がっぷり組んだアクションとストーリーの二本柱
ステージクリア型のアクションゲームであるが、高いストーリー性も伴いながら
ゲームが進行するのが大きな特徴の作品である。
プレイヤーの武器は連射のできるノーマルショットと高威力なチャージショットの2つ。
ショットは照準カーソルで好きな角度に狙い撃つことができ
バリバリ撃ちまくる爽快感と狙い撃つ戦略性をシンプルな操作で両立している。
敵は全てを相手にする必要も無く、うまく避けていくことも重要だが
ハイスコアを目指すには、敵を撃ちもらさない正確に狙うテクニックが要求される。
難易度も豊富に用意されており、ビギナーからアクションゲームが好きな人まで
幅広いプレイヤー層が楽しめるつくりになっている。
ステージの合間にはイベントデモや会話シーンが挿入されるのだが
とても多くのキャラクターが次々登場し、ストーリーに絡みながら進行する。
ドタバタ感のあるにぎやかなシーンを見せる序盤から
終盤に進むにつれシリアスに展開していく。
様々なキャラクターがアニメーションや演出で魅せるスケール感のある物語は
一本のアニメ映画を見るような充実感も味あわせてくれるだろう。
ストーリーはイベントとしてだけで無く、アクションパートにも大きく関わってくる。
あるステージではイベントで嵐が起こるのだが、荒れ狂う海はプレイヤーを押し流すギミックになり
空から落ちる雷はプレイヤーを攻撃するトラップになるといった具合だ。
また味方キャラが武器を強化するアイテムを供給してくれるなど、プレイヤーに有利な展開もあり
メリハリあるステージ構成を演出している。
本作品は作者様が展開する作品世界の1つで、シリーズものという位置づけである為
ストーリー性を十分に楽しむにはブランドの他作品に触れておく必要がある。
自分自身もキャラや舞台設定の知識が無い状態でのプレイである為、物語の魅力を深く語ることはできないが
込められたメッセージはしっかりと伝わってくる。
設定でイベントデモをカットすることも可能で、アクションパートのみを集中してプレイすることもできる。
ストーリー性の部分に先に触れたが、様々なギミックや敵キャラで構成されたステージに
中ボスとボスキャラが多く登場するのも特徴で、どれも派手な攻撃と演出でプレイヤーを楽しませてくれる。
アクションパートも、とてもゴージャスで盛りだくさんのつくりになっているのだ。
デモのカット機能を付けた作者様の気概からは、アクションパートだけでも十二分に楽しませられることを物語っていると言えよう。
それでも、感動的な展開はバトルも熱く盛り上げるのでキャラクターへ感情移入する為にも
そして、とても力の入った力作なので作者様への敬意の為、物語性も含めたゲームプレイをぜひ堪能してほしい。
チャージショットで敵を狙って上手く処理する、システムもシナリオも意外に硬派な一作。
Ver1.00
クリア時間 4時間32分(難易度 Normal)
魔女三姉妹によって、妖精の国ホワイトピオニーが地上に落とされてしまった。
異常気象に見舞われる地上の平和を取り戻すため、風の妖精ヴィーゼが奔走する
全5ワールドのJACT。
システム的な特徴として、通常のジャンプアクションに加えて
上下キーで発射角度を変えることができるショットアクションがメインになっている。
このショットは何も発射していないときに自動でチャージされるようになっており
左下のゲージの溜まり具合により、威力や範囲が変化する。
一度発射するとゲージは0になってしまい、その場合はショットを連射できるものの、
威力はかなり小さくなってしまい、ザコですら撃破に時間が少しかかるようになり
ボスにはダメージが与えられなくなる。
正確にショットを命中させ、いかにゲージがたまるまで逃げ切るかが重要になる
ゲームシステムになっている。
撃てるショットは基本的には周囲に炸裂する風のショットになるが、
ステージによっては、地を這う氷のショットになったり
周囲を攻撃するとともに貫通弾を放つ草のショットになったりと
撃てるショットが変わることもあり、性質も少し変わってくるので
こういったショットの変化も楽しめるようになっている。
このゲームシステムに合わせて、ステージ構成も
敵の数が多めになっており、「いかに敵を撃破していくか」が
重要な攻略のポイントになってくる。
ジャンプアクションの要素も流木を乗り継いでいく、動くブロックに乗るくらいはあるが
あまりメインではない印象で、やはり敵にHPを0にされないように
立ち回ることが求められるゲーム構成といえる。
難易度について、前半は簡単めだが、後半はかなり難しめ。
敵の数が増えるというのもあるのだけど
最終レベルでは一撃では倒せない敵や、特定のタイミングでしか倒せない敵が出てくるので
これらの敵は1体や2体ではなく、ほかの敵やダメージギミックとセットになって
何回も出てくるので それらをどう上手く処理するかが攻略のポイントになってくる。
ただ、基本的にHPが0になってのミスがメインなので
どうしてもクリアできない場合は、難易度を簡単にするとHPが増やせるので
それで十分突破できるだろう。
やり込みとして、各ステージを高難易度で素早く、ダメージを受けずに、敵を全滅させるなどして
