リソース管理とキャラメイクが楽しいSRPG
多少のネタバレを含みます
祖国を離れることになった王女の護衛を務める主人公と兵士たちの活躍を描いたターン制のシミュレーションRPG。
だが、王女を除く主人公たちは、本編開始間もなく謎の暗殺者集団の奇襲によって命を落としてしまいます。
無念の死を遂げた一行は、その場に居合わせた死霊術師によって死霊兵として復活し・・・というお話。
取りあえず危機を乗り切った一行は、生き残ったお姫様と不死の死霊術師を中心に世界の思惑やなんやかんやに巻き込まれていきます。
兵種三すくみやスキル、包囲による連携など、基本的なところはしっかり押さえてます。
中でもこのゲーム独自のシステムとしてSP(ソウルパワー)というものがあります。
死んでいる者達が現世で活動するために消費するもので、これが無くなると魂が消滅するという設定。
武器に回数制限はなく、攻撃に際してはこのSPを消費。威力等によって消費量が増えるシステムです。
同じキャラで無双というより、色々なキャラや武器を使い分けることになります。
レベルアップで増えたり、他者の魂を引き継いで補充したり、その際にスキル継承があったり、本作のキモになるシステムですね。
個人的に一番魅力だったのは、主人公のキャラクリの作りこみです。
名前やクラス以外に選択肢による能力補正などがあり、力はいってるなぁと思いました。
また魂の引継ぎは相性や関係性などで制限されているのですが、主人公だけは例外で誰とでも引継げ出来ます。
強いスキル集めて最強の兵士に仕上げるのも楽しみの一つですね。
賛否分かれる点としては、主人公が死んでいるためストーリーに主体的に干渉できないところですかね。
戦闘では最強ですが、物語的にはメインキャラ二人と周りの群像劇に埋もれてしまいます。
そして死霊の兵団の話なので、まずは人が死ななきゃお話しになりません。
ですので登場人物が割と雑にバンバン死にます。
ただゲームシステムはかなり練りこまれていますので、物語をスキップですっとばしても楽しいです。
ダークな世界観やドロドロしたお話し、一味違うリソース管理を求めている方にはおすすめ出来ますね。
- 1