、好きです。
そこからの終盤の展開も・・・・・・うまい具合に昭和感と平成感がマッチしてるな、と。
尖った刺激が欲しい人にはちょっと物足りないかもしれませんが、安心してノンビリ、時々ドキドキが欲しい人にはオススメ。
表題にもなっているムーンホイッスルが、それほどストーリーに絡んでこなかった気がするのでそこだけ違和感と言えば違和感でした。
「発見」が楽しいゲーム
真相に辿りつくまでの過程が本当に面白く、わくわくさせられます。
想像が掻き立てられるマップ、イベント、伏線が満載!
クリアした後は、もう一度オープニングを見るのがおすすめです。
見えているけど今は行けない場所。
見えているけど今は取れない宝箱。
ゲームを進めていくうちにひょっこりそのエリアに出ることができたりすると楽しいです。
隠しマップや隠しイベントも見応えがあります。
それらを見ておくと、終盤のイベントがより楽しめると思います。
ノスタルジックで神秘的な、子供と大人の世界。
いろいろ考えることが好きな人にはおすすめです!
あの時と変わらぬテーマが再び
神無月サスケ様の制作された、どこか懐かしい雰囲気のストーリー重視のRPG、「Moon Whistle XP」の感想を書かせて頂きますね。
本作はあの有名な「Moon Whistle」のリメイク版であり、以前よりもやり込み度、作り込み度は大幅にアップしております。
幼稚園児が主役と言う事で、大甘なイメージを持つ方もいらっしゃるかも知れませんが、可愛らしいドット絵とは対照的に、
作中で確かな問題提議を行っており、シリアス度高めなストーリーが展開されます。
前作を知っている方は勿論の事、前作を知らずとも子供心を捨てずに生きている夢のある大人の方には、きっと楽しんで頂けると思います。
この作品で注目して欲しい所ですが、一日に一話が完結するストーリー構成になっており、その日にちによって季節が変わったり、街の人達との会話内容が変わります。
昼間は只管街の中を冒険する事になりますが、その日のイベントのノルマを達成すると、フィールドが昼から夕焼けに変化し、曲も決まったものに変わります。
季節によっても街の雰囲気や曲も変わるのが、これまたニクい演出ですね。
その為、話の続きは凄く気になるのに、ついつい寄り道したくなってしまいます。
戦闘に参加出来るのは最大で四人までですが、メインのキャラだけでなく、サブのキャラもパーティーに加わる事があります。
しかも、ドラホコ(ドラクエ風主人公パーティー歩行システム)なので、街の中を幼い子供達が集団でぞろぞろと並んで歩いて行きます。
こんな所も趣があって良いと思うのですが、ぜのんがなるみと一緒の時に使える特技でんしゃごっこは、一度行った事がある一部の場所まで瞬間的に移動出来る便利な技であり、
幼稚園児が主人公の本作に相応しいネーミングだと思います。
本作はダンジョン等を歩いていると、敵キャラが見えない状態で戦闘が開始される、ランダムエンカウント方式のバトルシステムとなっています。
戦闘イベントに関しては、RPGツクールXPのデフォルトのフロントビューのものとなっています。
敵キャラもコミカルなイメージの可愛らしいものが多く、通常のRPGに良く出て来るようなグロテスクなものは殆ど出て来ません。
技に関して言えば、技の名称の最後に「!」が付いているものがあり、これに該当する技は効果が単体ではなく全体となっています。
これにより、戦闘中に技の一覧を軽く見るだけで、誰でも一瞬で効果の範囲を知る事が出来、何気に嬉しい配慮だと思います。
ゲーム中盤辺りからは、MPの消費量の少なさの割に強力な威力を持つ伝説の特技等も覚える事が出来るようになりますが、どれも簡単には覚える事は出来ず、
習得する為には隠しサブイベントをこなして行く必要があります。
全て覚えるつもりであれば、結構苦労すると思います。
実は本作には全滅はなかったりします。
例え強い敵に戦いを挑んで返り討ちに遭ったとしても、幼稚園の2Fのお昼寝ルームからやり直す事が出来るのです。