クリアするとスコアが高くなり、スコアによってメダルの色が変わってくるので
1つのステージの練度を上げるタイプのスコアアタックになってくる。
ステージの進行に応じて、妖精たちと人間の会話シーンが挿入される。
シナリオの傾向として、見た目のポップさとは対照的に
妖精によって世界に異変がもたされたのではないかと人間に石を投げられるようなもので
自然に対する人間の傲慢さや弱さを書ききったダークストーリーに終盤になるほどなってくる。
ステージの行く先々も異常気象の最中であるため、基本的に
大洪水の発生する中や、火山が噴火する中や、吹雪の中を進まなければならず
振り返ってみれば(ストーリーを考えれば当然なのだが)バックグラウンドもかなりダーク。
このゲームの渋いところとして、決して人間は敵対している相手ではなく
あくまでも妖精からみれば守るべき存在なのに、妖精に刃を向けてくるのだ。
しかし、人間ってこんなもんじゃないだろうかと思わされるリアルな面でもあるように思えて
その根幹はなかなかに大人向けの渋さがあるように思えてならない。
もちろん、妖精に味方してくれる良い人間も少なからず出てくるので
決してダークなだけの話ではなく、きちんと希望があって、
それゆえに最後には感動できて、王道の話となるので、そこは安心してほしい。
会話シーンが挿入される回数も終盤になるほど増えてきて、かなり力の入ったシナリオなので
不条理に立ち向かう王道が好きな人はかなりハマるかもしれない。
そういったバックストーリーに対して、敵対する魔族はどちらかといえば
コメディテイストの方が強く、ダークシリアス一辺倒でもない印象である。
ボス戦の途中でもセリフを挟んで形態変化したり
(基本的に大ボスは形態変化がある)
中には音ゲーをアクションゲームのボス化してみたような
見た目から分かるくらいに行動パターンも凝ったものも多いので
かなり対峙してて楽しいボス戦が多い。
それもあって、そこまで暗いゲームにもならない印象がある。
チャージして敵を討ち漏らさないように上手く処理していく
ショットを主軸に置いた一作。
敵を処理していくのが好きなアクション中級者以上は勿論、
状況が悪化する中でも希望をもって立ち向かっていくストーリーが
好きな人向けでもあるといえる。
程よい難易度かつ高い完成度のシューティングアクションゲーム
※ネタバレを含みます
初見プレイでは標準難易度の「Nomal」でプレイしました。
クリア後は1つ上の難易度「Hard」でもう一周して全ステージクリアしました。
遠距離でショットを打つのが爽快で楽しいです。
序盤は簡単でサクサク進み、中盤以降はある程度歯ごたえがあってよかったです。終盤のステージでは特殊武器を使いこなせず、ゲームオーバーになることがありました。
1ステージごとの質が高く、水上ステージでの水流、雷の表現等アクエディでよくできたなと感じました。
1面の花畑、4面の宝石屋敷は他のアクエディゲーではあまり見かけないので新鮮な気分で楽しめました。
3面以降で登場する特殊武器はキャラクターごとに見た目や性能で差別化できていました。
個人的に強かったのはユグラです。近距離対応かつ弾貫通は優秀です。
難易度選択も幅広く一番簡単な「Invincible」は残機どころがHPの概念すらもないので、誰でも簡単にクリアできます。対して、最高難易度の「Purgatory」は敵が強い上、1発でも喰らったらアウトになります。どうしても難しすぎてクリアできない場合は難易度を下げてプレイするのがオススメです。
キャラクターデザインも非常に素晴らしかったです。ホワイトピオニーの妖精たちが可愛らしく好きでした。
アクション未経験者~熟練者まで楽しめる完成度の高いゲームでした。
時間があったら隠しモードのプレイ及び各ステージ金メダル以上取得をしていきたいです。
全クリしました!
基本ノーマル難易度で挑戦していますが、従来通りのやりごたえのある難易度で楽しいです。最大まで溜めたショットが外れると虚しいですねw ワールド2の雨の表現も面白いです。(レーザーが降り注いでるような感じで)
終盤でストーリーが一気にシリアスになってびっくりしました。W4ボスのノスフェルティが音ゲーみたいな技使ってきて好きでしたw W4の博物館?もACTでは珍しい雰囲気な気がして好きです。W3も前半火山、後半雪山という異色の展開も良かったです。ラスボスがちょっとサイバーな感じだったのも予想外でした。イベントシーンも含めて、エフェクトもいろいろと派手でいいですね。
各キャラの特殊技ではヒドが爽快で好きですが、わりと役立ったのがユグラでした(やっぱり貫通弾は安定してダメージ与えられるし)。5-3で初ヤラレチャッタが出そうだったので、こちらも本気出してなんとか免れました。一度そのモードになったからか、その後の5-4は金メダル、5-5は虹メダルを獲得しました!
今後は例のサブゲームと、ノーマルの金メダル以上を目指して2週目やろうと思います。久々にリラ・アイシクルさんのACTができて楽しかったです!
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