「セルリアン」に重きを置いた意欲作かつ本格的大作
このゲームのタイトルは「けものフレンズ 『セルリアン』 メイ クライ」と呼びます。
タイトルに「セルリアン」とある通り、けものフレンズ二次創作ゲームでは異例の、セルリアンに焦点を置き、深い掘り下げが為された、非常によくできた二次創作品であり本格的なアクションゲームなっています。
けものフレンズといえばあくまでフレンズが主役で、セルリアンはあまりスポットライトが当たらない日陰者になりがち…ですが、このゲームはセルリアンも好きなんだ!という人には特にお勧めしたいです!
また、けものフレンズを一切知らないという方にも、けものフレンズ全体への入門作として同じくらい強くお勧めしたい作品でもあります!
後述しますが普通のアクションゲームとしても非常に遊びごたえがあり、なおかつ、そのついでにけものフレンズにも興味を持つようになるかもしれません。
実際、このレビューを書いた自分は本作を今から2年前にプレイまではけものフレンズのことを全く知らない身でした。
プレイヤーがこのゲーム内で操作するのはフレンズであり、セルリアンは敵キャラクターに徹するのみですが、本作はそのセルリアン側にかけているリソースがとんでもないものになっています。
本作に出演するフレンズは2017年公開のアニメ「けものフレンズ」にネームド出演したフレンズの8割ほどと、この時点で二次創作ゲーム屈指のキャスト数を誇りますが、
セルリアン側に着いてはそのフレンズの総数の倍近くに上る、より多勢でこのゲームに出演を果たしています。
けものフレンズの公式作品においては全体数は圧倒的にフレンズ>セルリアンとなっているなかでこのような状態が出来上がる理由は、本作中にてオリジナルのセルリアンをそれだけ多く制作するという力技によるものです。
オリジナルのセルリアンたちは「性質をコピーする」設定に則って何かしらの実在生物の外観を模倣した個体が多くを占めますが、
その1体1体はただ外観だけを真似ているのではなく、模倣先の生物の習性や生態に即したモーション、攻撃手段、特性等を備えてそれをフレンズ達に振りかざして来る個体も多く存在します。元生物と同様の戦法やタフな性質をそのまま反映するものから、本来攻撃とは関係ない性質を独自の解釈で攻撃に転用したマニアックなものまであります。
そして、そのほぼ全てについて、たとえフレンズと大してサイズが変わらない個体であっても「正面から攻撃するだけでは歯が立たない」強敵に設定されており、プレイヤーの目標はフレンズ達よりもバリエーションが多いセルリアン1体1体について異なる攻略パターンの確立と実践を、トライアンドエラーで詰めていくことになります。
同時に、本作のセルリアンたちはただのやられ役を担ってくれる気はさらさら無く、特に、その場でフレンズ達よりも多い数のセルリアンとの戦闘になった際はとてつもなく不利であり、分からないうちはこれで何度でもゲームオーバーを味わわされること間違いなしで、より一層セルリアン全体に対する、強敵で脅威であるという印象が強くなって仕方ない二次創作ゲームにもなっています。
そんなシビアなゲーム性ゆえに、クリアにはプレイヤーの頑張りもかなり求められ、難易度選択によってある程度の緩和は効きますが、ゲームオーバー頻発の難所に差し掛かってそれを打破するにはプレイヤー自身の成長も必要であると同時に、トライアンドエラーの末にその難所を突破した時、自分のプレイヤースキルの向上を大いに実感できる瞬間を何度も味わえるところもまた、本作の醍醐味です。
攻略に熱中するあまり、時にはプレイヤーは自分が操作しているのがフレンズであることを忘れ、ただ目の前にいるセルリアンの情報のみを頭に入れて熾烈なバトルに身を投じることになることも珍しくはなく、その構図はまるでプレイヤーvsセルリアンの対戦ゲームを思わせるものです。そうしてこのゲームの各関門を突破していくたびに得られる達成感は市販のゲームにも劣らない本格的なものになっていることでしょう。
