ネタバレは無しでレビューを。
本作は、今年のウディコンで11位を獲得したゲームで、平均的な評価は高いです。
ウルファールのようなウディタのデフォルトキャラクターを題材に、魔法が存在する世界で殺人事件を解決する推理ゲームです。ウルファール達を知らなくても全く問題はありません。
逆転裁判を彷彿とさせるタイトルと紹介画像がありますが、そこまで逆転裁判の雰囲気をリスペクトしている訳ではありません。逆転裁判の名を借りただけの推理ゲームなので、そこはご注意を。
尋問のシステムは再現して欲しかったです。
難易度は割と簡単めで、推理慣れしている人ならばノーミスで攻略できる程度です。言い方を変えれば、トリックはそこまで凝っているとは言えないです。本格派ではありません。
とはいえ、簡単とも言いません。2話の犯人はちゃんと考えれば分かる程度なので、推理好きの方は真実が明かされる前に、自分で推理してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、推理が苦手な人向けにゲームオーバーの制度を無くすお助けモードもあるため、本当に誰でもプレイできます。そういう意味では万人にお勧めできる難易度と言えます。
わざと選択肢を間違えてキャラクター達の反応を楽しみたいマニアックな方向けのシステムでもあります。
ストーリーはちょっと薄味。全2話構成ですが、プレイヤーによってはもうちょっと欲しいと思うかもしれません。キャラクターは誰もが個性あふれる面白い人達(人じゃないキャラクターもいますが)なので、世界観に楽しく入れると思います。
推理ゲームというのは頭を使うジャンルなので、プレイする人を増やす事自体が難関なのですが、本作は割と易し目の難易度と本格的すぎない雰囲気が、様々なプレイヤーを呼び寄せる要因になると思います。
トリックやストーリーが一部尖っている気もするので、ゲーム本編を誰でも楽しめるという保証はしません。ですが受けやすいゲーム構成になっているので、推理物が好きな方も、推理物をちょっとプレイしてみたいという方にも、お勧めできるゲームです。
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