とても可愛らしいデザインから想像付かないレベルのキワモノなRPG
他レビューと被りは多く、ネタバレをかなり含むので注意。
バージョン2.1.7でプレイ。やりこみ全部は未達成だが神様撃破までやったのでもうええだろうと終了。
プレイ時間は約20時間、パーティーの平均レベルは68。勝てたのはいいもののまともな戦闘をしていなかったので自分のレベル位だと神様撃破はかなり運が絡むかも。
タイトル通りというか見ての通りだがデザインは非常にほわほわしており可愛い。最後まで基本的に暴力的な表現も展開も無くそこは1つのアピールポイントとして良かった点だと思う。
ただしかなりゲームバランス等は良くも悪くも癖が強く、色んな意味で衝撃を受けた一作。そこら辺は評価点等で語りたい。
以下評価点その他。
評価点
1.ゲームデザイン、世界観
上記でも少し語ったが、一切と言ってもいい位暴力的、悲しくなる様な表現は無かったと思う。全体的にボリュームのあるゲームでは無かったが、心温まるストーリーで矛盾と言える点も無く世界観の統一はされており作り込みが伺えた。
LGBTQに配慮したのかどうかは分からないが性別を選べたりしたのも珍しい要素で良かったです。
2.パーティーキャラの差
主人公が絶対優遇されているという訳でも無く、魔法型物理型は決まっているものの優遇不遇の差はあまり無く編成の自由度は高かった。
3.魔石の存在
編成の自由度の高さに関わってくるが、魔石という付けるだけで魔法が使える物があるが、今作ではレベルアップで魔法を覚える者もいるが、それだけでは殆どの魔法が使えない。攻撃、回復、補助等幅広く揃っており攻撃魔法や回復魔法は賢さ等のステータス面が関わる為使う人材は限られるが補助や状態異常は基本誰でも扱える。
尚且つ本作はかなり状態異常は猛威を振るう(敵からも、こちらから掛ける分も)ので適当に攻撃魔法だけで組んでおけば良いと言う訳では無く敵に応じてしっかりと考える必要がある。
4.やり込み、それなりハクスラ要素が強め
本作はではかなり装備品が多く装備によっては特殊な能力を持っていたりする物も多い。そして敵のドロップ限定も多くアイテム図鑑を埋めようと思うとかなり苦労するだろう(そこまでする恩恵は正直あまり無いが……)
同時にモンスター図鑑も通常のプレイでは埋められない点も多かった、自分も最後の最後までやってギリ9割に届いた位。
やり込みに関してはユニークな物も多くその手が好きな人間は楽しめるとは思う。
5.一直単では無い本編
とある場所限定のモンスター、クラフト要素、一部謎解きがあったり本編で必ずしも訪れる必要の無いダンジョンやサブクエスト。
全て要素としては濃かったり薄かったりバラバラだが、プレイヤーを飽きさせない為の工夫は感じられた。
6.どこまでも硬派なRPG
これは残念な点にも関わっているが、評価点としても述べたい。
本作は今時のゲームからするとかなり戦闘面以外でも昔ながらのちゃんと会話して調べてが主になり、サブイベントも同様。
無視しても良い物もあるが、やっておいた方が良い物が多い為しっかりと意識しておく方が良い。
不便な点も目立つが、全体的に昔懐かしさを感じられたのは個人的には良かった。
残念な点
ゲームバランスがかなり極端。
このゲームの本質の大半がここにある。多くのレビュアーも述べておりプレイを折れてしまった要因はここだろう。
可愛いデザインからは1mmも想像出来ない位硬派で昔ながらのRPGである。そして非常に極端なバランスも昔ながらな物というのだろうか。
救済措置やなるべくそう感じさせない為の配慮を心掛けた事は伝わったが、やはり拭い切れなかったというのが正直な所か。