いずれのセルリアンもゲーム内名称は長いアルファベットで構成される難解なものになっていますが、見た目も戦法もバリエーション豊かでその手強さゆえに嫌でも自然に1体1体を研究、学習することになる中でいつの間にかその名称さえも覚えられるようになっていくでしょう。そして、そのついでに各セルリアンが模倣した元生物についても興味が湧いたり知識が身に付くという、フレンズから動物を知るのと同様の効果まで付属するところはまさにけものフレンズらしい出来です。
…と、ここまでセルリアンのことばかり書いてきましたが、こうしてセルリアンについてよく作ってあることは、シリーズ全体で勿論の主役たるフレンズに対しても非常に良い効果を生んでいます。
本作のストーリーは冒険の舞台であるジャパリパークが未曽有のセルリアン大量発生に見舞われ、パーク全体は崩壊、フレンズは散り散りになってしまっているという危機的状況からスタート、それをフレンズは仲間と合流しながら力を合わせて解決していくというものになっていますが、
まず、その状況を本当に危機的状況とするにはフレンズ達にとってセルリアンが誠に脅威であらねばなりません。動きがワンパターンで、バリエーションも乏しく、フレンズ1人に何体かかりでも蹂躙されるような所謂ザコ敵の集団であっては、他の方のレビューで良く評価されている重圧なストーリーもうわべだけのものになってしまいかねません。
先述の通りセルリアンは力も頭数もフレンズと互角以上、フレンズを勝利に導くにはプレイヤーのテクニックは勿論のこと、本作の目玉システムであるフレンズ同士での共闘&連携、まさしく「群れとしての力」で対抗していく必要があり、そうする中でフレンズ達を動かすプレイヤーには作中ストーリーで語られる危機一髪の状態以上のドラマも感じられることでしょう。
本作は、セルリアン側がここまで本気だからこそ、それに立ち向かうフレンズたちに強烈な輝きが与えられています。この輝きは、フレンズ側のみがいくら強く、いくら魅力的であっても生み出せない輝きと言えます。
そして、セルリアンが手強く存在感が大きいと同時に設定面も緻密に掘り下げられていることは、このストーリーの最後の最後にて大きな秘密、意味合いを持つものとなります。何故なら、本作にて全編通してプレイヤーが直接操作することになるサーバルは…
確かめたければ、今すぐ!このけもフレCMCを遊んでみてください!
無料とは思えないクオリティ
ゲームのプレイセンスがないため、難易度一番低い所メインでプレイしました。
アクションゲームが得意でない私でも楽しむことが出来ました。
ミニゲーム以外でのやりこみ要素は全てやったと思います。(ミニゲームは個人的に苦手な分野でしたので仕方なく断念しました。。。「あと1個」で制覇するのですが残念です。)
ただし、これだけは少し改善してほしいのが3つあります。
①次の階層に行く為に必要なポイントの行き辛い。
敵に囲まれてHPが残りわずかという所で次の階層に行きたくても、普段オートロックオンで攻撃する設定してあるためか、ポイントではなく敵に目掛けて進行してしまうのと、ロックオンをOFFにしてたどり着いたとしても決定キーとなる攻撃モーションでないと反応しないため、位置が悪いと空振りする。そのせいか、何度かリンチにあってあっけなくGAMEOVERってこともありました。
改善案として、ポイントにサーバルが通り過ぎた時点で反応してほしいです。フレンズの救出の時、または会話する時と同じ仕様にして頂くとかなり快適になると思います。
②敵を強化して討伐する系のやりこみ要素について
強化してから討伐した後、右上に「倒しました!」と出てきますが、どこの敵が倒したかが確認する余地がない様にみえます。確認できるところがもし、存在してましたら申し訳ありませんが、あるのでしたらわかりやすい位置に
または設定画面の欄の中に本編のストーリーとは関係のない「実績リスト」があると良いかもしれません。
特定の実績をクリアするごとに実績名が光るなど。
大きくネタバレの内容が映るのが嫌でしたら、特定条件で出現するラッキービーストが出現した時点で実績リストを出現させるのはいかがでしょう?