ですから、貴方は何も怖がる事等ありません。
気楽に好きな場所を探索し、気ままに好きな敵と戦えば良いのです。
負ける事によるデメリットも一切ありません。
とは言っても、戦闘の難易度はかなり易しく、普段から雑魚敵から逃げないようにしていれば、余り苦戦する事はないかも知れませんが。
RPG初心者への作者様からの優しい配慮と考えれば、RPGに不慣れな方も安心してプレイ出来ますし、十分評価すべきレベルのシステムではないでしょうか。
物語は明るい街が舞台となっているものの、大人向けの感動的なストーリーが展開されます。
そして、何よりあの有名な音楽素材屋である、氷石彩亜様の素晴らしいオリジナル曲だけを、終始聞く事が出来るのです。
作者の神無月サスケ様と音楽家の氷石彩亜様は、深い絆で結ばれた先輩後輩の関係であり、サスケ様の作品を語る為には、彩亜様の名を語る事を避けて通る事は出来ないのです。
是非貴方にも胸を打たれる優しく切ないこの物語と、芸術の域に達した神曲の数々を味わい、そして、酔い痴れて頂きたいと思います。
素晴らしい物語は幾ら時が流れようとも、宝石のように永遠に輝き続けると言う事を、何年も前の作品をリメイクしたこの作品に触れる事で、きっと貴方にも分かって頂けると思います。
それではっ!
【☆4】 終わらないタイムヒーロー
大きな夢を見る事はばかげた幻影なのか、それとも生きる上での希望なのか…? 、長編RPGに該当。
【評価点】
「正義のヒーローに憧れる主人公の幼稚園男児が仲間達と行動し、様々なトラブルを解決していくにつれ、時系列を越えた関係が繋がっていく」という流れのストーリー設定な模様。
ゲーム前半あたりは正義のヒーローの活躍を交えたあっさりとゆるいノリの勧善懲悪路線で話が進行していくが、中盤あたりから衝撃の事実があらわになっていき、後半以降は非常に深く考えさせられる重いドラマ展開となっていくのが見所。
「理想と現実の葛藤に悩む正義のヒーロー」「良い方向にも悪い方向にも利用される可能性を持つ賛否を説いたタイムマシンの存在論議」などの、科学的な現実世界観にて起こる非現実的な要素が上手くかみ合っていて魅力的である。
町中のチップ配置が非常に繊細で「現実の町にありそうな風景」がゲーム内にて再現されているのは脱帽であり、ゲームを進めると住民の会話が定期的に変化するので何度でも町中を探索したくなる。
キャラチップがこじんまりとしているがキャラの絵柄に想像を掻き立てられる絶妙な書き込みがなされておる、建物や敵などの絵柄は非常に多彩かつ細かく描かれていて驚かされる。
BGMに関しても良曲揃いで聞き応えがあり、その曲数もなかなか多彩なのも嬉しく、場所によって雰囲気の合った楽曲が流されるのもハイセンスである。
「先のダンジョン敵の強さの上がり方が緩やか」「さくさく上がるレベル」「セーブがいつでも可能」「ほぼいつでも戦線離脱が可能なワープ技完備」などの要因により戦闘難易度は低く、よっぽどの無茶なプレイでもない限りはまともに苦戦する場面は少ないと思われる。
エンカウントの高さは気になるものの、戦闘テンポがツクールXP制とは思えぬ程に快適であり、ダンジョンを攻略するのがだれにくいのは凄いところ。
原則としては「特定場所に行こう」という流れが連続して発生する一本道進行だが、隠しダンジョンやレアアイテムなどの存在もそこそこあり、やり込みプレイヤーにとっても十分楽しめる配慮がなされている。
【問題点など】
説教臭くならない配慮故なのかさっぱりとイベントが描かれている事が多い本作だが、幾つかの重大なトラブルに置かれたイベントが驚く程に簡素に解決してしまう点はどうしてもあっけなさを覚えてしまう。 (特に最終章前の大人失踪イベントはご都合すぎだと思う)
町中の作り込みは評価できる反面、建物の配置がやや乱雑としており、プレイ最初のうちは軽く迷子になりがちである他、一部の建物のドア配置が分かり辛い面もある。
他には「RPG部分は大方お使いと戦闘だけなので、少々ゲームとしては単調になりがち」「どれ位のやり込みを達成しているのかの目星に乏しい」などが挙げられる。