序盤の優しさはどうしたって位中盤の難易度が上がり、レベリングや対策を考えさせられる事となる。そしてまず本作をプレイして思うであろう事だが、難易度変更や魔法以外で「にげる」手段が無い。加えて逃げる魔法もコストが重め。エンカウント率が高めとは言わないがそんな頻繁に使える程では無い。
中盤位の敵は非常にHPが高く状態異常ばかり使って来る敵もおり、必然的に戦闘が長引く。後半になるとこちらが通常攻撃で500~1000与えられるのに対し状態異常も効きにくいHP8000の敵が一般の雑魚として集団で現れたりする。全体クソ火力攻撃、行動不能、即死という殺意が高過ぎる敵のオンパレード。難易度が高いといより理不尽の面が強い。
戦闘の難易度、逃げる事が出来ないストレスはストーリーが進むのに比例して増していった。
ではここで思うだろう、「じゃあ難易度下げりゃあええじゃん」と。
作者様も各町に置かれた精霊石で戦闘の難易度をNULLかLIGHTに変えてみましょうとある。実際その通りであるし自分も基本ORIGINで進めていたが一部LIGHTに変えていたりもした。
難易度LIGHTなら100%逃走出来る使っても無くならないアイテムが加わるし、NULLに至っては軽く試してみたが負ける方が難しい。
表のストーリーをクリアするだけならばそれで良い。しかしクリア後のダンジョン、ボスに至っては難易度をORIGIN以上で無いといけないという縛りがある。
表のストーリーをクリアしただけでは疑問点が残る終わり方となり、真相は最後までやって明かされる物となっている。
そして難易度ORIGINすら台パンレベルで裏編はバランスが悪い。正直エンカウントしなくなる装備が無かったら自分もラストまで進めなかったかも知れない。それを見越してのその装備なのかも知れないが、そういう配慮をするなら敵の調整に回すべきだったと思う。
ボスが強くてそれで装備等の対策をするのは理解出来るしそれで折れている人間は向いてません論破で済むが、何なら後半は一部ボスよりも集団で状態異常や全体攻撃ぶっぱの敵の方が強いまであった。それだけこのゲームの状態異常が重要な事を意味しているが、対策しても対策してもし切れない結局運が物を言うゲームバランスを申し訳ないが面白いとは言えない。
そして逃げられないという点が絡む為に、難易度変更すれば良いという意見はちょっと違うんじゃないかと言わざるを得ない。
その他気になった点
箇条書きで挙げていく。
・ワープ手段が最期までアイテムでしか出来ない事
・モンスター図鑑の並び方が特殊で見辛く、探すのに苦労する
・次何をするのかが分かりにくく、サブクエストかと思ったらクリアしないとメインが進まないイベントがあったりと苦労
・個人の環境によるが戦闘中のエフェクト描画をONにしていると動作が非常に重たくなる
・主に特殊能力等の説明不足が目立つ。あくまでも自分で確認しろが多い
・後半においての回復アイテムの性能不足。後半の敵は一撃で500位与えて来るのも多い為店売りの最高400では最早話にならない。
・後半の金の使い道が全く無い。序盤から中盤は寧ろ金不足に悩まされたのに後半になり沢山手に入る様になった途端にこれ
・難易度を上げないとろくに経験値&金稼ぎモンスターに出会えない+ドロップ率が渋すぎる
総評
可愛いデザインとは裏腹に近年では珍しい硬派さが特徴なゲームといった所か。
最後までやれたらの場合ではあるがストーリーは心温まる良い話であったしほわほわした世界観は最後までしっかりと楽しめた。
ただゲームバランスの極端さに関しては正直親指を下に向けてしまうかも知れない位かなりグレーな評価。ここが良ければかなり名作になれたんじゃないかって思う位には足を引っ張っている印象。良い所はしっかり輝いているが悪い輝きがあまりにも勝ってしまっている。
