震災で大切な人を失った人たちが"家族"としてつながりを再生し、白失症という謎の症状、
及びそこから始まる怪異へと立ち向かう。
意外にも社会性は薄く、伝奇色の濃いシナリオでした。
舞台は何度か迷う事必至の広大な社。
しかし不親切ではなく、場合によっては誘導してくれたりの新説設計。
和の舞台が好きなので嬉しく、またリアル寄りで美しい顔グラフィックも大変良き。
ネタバレしたくないのでぼんやり感想の一部を書きますと、
・若くも恐怖や願望を押し殺して次の世代、子や孫のために自分を犠牲にすることも厭わぬ者たち。(近代以前のイエやムラの時代の人生観)
・どこまでも今と自分の得しか存在しない個人の無分別の暴走たる象徴のあの男。(紀元前5世紀のギリシャから現代、あるいは新石器時代)
・どの世代でも共感を抱きやすいだろう、人のつながりの最も基本的なところに立つ主人公たち。
この三つ巴の生き様、あるいは時代性のぶつかり合いと助け合いが象徴的に描かれており、
そこまで湿度はなく綺麗にまとめた描写ですがそういった普遍性を湛えたシナリオが心に残る。
そしてどうしてあの男がそもそも〇〇に・・・?という疑問が作中でもできてましたが、私が探索不足だったかあるいはあえて残された謎なのか、こういうのが尾を引いていいっすよね~。それは私だけなのか。
ともあれ御作品「白の果て」は個人製作の情熱に飢えた私には記憶に残る作品のひとつになりました。
こういう作品に出合うたびに個人の情熱がつくるフリーゲームという文化に対する慈しみや尊重の気持ちを抱かずにはいられんのです。この度は素晴らしい作品をありがとうございました!
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