③最後の〇〇イベントに入る前に「セーブはさせてください。。。」※2つのストーリー共にです。
締めの言葉は何を書けば良いかわかりません。レビュー経験はあまりないもので。。。
でもお金払っても良いと思える程のクオリティで夢中となってプレイし、30時間ほど遊ばせていただきました。
素敵な作品ありがとうございました。
最高のフリーゲーム
間違いなく、自分の人生における現時点で最高のフリーゲームであると自信を持って言えます。
けもフレを知っているかどうかに関係なく、とりあえずプレイしてみて損はありません。
けもフレのことを知らない人でもその奥深さに魅せられ、そして知っている人であればより惹き込まれることでしょう。
【シナリオ・ストーリー】
素晴らしい。
・作者様はこのジャンルでの考察班として名を馳せてきた方であり、その真価はこのゲーム制作においてより輝きを放っております。
・プレイすればするほど続きが気になるようになっております。
・一見何気ない文章や演出も、後で振り返ってみれば「そういうことだったのか!」と驚かされるかもしれません。
・またこのジャンルを知らない人でも楽しめる内容になっていると思います。
【グラフィック】
すごい。
・多数のMMDerによって作られた精巧なMMDフレンズ(味方)が実際に動き、そしてこの子たちと一緒に冒険できるのはまさに叡智の結晶。
・このジャンルを知っている人であれば狂喜乱舞することでしょう。
・またストーリーに密接に絡み、かつ個性的なセルリアン(敵)のデザインも欠かすことはできません。
・加えて3DゲームでありながらPCに負荷をかけないような配慮が施されております。この手のゲームによくある高性能なPCを要求するということはありません。
・グラフィック設定についても多岐にわたり、単純な描画負荷の設定から主人公の武装表示有無、地面に生えている草の密度、果ては被写界深度に至るまであります。
・このゲームは戦うだけでなくフレンズ達を眺めたりスクリーンショットを撮ったりすることも楽しい要素の一つですが、上記の特徴はその楽しみにより一層応えてくれるでしょう。
【サウンド】
これもやはり良い。
・特に敵の石(弱点)にうまく攻撃をあてられたときの カキーン!! という音が大きいダメージと相まってたまりません!
・BGMについても作者様の選曲センスが光ります。
・森林前半→後半の流れと水辺ボスのBGMは秀逸の一言。
・ボイスこそありませんがそこは吹き出しが付くという形で演出されております。
・特殊な状況下でないと見られないものもあるので探してみましょう。
【システム】
個人的には最も評価したい点。
製作の中で挙がった要望を一つ一つ拾って練り上げてきたシステムが織りなすハーモニーは本当に見事。
自由度が高く、ストレスフリーな3Dアクションを提供してくれるでしょう。
・多くのフレンズを味方として一緒に行動することができます。場面に応じて様々な表情をプレイヤーに見せてくれることでしょう。
・プレイヤーがサーバルちゃん(主人公)を操作する形式です。上記の特徴と相まって冒険に対する没入感をより一層味わえることでしょう。
・フレンズは元動物の特徴を色濃く反映したステータス&特性を有しており、役割が被ったりということはありません。
・フレンズのレベルはすべて共有です。後から加入したフレンズが不利になることは一切ありませんし、その逆もしかりです。
・露骨な「これだけやっておけばOK」といった場面はありません。不遇なフレンズはいません。
・移動&攻撃&回避の精度が上がれば上がるほどプレイヤーもフレンズも強くなっていく設計です。
・サーバルちゃんの動きは非常に自由度が高いです。ゲームに慣れていくと出来ることがどんどん増えていきます。
・自分だけの編成・戦略・戦術を試すことができる大らかさがあります。ローグライトなのも相まって冒険するたびに新しい知見を得られるでしょう。
・考案した編成がうまくハマった時や、回避から華麗に攻撃を決めて敵を撃破したときには得も言われぬ快感を得られるでしょう。
