【戦闘面】
色んな技が増えて使用回数による強化が全てのスキルで可能で人によって鍛え方に個性が出るようになった。
また、レベル以外でもスキルを使い込むと前倒しで新しい技を覚えるのは成長の実感があって良い。
戦闘バランスは序盤は全体攻撃を使い込むと楽で、中盤は主人公を敏捷特化ビルドにするとちょっと楽になりすぎる感じ。
後半は鍛え方次第でそれでも火力不足になる場合もあった。
とは言え後半は鍛える為の装備が揃うので足踏みはあんまりしなくていい感じ。
戦闘バランスは今までの比べるとだいぶ改善されているのだが、
ちょっとスキルを鍛えるのが楽しくてついついヌルゲーにしてしまった。
普通に進める分にはやや低難易度よりだが程々にいいバランスになってると思う。

【戦闘以外】
例によって便利系は一通り揃っており、そこら辺は文句なし。
今作はアクセを装備して戦うと様々なパッシブスキルを習得可能なシステム。
ただこれ固定4人位までが良い所で5人6人ってPTが多いとちょっと面倒くささが前に出るタイプなので、
PTメンバーが少し多い上にストーリーで出たり入ったりな今作だと微妙に良いシステムだったとは言いにくい。
パッシブスキルをセットした状態で同じ効果の装備をつけると両方の効果がかかるのは面白かった。
後フィールドがすごく見辛い。
これに関しては好みで自分はちょっと合わなかったな。

【ストーリー】
浜辺に打ち上げられた記憶喪失の少年が、王位継承の為に王家の試練を受けに来ていたお姫様と出会うことで物語が始まる。
王族に近づいてくる記憶喪失の男なんて怪しすぎて邪険にされて当然なのだが、
持ち前の誠実さと体に染み付いた槍の技で少しずつ信用を築き上げながら旅を続け巨悪を打ち倒していく。
一部と二部があって雰囲気はかなり違う。
人によっては落差に耐えきれないかもしれないができれば最後までやってほしい所。
後に繋がる伏線は結構しっかり埋め込まれており二転三転する物語は良いものだが、
ヒロイン周りは小さなイベントで良いから倍位はあったほうが良かったと思う。
関係が変わるのが少しばかり唐突感あった。

【総評】
この作品を最後に長編のツールはMVからMZに映っているのでMV作品の集大成とも言える物に仕上がっている。
難易度は例によって簡単な方だが、それでも他の作品と比べるとバランスは取れているし、培ってきた様々な経験が生きた良作となっている。
作者様の作品で賛否が分かれるのが主人公たちの優しさと言うか甘さで、
その部分がどうしても無理と感じるならMVシリーズは全部無理なので撤収したほうがよい。
ソウルハンター・ノノをやるために1作目からやってきましたが明確に不満だった部分として、
作者様の長編作品はどれもストーリーの満腹度が高く（誤字ではない）、
二周目はお腹いっぱいで無理っす……となりがちなのですが、どれも追加ダンジョン等が二周目以降になってるのがちょっと……。
そういう部分に引っかからなければ今作を含めて良い作品なので手を出して見ると良いかもしれません。

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ストーリーはジェットコースターのような展開で、前半と後半で展開がガラッと変わりメリハリが効いていてよかったです。レベル上げもサクサク＆レベルアップ時に全回復するので遊びやすかったです。独自のスキル成長システムや衣装などやり込み要素やお楽しみ要素があるのもよかったです。
冒険日誌がかなり作り込まれていて、モブキャラにも解説がありキャラへの愛を感じました。
エンドで語られますが、確かにRPGでお約束のアレがいませんでしたねーこのあたりは次回作への布石のようで上手いなと感じました。

ストーリーがテンポよく進む反面、戸惑いもありました。
特に主人公とヒロインの関係は急展開すぎるように感じました。トビーはキャラ付けが何かブレているような。クリスタルでなぜ主人公の記憶が戻るのか、クリスタルの数なども不明のままのような。
あと、異なる文化が一つの世界にあること自体はいいのですが、魔法ファンタジーとほぼ現代の世界が普通に並列に存在しており、カルチャーショックのようなものがあまりなく平然と受け入れていることに違和感がありました。

壮大な物語を遊びやすくしようとまとめたために粗が出てしまったという感じですが、濃度が濃いので遊びごたえがあると思います。

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楽しく遊ばせてもらっています。
ですが、ひとつだけ不満点が。

ラピスに関してですが、攻撃魔法が使えるのに装備品が魔力落ちるのばかりなのは、どうにかならないでしょうか？
しかもイベントによっては、せっかく唯一の魔力減退１のクマがマーク２になってしまい、魔力マイナス値が一気に跳ね上がってしまい、後悔しています。

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