なので難易度易し目なのを求める人にはオススメしない、多分裏編で挫折する。逆に難易度高めなやり込み好きな人間には好まれるRPGであると言える。
自分は攻略情報とかは述べていないがもし分からない所があればこのレビュー欄にも載っているし先行版の方にも有用な情報が載っているのでそちらを調べると良い。大抵の分からない部分は記載されていると思われる。
ブラウザでのデータの保存
iPhoneのSafariからやっていて、楽しそうだったのですが、途中でブラウザが再読み込みされて、リセットされてしまいました。
セーブデータのダウンロード版との互換や、ブラウザ版でも保存出来る様に、セーブデータをインポート&エクスポート出来るようになったら嬉しいです。
ログインすればダウンロード可能
とあるけど、なんか何度やっても途中でエラーが起きる。
ブラウザ版もどうも安定しなかったので断念した
闇の結晶
どこ
神の森林で畑作業RPG
本編14時間クリアレベル32~36 EX25時間弱クリアレベル74~84
やりこみ+各図鑑コンプ・ABYSSで神を撃破32時間弱レベル99
船あり気球あり隠し要素あり、探索が楽しい王道RPG
水の神殿以降はサクサクしたいなら畑作業するか(CP/MP回復アイテムやドーピング生産)
やさしい難易度にするか、そうしないとストレス半端ねぇかも
こっちはずっとORIGINだから畑作業ね
何故か知らんが一部の戦闘エフェクトが超重い
Ver2.1以降追加の『エフェクトをけす』ONにすればOK
ふんわり可愛らしいほのぼの雰囲気の長編やり込みRPG
プレイVer.2.1.1
難易度は最初から最後まで初期設定のORIGIN(他でのノーマル相当)で進行
表エンド:主人公33レベル、13時間
真エンド:主人公77レベル、28時間
硬派なゲームやステシとにらめっこする系で疲れてた時に見つけてプレイ開始。
戦闘自体はHPはもちろんCPやバフデバフ管理が要る意外と本格的な内容だったものの、
ほのぼの雰囲気のおかげで終始辛いとは思わず最後まで楽しく出来ました。
既に挙がっている通りドロップ率が低いため、あの敵の落とすあれが欲しい!
となると途端に数分、酷い時は数十分の作業になるためその点は注意。
それでもドロップ率以外の不満は無かったので、何かに疲れた人や、
やり込める長編ゲームを探してる人には十分おススメ出来る作品です。
<以下ネタバレ注意>
<ここからネタバレ有り>
せっかくなのでこれからプレイする人へ向けて自分が詰まりかけた場所の答えを載せていきます。
調べてもwikiが無く大分苦労したのでそういった方への助けになれば幸いです。
・ルドルフの依頼の「ファイアを凍らせて倒す」方法
受けた時の時点で既に凍らせる前に一撃で倒せてしまうはずなので一旦後回しにして、
闇の結晶を入手したら装備して【ワポ】で異常ガチャで凍結を引いてから全員で殴る
・ヨハネマルの依頼の条件である主人公が【龍神乱舞】を覚える方法
ネラエ草原の右のエリアにいるウィンラッドに依頼を受けに行き、それを達成すれば【龍神乱舞】覚えられる。
ウィンラッドの依頼は条件が分かりやすいためここでは省略。
ストーリー進行中に一度ここに寄り道しないとポクシー以外のCP50特技は覚えられない。
それ以降はここを中心として周囲4つの候補のどこかに移動していたりするが、
その際に話してもアイテムを貰えるだけなのでこれも省略。
・ケキルの依頼の石版5つ目(1つ目?)
4つはマルマード南東の蟹を助けたり竜シリーズ揃える依頼達成したり順当にストーリーを
進めるついでで入手出来るが、多分この依頼を受けた時点からパドン城でミノタウロスとの再戦フラグが立っており、
パドン城2階の図書館に行けばボス戦後入手出来る。
・クラムディアの依頼の全身ドラゴンにするための素材集めが大変!