・難易度設定を間違えなければ高難度ゲーではありません。
・いわゆる「普通」にあたる難易度では推奨レベル以上であれば編成次第ではボス以外はフレンズ任せでも突破できたりします。
・逆に、高難度ではなかなか厳しい戦いを楽しめることでしょう。さらに高難度を求める方でも納得できる設計・追加要素もいっぱいあります。
・一方で、冗長または理不尽な戦いはあまりありません。編成・戦術・戦略の練り甲斐があります。
・例えば、「フレンズを同行させない」というプレイスタイルも存分に楽しめることでしょう。
・上記以外の隠し要素も盛り沢山です。
【オリジナリティ】
二次創作ゲームといえど、その独創性には非凡なものがあります。
・まず、このジャンルにおいてここまで動かせる3Dアクションゲームは現時点で世に出ておりません。
・ストーリーは預言者かと思う程のものがあります。もしかしたら今後そうなるかも。
・今まで多くの方にとって動画の中だけの世界であったMMDけもフレを、自らの手でここまで多彩に動かせる作品を自分は他に知りません。
・なによりここまで気持ちよくプレイできる点はプレイしていただければ必ずご理解いただけるはずです。
【総評】
間違いなく、人生における現時点で最高のフリーゲーム。
・体験版の時点から軽く見積もって数百時間はやっております。もしかしたら1000時間以上やってるかもしれません。
・いろんな編成を考えたり、敵の動きを見切って華麗に対処したりするのに1周では全く足りません。それくらい奥が深い。
・たとえ一度クリアしたとしても、繰り返して遊んでいただきたいゲームです。
このゲームの魅力をここに書き切ることは到底できそうにありません。
ですから、より多くの方々にこのゲームをプレイしていただきたいのです。
このゲームを通して一人でも多くの方々に楽しさを共有いただくこと、それが私の望みです。
商業含めても、けもフレゲームの最高傑作だと思う
これホントにフリーで公開していいの?市販品でもおかしくないクオリティでした。
昨日ダウンロードして徹夜してしまった・・・
ストーリーはけもフレアニメ1期の続きで、ネクソン版けもフレ要素も入ってる感じやってなくても楽しめる。
キャラモデルもアニメ1期に準拠。
標準難易度はいつでも図書館で切り替え可能。
低難易度だと割とサクサク進めて、アニメのメインキャラ達がどんどん仲間になっていくのが楽しいし、
高難易度だと敵の強さが上がるだけじゃなく、オーラ纏った敵が出てきたり、下手な鬼畜アクションゲーよりも
鬼畜な難易度でやりごたえあり。
敵の種類もかなり豊富な上、1体の敵が複数の攻撃パターンと4段階のランクを持ってて、ランクが上がるごとに
さらに攻撃パターンが増える仕様。
初代けもフレとアニメで出てきたセルリアンに加えて、オリジナルのセルリアンも多数。
へしも実装済み。無い奴もいるけど
明らかに他の奴とは格が違うセルリアンも出てくる。無視できる中ボス的な感じかな?
フレンズ呼び出しが一番の目玉だと思う。呼び出しアイテムはじゃぱりまん。
数合わせは一人もいなくて、どのフレンズもきっちり長所や役割を持ってるから、コスト内で
場に応じた組み合わせを考えるのが楽しい。
こんだけキャラ数いて、クリアまでに普通に全キャラに出番があるってのも珍しいと思う。
最初に仲間になる上、コスト1で敵全体の注目を外せるかばんちゃんが超優秀。流石アニメ主人公。
コストオーバーできるようになってからは、夢の全員集合すると壮観でした。
離れたところで見てるだけで数の暴力でボコボコに・・・
まぁ範囲攻撃してくる敵多いし、一人味方がやられた瞬間ランクアップしたオーラ纏いセルリアンに
逆にボコボコにされたりしましたが。
とにかく面白い、無料でプレイさせていただくのが申し訳ないレベルのゲームです。
まだ全クリまで行ってないですが、最後まで楽しませてもらいます。
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