今回も鳥籠さんの作風全開
鳥籠さんの作品という事でプレイ。2時間程度でクリア出来ました。
過去と未来が鏡によって繋がり、2人の主人公が謎解きを進めるという設定で、馴染みがあるストーリーなので入りやすかったです。
「一方の主人公が行った事がもう一方にどのような影響を与えるか」という、リンクした謎解きを進めるのが非常に楽しい。
ただのリンク系パズルに留まらずに、鳥籠さんの作風が押し出されている謎解きです。
序盤から提示されている大謎の答えを考え続けるのも良いですね。
思い返すと、私はスッカリあの人の思惑に騙されていたり…人によっては仕掛けに気づける難易度であり、今回もフェアなミステリーでした。
全てのEDを回収出来たとは思います。過去作と比較すると、結構分かりやすくエンド回収出来ました。(ゲーム紹介画面の画像がそもそも大ヒントというか。)
基本緊張感のある作品なので、作中で露骨なパロディが出てきて笑いをこらえきれませんでした。
答え合わせも拝見しましたが、他の物に関する敬意と、鳥籠さんらしい答えに納得です。
サムネをよく見て
本作は本格サスペンスに10年の時を超えたSFの要素がある
短いながらもたっぷりと楽しめるアドベンチャーでした。
キャラクターの掛け合いが楽しく。
未来には有るが過去にない物のギャップを感じたり、赤面してる顔を見て楽しんだりしました。
ストーリーはサクサク進み、詰まるところはほとんどないほどの新設設計。
謎解きも追いかけっこも難易度は高くありません。
するするとエンディングを迎えることができますが、
そこで終わってしまってはこの作者様の作品を半分しか楽しめてないのと
同じです。
サムネをよく見て、プレイ中の違和感を思い出し、
私は初見では無理でして、一度エンディングで真相を知ってから
ようやくマンション自宅まで帰る事ができました。
サムネにあるシーンは全部見れたと思います!
本当に作りが天晴です!
プレイは快適 推理は一ひねり
相変わらずプレイしやすく
しかし自分で考えないと最後までは行けずと
良いバランスです
進め方はしっかり明示してくれるので流れに沿っていけば 概ねエンディングまでは到達できます
ただし そこで疑問が残ってしまったら もう一度見直してみましょう
といっても そこまでで示されてきているすべきことを ちゃんと完遂すれば良いだけです
私がフォローしてる作者複数が
合わせ鏡をテーマにした作品を出しているのですが
本作は 作中でも意図的にリスペクトを見せているようにそれを承知の上で ちゃんと異なる感想を持って終える作品にしており
そこらも上手だと思いました
舞台を石巻にしていることに意味があるストーリーも好印象
忘れてはならないものがあると感じさせます
全体的に 変わらず良くできて推理作品です
過去と未来が二重に交差するザッピングADV
十年の時を隔てて館に閉じ込められた二人の少女が、過去や未来を映す不思議な鏡「天鏡」を通じて協力しながら脱出を目指す……という触れ込みの変則ザッピングADV。
一捻りのある謎解き・ミステリゲー好きの方にオススメです!
同じ場所・異なる時間軸にいる二人が相互に影響を及ぼしながら脱出の糸口を見つけるという体のギミックも面白かったし、トリック面でも「天鏡」というファンタジーの産物を除けば物理的にも論理的にも説得力があり、ミステリとしても魅力的でした。
その他、十年の歳月のズレによるジェネレーションギャップネタや、「鏡」や「過去と未来」をテーマとした過去のフリーゲームからのオマージュも少なからず含まれているようで。
私も全ての元ネタを理解できたわけではないですが、それらに明るい方ならニヤッとする場面も多いのではと思います。
作者様の過去作からして、まあ額面通りの話じゃないんだろうなーというのは重々承知でプレイしていましたが……最終版の展開は軽く予想を上回られました。私もまだまだですね……
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