生きることを諦めない。
本当に良いゲームでした!
青春あり、不思議要素あり、恋愛あり、スポーツありで
いろいろな要素が詰まっています。
登場人物の一人である、菅野慎一は
事故で意識が戻らず、その状態が1年以上続いています。
それを、待つ仲間達の苦悩や葛藤。
どれも単純な言葉で言い表せないような、複雑な感情です。
とても良かったです。
登場人物全員、立ち絵などはないものの
個性的で、とても良いキャラばかりでした。
プレイ時間は3時間以上かかります。
長編に分類されますが、飽きることなく
一気に最後まで読めました。
おすすめです!
九州壇氏さんの長編!(ネタバレを含みます)
こんにちは。いつも楽しくノベルゲームをプレイさせて頂いています。
「乙女心と夏の空」を最後までプレイさせて頂きました。
いつものように九州壇氏さんのTwitterアカウントに直接感想を送ろうと思ったのですが本編の量に比較して感想も長くなってしまいそうですし、この素晴らしい作品にレビューが一つも付いていないのはおかしいと思うのでここに感想を書かせて頂きます。
さて本題の感想ですが、まず文量に驚きました。今まで九州壇氏さんの「セイシュン真っ盛り!」と「君と再会した日」以外のノベルゲームをプレイさせて頂いて来ましたが(この2つも近い内にプレイする予定です)どれも短編でしたので、ここまで長い九州壇氏さんのノベルゲームはとても新鮮でした。話の展開が絶えず移り変わったり、丁寧で読みやすい文章や登場人物たちの心理描写や合間合間に挟まれる過去話があったりしたので飽きる事が無かったです。
次に印象に残ったのがテニス大会の章です。テニスの事は無知である僕でも読んでいて試合の運びがありありと想像できましたし、武と真理の中にしっかりと慎一の存在が生きている描写を読んで、時間が止まってしまった慎一を思い少し切なくなりました。この章は「武は真理に助けられた事を受けて何を思うんだろうか?果たして二人の関係が変わるのか?」とハラハラしながら読んでいました。
慎一が目覚めるのをずっと待つ真理、真理の事が好きだからこそ見守る武、真理と武の良き相談相手になるさつきと草太と松本さん。さつきと草太の恋。自分を責める慎一。全体を通して、彼らの関わり合いを読んでいてとても感情移入できました。
こんな言い方をすると「それは貶してるのか?」と思われそうですが、「乙女心と夏の空」は九州壇氏さんらしいありふれた、でもだからこそ心に響く様な物語でした。九州壇氏さんのノベルゲームの魅力は「万人が馴染みやすいテーマや場面を丁寧に描いた文章」だと僕は思っています。このノベルゲームではそれが特に生かされていて、読了した時に「これはプロの小説として普通に書店に置いても良いのでは」と思いました。
自分でたまに物語を書くのですが、そのたびに読者が読みやすく飽きさせない文章を書くことの難しさを実感するので九州壇氏さんの文章には毎回感動しています。
これで感想は以上です。だらだらと長くて相当読みにくい文章になってしまいすみません。
近頃は寒暖の差が激しく体調を崩しやすいのでどうかお体に気を付けて頑張って下さい。
「ショートショートショート10」の創作も陰ながら応援しています。
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