バグについて
楽しくプレイさせていただいています。
現在3つ目の話が終わったところなのですが、シナリオが追加されました、と出ているのにも関わらずシナリオが追加されません……
とても続きが気になっているので、対処していただけるとありがたいです
認知の歪みがもたらす、繊細な女性の心に抱える感情の爆弾のような話。
※色々伏せて配慮はしたが、完全初見でやりたいならネタバレになりうる。
クリア時間 90分(2番目のエピソードを読み終わるまで)
+96分(最後のエピソードを読み終わるまで)
とある事情から黒田黒男はクラスメイトの白川白雪に
つきあってくれるように告白したが、彼女とつきあうと
1週間以内に死んでしまうと言われてしまい
そんな彼女や彼女の友だちとの1週間を描いたNOV。
本作は6エピソードから構成されており、
エピソードによって語られる人物や時か異なる。
エピソード1で語られた内容、エピソード2では
別の人物の視点で始まり、エピソード1の後日談に続いて行くため、
初見だと、様々な人物の視点で同じ事象を語っているように見えるが
エピソード3はエピソード1で語られなかった部分に触れていると思いきや
起こる事象そのものが変わってしまうという、パラレル設定で展開されていく。
エンドは2つあるが、エンド分岐があるのではなく
最初と最後のエピソードで流れるため、
本作の全体構造というのは、エピソード1で一旦ハッピーエンドになったところで
大きな問題が提示され、それを解決するタイムリープもののように
以降の各エピソードで周回するというのが分かりやすいか。
エピソード1、3、5において選択肢が存在する。
エピソード1は物語の演出上のものであるため、それ以降もそうかと思いきや
エピソード3には正しい選択肢を選ばないと、
次のエピソードが出現しないという罠がしかけられている。
2択の選択肢が2回登場し、片方は正解がすぐ分かり、物語にも関係しそうな内容なのに対し
もう片方はどちらを選んでもその後の展開に影響しないように思える日常の場面であり
しかも常識的で無難な選択肢が不正解になっているのは嫌らしい。
この2つの選択肢によって、その直後の会話内容は変わるものの、
結末には一切影響を与えないために、プレイヤーには分かりにくくなっている。
本作の選択肢は、プレイヤーが色んな展開を楽しめるように置かれたものではなく
作者からプレイヤーにこの物語のキャラを理解しているか、
を問うために置かれたテストという色が強く
理解できていない者は次の物語を読むことが許されないのである。
"なぜ無難な選択肢が不正解なのか"の理由が分かるキャラの描写がなされるのは
2つの選択肢の後であり、タイムリープでやり直す本作の構成を考えると
一度はプレイヤーに自らやり直させる意図もあるのかもしれない。
そして何気ない選択肢ではあるが、正解の選択肢でなければ
その後の展開とも整合しなくなるため、本作のテーマに近い重要なものにも思う。
そして、エピソード5も今までの展開を考えればすぐに分かるが
間違ってもすぐに物語が終わってしまうだけなのであえて選ぶ必要はない。
シナリオの傾向について
前半にあたるエピソード1は簡潔にいうと、
いくら断られてもめげない男子が、心を閉ざしたツンデレ女子を攻略するギャルゲーがメインで
そこにちょっとホラーと謎要素を加えて、プレイヤーの興味をひくようになっており
導入として上手くできている。
そして、それ以降のエピソードではキャラの役割が変わっていくので
非常に翻弄される作品だと思う。
本作の主要な登場人物は黒田、白川、灰村、黒田父の4人であるが
それ以外のモブキャラクターから本作の世界観を紹介する。
本作の頻繁に登場するモブは同じ学校に通う女子高生であるが
「あの○○がさ知らない親父とラブホテルから出てきたらしいの!」
「○○さんと(その)お兄さんは恋人として愛し合っていた」
といった噂で盛り上がる連中である。
少女漫画に登場するイジメのような構図が存在しており
こういった女子集団に本作のヒロイン2人は独立するかやむなく従属するかの
立場を取っており、その違いがシナリオに表れていると捉えることもできる。
水面下で陰湿な害意を向けられる、そういう要素が存在しており
それに対して回りの手を差し伸べてくれる人間などいないという
人間不信な空気が本作の背景にある。
そして、主要な登場人物は4人だがそのうちの語り手となる3人には
いずれにも共通した思考パターンが存在する。