【総評】
私は原作をプレイした事はないが、本作をプレイしただけでも「確かに原作の支持が得られるのも納得」という気にさせられる作り込まれた良作だったと心から思う。
失礼ながらRPGとしては平坦なシステムであり、どちらかというと外観上は地味寄りな作品ではあるが、とにかくストーリーの描き方に関しては絶妙に畳み掛ける面白さを持っており、長編なのに長ったらしさを感じずに濃い内容が堪能できるのは間違いないと思われる。 (Vol.300)
駄菓子を片手に心躍る探検へ
フリゲ好きからは名作として名高い「Moon Whistle」がツクールXP製としてリメイクされました。
元がツクール95製だったという理由で敬遠していた、私の様なプレイヤーにはとても嬉しい今回のリメイクです。
本作品の魅力は何と言っても「Another Moon Whistle」もでしたが探検とシナリオにあると思います。
アーケード街の屋根の上、デパートの裏口、下水道の中など、私たちが子供の頃探検したいと思っていた様々な場所を探検できます。
本編とは関係ない寄り道イベントも数多くあって探検していて飽きることはありません。
壁の向こう側に見える宝箱に心が躍らないプレイヤーはいないのではないでしょうか?
そして中身も強力な武器だったりするのでマップすべてを探索したくなるのです。
そしてシナリオですが、一言で表すならば「正義の味方」ではないでしょうか?
主人公のぜのんくんは幼稚園の年長組という「子供」です。
そして彼の敵は私たち「大人」なのです。
「Moon Whistle」の世界はとても温かいので「正義の味方」をして悪い大人を改心させるということに疑問はありません。
今の世の中で同じことはとても出来ないですよね。
「ゲームだから出来て当然」ではなく「ゲームでしか出来ない」と私は感じました。
また「正義の味方」をしている「子供」に「大人」が改心させられると言うのも非常に考えさせられるものがあります。
この辺りに作者様の強いメッセージが籠められているのではないでしょうか?
MOTHERではないのですが「大人は子供に」という印象を抱かせるゲームだと私は感じました。
社会人になった現代の大人にこそプレイして欲しいゲームです。
前述の通り「正義の味方」がしにくい今の世の中、ゲームの中でくらい格好いい「正義の味方」をやってみませんか?
そして疲れたら街を探検をしてみたり、心温かい人たちとの会話を楽しんだりしましょう。
きっとこの「Moon Whistle XP」は他のゲームでは味わえない面白さを提供してくれるでしょう。
楽しかったです
Moon Whistleプレイしました
まず思ったのが、細かい
物に何種類もメッセージが有ったり、一定期間毎に会話も変わる、
そして隠しイベントもいっぱいあってかなりのめり込んでいました
音楽もレベルが高く、19番と50番なんかはとくに良かったです
3回目をプレイするのに当たって、
「雑魚と戦わない」「道具使わない」「戦闘前に能力を上げない」「なるべく仲間はPTに入れない」
と縛ってみた所、難しさが激増
猫とラスボスなんて地獄すぎます 15回ぐらいやり直してやっとでした(それでも運が良かったです HP1ケタて・・・)
そして後にやったアナザームーンと比べてみると、レンジャーと青年さんの影がダブリます
「道は違えど行き着く先は皆同じ」この言葉は何を意味していたのか、やっと分かりました
夢とは理想なのか妄想なのか、よく考えましたが、やっぱり難しいですね
考えている内にレンジャーの心の変化がすごい伝わってきました
MOTHERが好きな人にはすごくおすすめできる作品だと思います
楽しかったです ありがとうございました
楽しかったです。
クリアはだいぶ前にしました。
オリジナル版もしましたが
変わってるところもあったりします。
あとXレンジャーの正体など
驚きました。
楽しかったです。
他の方がおっしゃられているように
プレイをオススメします。
面白かった!!