先にクロスアイランドの魔封じのかまくらに行って最奥の【バンダースナッチ】を装備すると多少楽になる。
※武器もドラゴンにする必要がありオノだけは装備の必要材料数+1個要る点には注意
・クロード修理のための素材の入手について
【ガストの涙】は表シナリオをクリア後にクロサーの城の上側の通れる山の辺りでフィールドボスとして
出現するガストを倒すと入手可能。
金のしゃれこうべの素材である【ジャックランタン】は一応ネミの村へ向かうための道中の山の迷路に
出現する『ハロヴィーン』を倒すことでも稀に入手出来るが、
それよりも気球入手後に行けるグランド城下町近くの獅子王の砦にある赤宝箱から取った方が明らかに楽で早い。
☆妖精の回廊関連(ここが特に困った)
妖精の回廊には「表シナリオ」「アリオーネ本加入イベント」「ロリバーからの装備の情報」
の計3回行くことになる。またその際の道順は、(①アリオーネ加入イベント、②森奥の行き止まりの特殊な装備)
表 裏① 裏②
1← → →
2↑ ↑ ↑
(森の様子が明るく/暗く変わる)
3↑ ↑ ↑
4↑ ↑ ↑
5↑ ↑ ←
6→ ← ↓
7 ↓
8 →
ここの法則は恐らく景観が変わる前は時計回り方向に進めば明るく、反時計回り方向に進めば暗くなり、
景観が変わったら表では時計周りに、裏では反時計回りに沿って曲がるか
来た道の直線状に進むと深度を進めつつ無限ループ、
また森変化後の深度が4以上でゴール部屋発生、深度6以上(灯り3つ)の時に本来の
本来のゴール部屋の方向がエリアの入り口になった場合にお宝部屋発生、こうなっていると思われます。
お宝部屋(行き止まり)には明るい方では【シリトンの指輪】、裏では【エイジュの弓】が入っています。
【シリトンの指輪】については取得の必要のないおまけ要素なので道順の記載はしていないが、
裏②同様に深度3で今回は表なので時計回りになるように→に行き、それから深度6以上になった際に
本来のゴール部屋の方向である→がエリアの入り口となる方向(←)から出て直進すれば取得出来る。
ただし表シナリオで入る際には森が明るくなったら蝶が現れるのでそれが示す方向に向かえば大丈夫。
面白かったのに
妖精の回廊でいろいろとやって見たのですが、どうしても先に進めず断念しました。ゲーム自体は面白かったので残念です。
見た目はふんわり、中身は超硬派
ver2.0.0でプレイ。
ラスボス撃破に19時間、主人公レベル55。
裏ボス撃破は28時間、主人公レベル98。
味方や敵キャラクター、そしてテキストなど、
全体的に可愛らしい雰囲気で統一されており、
ストーリーもほのぼの系で温かな気持ちでプレイできるゲームです。
ただし中身は非常に硬派な作りになっており、ハードゲーマー寄りのバランスだと思います。
とはいえプレイを快適にする工夫はちゃんとあり、理不尽な難易度ではありません。
畑を用いた採取や豊富な敵のドロップ、合成や依頼などやりこみ要素も多いです。
不満点はいくつか無いわけでもありませんが、ひとつ挙げるとすれば敵のドロップ率の渋さ。
中盤でドロップ率を2倍にする装備は手に入りますがそれを常時着けても厳しく、
合成素材やレア装備を狙うとかなりの時間がかかりますしレベルも極端に上がります。
プレイ時間やクリアレベルは上記の通りですが、
合成やレアドロップを狙わなければ恐らくもっと早くクリアできるでしょう。
それらを無視してもクリアはできると思います。
全体的には非常に楽しくプレイできました。
あまり重苦しくないストーリー、かつやりこみ要素のある長編RPGを求めている人にオススメかもしれません。
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