胸が痛い
私も鬱病持ちなので鳴くんの気持ちがよく分かります。生きたくても生きられない人がいるとかもっと頑張れよって隼人くんの言葉グサグサ刺さりました、こっちはもう十分頑張ってるんだよ…ってなりました。隼人くんに悪気はないのだろうと思うけど、鬱病の子には言ってはいけない言葉をたくさん言っていて惨めな気持ちになる。
グラシアス様のゲームやイラストが共感する部分が多くて大好きです。言葉にするのが下手なのでなかなか感想は書けないのですが今回の親愛なる幸福な君へは思うところがあり書きました。
グラシアス様のゲームの中でも特に胸に強く突き刺さる、考えさせられるゲームだと思いました。
地獄の道は善意で舗装されている
※ネタバレあり
完全に明智くんの一方的な
有難迷惑という名の善意が大暴走して
フルコンボのフルボッコだドンの嵐な話。
鳴君的にも
『人の善意は無下にしたら駄目だよね!』
『空気読んで黙っとこう!』
の我慢の果てに最終的に大爆発して
お互いのコミュ力迷子から起こる
badend。なんてこったい。
悪意なら堂々と文句を言えるが
善意だからこそ言えないタチの悪さ。
そして明智くんは鳴君に
頑張れ頑張れと努力を奨励する割に
自分は一体何をどう努力してきたの…。
まさか鳴君の価値観を変える努力……?
これが遠くの人なら
『リスカ?鬱?ふーん…?
でも自分には関係ないし知らない人だし
勝手にすれば良いのでは…』と
ドライに終わるんでしょうが
身近な人となると母子一体感が芽生え
投影や同一視が発生するのか
『自分と同じ価値観であってほしい』の
押し付けが始まるがゆえの悲劇。
多分鳴君が欲しかったのは
同じような病気を抱えて
一緒に悲しみに暮れて
延々と嘆き合える相手
だったんじゃないかな…と思います。
これに関しては明智君では完全に役不足。
正直こういうBAKAは早々と
退場した方が鳴君は
毎日がHAPPYなのですが
なぜその事を早めに察して
他の誰かにその役割を任せて
鳴君から離れなかったんだ?
と思ったけれど
鈍感主人公ならこのエンドを
回避出来なかったのも仕方ないのかもしれないなぁ……。
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