[☆1] 紅き薄幸のヴァンパイア
哀しき通り魔の真実、長めの短編ノベルに該当。
「現代に暗躍する吸血鬼が関わる事件簿」という伝奇的でクセのある内容、かつ若干堅苦しくて説明口調が目立つ節はあるものの、文章表現自体は丁寧であり的確に事の状況を把握しやすい。
残酷で暗い描写がメインではあるが、所々にギャグや日常的なイベントもあり、格別に重い雰囲気という訳でもなく、(もちろん多少の残酷シーンはあるが)意外とすんなりと入り込める作風だと思われる。
少々ネタバレになってしまうが、詳細に描かれたそれまでの流れに比べるとエンディングの締め方は思いのほかあっけなくて盛り上がるような進展を迎える訳でもなく、この辺は拍車抜けだったように思える。
また、「途中の選択肢は導入する必要が感じられない」「効果音の類が一切鳴らない?」「殺伐としたシナリオな割にキャラ絵のタッチが清純すぎて違和感がある(絵そのものは十分高クオリティ)」といった気になる部分も挙げられる。
正直なところ、話の締めが弱くそれまで深く掘り下げられた描写があまり引き出されているとは思えなかったが、それ以上にシナリオの魅力は確かに持っている作品だと思った。
本作の未消化な部分は是非次回作で消化して欲しい次第であり、更なるクオリティUPを期待したいところ。 (Vol.177)
今後に期待
現代に生きる吸血鬼伝説、そして異常なまでの愛。サイコサスペンスといったところでしょうか。
とある町で起こった連続殺傷事件の記事で始まり、主人公とヒロインの出会いシーン。
序盤からグイグイ惹きつけられましたね。中盤までは何となく「デスノート」を彷彿としました。
ただ、それに対して終盤があっさり流された印象も受けました。
あの流れならもっとドロドロ頭脳戦が展開されると勝手に思い込んじゃってたので
(主人公がキレ者という印象だったので)ちょっと拍子抜けした感じです。
もしや2周目があるかと思いきや、それもないようです。
と思いましたが、Readmeを読むとEP1~EP3+まで制作の予定があるらしいので
そっちのほうで完全燃焼させてくれることを期待しますw
(クリア後のおまけで裏設定があるのは続編への伏線でしょうね)
立ち絵は派手さはないものの、すっきり清潔感のある絵柄で好感持てますが
殺伐としたストーリーなので、もちょっとミステリアスさがあってもいいかなといったところです。
前作からのゲストキャラも出てくるので、それの関係もあるのでしょうけど。
文章は読みやすく、こういうストーリーにしては残虐描写やグロ描写が抑えられているので
どなたでも安心してプレイできると思います。ただ誤字や誤変換がやや気になりました。
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