それは、”人の一面から物事を決めつけ、そのことばかりを考えて
頭がいっぱいになって、極端な行動に走る”ことである。
女性の心理として”最初のフィーリングで好きか嫌いかの白黒を決めてしまって
後はその理由づけをしていく”という傾向があるのだが
”人の一面から物事を決めつけ”はこの心理が反映されているように思う。
(心理学的にはバーンズのいう認知の歪みの1つ、全か無かの思考(分裂)にも近い。
ちなみに黒田君はほかにも認知の歪みとして、個人化を引き起こしている)
”そのことばかりを考えて頭がいっぱいになる”のは
他にあまり視野が向いていないためで
それは物事に無関心なのかもしれないし、先述した人間不信によって
目を向けられないのかもしれない。
後者の場合は危害を加えてくるであろう人間が多いと認識しているために
優しい人間が現れると神のように思い始めてしまうのである。
いずれにせよ、一人の人間の一点に固執し、期待や怒りを膨らませて行き
”極端な行動”、例えば自室に対象の写真を張りまくる、
全く同じ格好をする、待ち伏せて拘束する、といった行動で
抑えきれない感情が表現され
好意が拒絶されれば、好意を反転させて憎悪を内に溜め始める。
この極端な行動が本作の悲劇を引き起こしている以上、
この三者に共通した思考パターンが元凶ともいえる。
本作の提示した解決策は、最初のフィーリングで全て決まってしまうのだから
最初のフィーリングを変えるしかない、だからタイムリープになったと思われる。
それだけでは何かで反転する可能性もあると思うのだが
もう一つ、人の一面だけでなく、ほかの面を知ることが足されたようにも思う。
視野が狭すぎることも原因の1つだからだ。
人の思考パターンは簡単には変えられないのだから、
認知の歪みに陥って、爆発する前に感情の吐き出せるようにすることが
重要で、それが本作の聞けという話なのだろう。
本作のタイトルは、各エピソードにおいて該当する場面があるが
感情が溜まっているのに吐き出せない
苦しみのシャウト(叫び)にも思う。
この作品に共感できるであれば、個人的には先程から挙げている
心理学の「認知の歪み」についても知っておくと
少し気が楽になるかもしれないと提案しておく。
なお、背理法的にタイムリープなしを仮定すると、この物語は
極端な行動であまりにも取り返しのつかない行動をし過ぎており
それを背負って生きて行くには重すぎる、というのもあるだろう。
だから、エピソード2や3は続きようがないのである。
あと、この作品における男性の扱いが割とおざなりな印象があるが
本作で描写される、傷つきやすい女性と対比的に
男性はある程度傷ついても平気な存在として期待されている部分があり
周りの目を気にせずに主張できるオタクって良いなぁという羨望はあるようにも
思った。この作品は極端なので
あまりにも周りの目を気にしていない点は個人的にどうかと思うが
おそらく、黒田君自体に共感して欲しいというよりは
ヒロイン2人に共感して欲しいのだから、黒田君はあくまでも彼女らにとって
便利なヒーローあるいはキューピッドになっているようにも思う。
本作はギャルゲーの形式を取っているが、設定や背景には
陰湿で毒のある世界観とそこから救い出すヒーローという少女漫画の性質を帯びている。
ゆえに、本作はどちらかといえば、感情をため込んでガマンする女性向けといえる。
ゲームのバグについて
とても楽しくプレイさせていただいてます!!現在3つ目の話を終わったところです。
4つ目の話が追加されないのですが、おそらくバグかと思われます。
もしよろしければ、続きがとても気になってしまうので少し見ていただけたら嬉しいです。
プレイ実況動画をあげており、おそらく明日の夕方に投稿すると思いますので、よろしくお願いします
おもろい
ちゃんとストーリーとキャラがつくりこまれていて良かった。
個人的にはEND1,END2はもうちょっとその先の話、一言二言でいいからどうなったのか見たかったというのはあった。
★5点中(★5)
全体的なストーリとしてとても見やすく感情移入しやすい作品だと感じました!
それとヒロインの白川さんと自身の心情がリンクしており余計にグッと心を揺さぶられました。
ほんとに作画も神でボイスもよく配役に関して文句なしです!!
最後に一言;この作品に関わってくださった皆さんサイコー!
面白かったです!!
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