このゲームは人の「こころ」を考えさせられるゲームでした。
今の世の大人は、他人のことに興味を持たない様な、正にこのゲームに出てくる一部の大人と同じだと感じました。
今の世にも、他人を思える大人は居るとは思いますが、殆どは自分のことが一番なのだろうと感じています。
「ヒト」のそういう面を否定する訳ではありません。そういう面を持ちながら、他人のことを考えようとすること、それが大切なことだと思います。
このゲームをプレイしてこんなことを考えさせられました。
また、自分に正直であることの大切さも教えられた気がします。
RPGとしての戦闘バランスは、簡単でサクサク進んで行きました。
ランダムエンカウントを採用されていて、エンカウント率は高めですが、それもあるアイテムを入手することで、エンカウント率を特定の場所を除いて0にしてくれるのでそれでも問題無いと思いました。(特定の場所はストーリー進行には影響しないので素晴らしい、詳しくは攻略ページの方へ)
敵は、レベルを上げておかないとやられてしまうところもありますが、ツクール95の時に出来た、スキルを使っての戦闘前能力値上昇が出来るので、ボス戦も苦戦はしないと思います。
簡単にレベルを上げることも出来ましたし。
今出ているゲームで面白いと思えるものもありますが、私から見れば大半が物足りなく感じてしまいます。(面白いのかもしれないけど、興味を引かないといったところ)
今後もこのゲームのように素晴らしいゲームが出来てくることを願いたいです。
Vector式で評価を付けるなら、文句なしの★5
S、A、B、C、D、E、F、式で付けるならSです。
このコメントを読んで下さった方々もぜひプレイして欲しいと思います。
長文及び私見や少々ずれたこと失礼致しました。
心に残る名作
オリジナル版未プレイの私ですが、公開当時にプレイしておけば良かったなと思います。
プレイし終わった後に、胸の奥がジーンと温かくなるような名作です。
舞台は一昔前の日本で、公園やビル、神社や森といった場所を探索することになります。
町の人達も色々な話をしていて、マップ上にある様々なオブジェクト(テレビや冷蔵庫、本棚など)を
調べると色々な文章が表示されるので、町を歩いているだけでも楽しいです。
様々な所で、ゲームをスムーズに進める為の配慮がされており、ストレス無くゲームを進められます。
例えば、マップ上での高速移動はもちろん、戦闘の高速化や、目的地への瞬間移動なども出来ます。
他にも、挙げればキリが無いほどの配慮がされており、いかに作者の神無月サスケさんが心を込めてこの作品を作ったのかがわかります。
物語は、序盤こそ「正義が悪がやっつける」という勧善懲悪的なものですが、物語が進むにつれ、色々と複雑な事情がわかってきます。
特に終盤の、真実が解明する所であったり、登場人物の心の闇が判明する所には、色々と考えさせられると思います。
単なる勧善懲悪ものでは無いのです。
「ちょっと昔のRPGに浸りたい」というような人にも、あるいは、
「何か新しい作品をプレイしたい」というような人にも楽しんでもらえるような名作だと思います。
お時間のある人は、是非プレイしてみてはいかがでしょうか?
プレイして損はない良作です☆
いろいろと考えさせられる良いストーリーだったと思います。
序盤は、「いたって普通の王道RPGだな」と思っていたのですが、
物語が大きく動き出す中盤以降~終盤の展開に驚かされました。
まさに秀逸ですね。
戦闘は、武器や防具を買い換えながら、そんなに苦労しないでスイスイ進んで行けるくらいのバランスですね。
ちょっとエンカウントが多いかなという気はしましたが・・・。
※「工場建設予定地」というサブダンジョン(?)があるのですが、
ここは例外で、雑魚敵が、ヤバすぎるくらい強いので、ご用心・・・。
ただ、サブイベントのボスや、終盤のボスはとても強いので、
攻撃技連発だけだと、ちょっとキツイ感じ・・・。
回復技を覚えるキャラの素早さが低く、
回復する前に、敵が攻撃してきて、全滅・・・。
といったことにもなりかねないので、
主人公あたりが、毎ターン、全体回復技を使いまくって、回復に専念させる
というのがオススメ。
万が一のことを考え、回復アイテムは多めに持っておくと安心ですね。
主人公が通っている幼稚園のクラスメイトや、神社にいる小学生達が、
次にどこに行けばいいのかといったヒントをしゃべってくれるので、
ストーリーが進まなくて大変・・・
といったことがないので、安心して、
ひたすらゲームに、はまれました。