本谷紺
丁寧で軽妙で真摯なRPG
一見して何とも気の抜けた印象のあるゲームですが、実際にプレイしてみると非常に丁寧なつくりで驚かされました。
提示されたルートのどれを選ぶか、イベントを起こすか起こさないか、敵を倒すかスルーするか…様々な選択がプレイヤーの手に委ねられていることが自然と理解できるようになっています。
キャラクターが非常に良く、例えば主人公三人はとても善良な子供たちですが、無邪気な正論で大人を殴るタイプではなく、各々が自分の考えを持ち、時には間違えながら、それでも良心によって道を選ぶことができるところに好感が持てます。
自分はどちらかといえば多数の中から好きなキャラを選んでパーティを組むタイプのゲームが好きなのですが、この三人組のことが大好きになれたので固定パーティへの不満もありませんでした。
プレイヤーのやり方次第で戦闘におけるそれぞれの役回りが変えられるのも自由度があっていいですね。
そして物語の山場における演出力も高く、泣けるシーンでは涙し、盛り上がるシーンでは大興奮してしまいました。
さほど長くなくて面白いRPGを探している方には自信をもってオススメできます。
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No.60645 - 2021-12-27 12:55:28
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