初見も鳥籠さんファンもいらっしゃい!
第12回ウディコンの方でプレイさせていただきましたので、その時の感想を投稿致します。
微ネタバレ注意です。
ストーリーに関してですが、鳥籠さんの作品は何を喋ってもネタバレになりそう(あるいはネタバレにならないという情報を与える)ので、ここでは雰囲気や感想について触れます。
『左眼ジャック事件』は、主人公が御殿場市という場所を舞台に、猟奇殺人の犯人を追う…もとい、自分の知り合いが犯人なのかどうかを確かめるという、緊迫感のあるアドベンチャーになっております。
注意点として、紹介文にもある通り本作は推理ゲームではありません。ですがストーリーを脳死状態で進めても、犯人が分かる訳ではありません。
プレイヤーは、「本当にアイツが犯人なのか?」「他にも怪しい奴いるんじゃないの?」「鳥籠さんの作品だから、絶対に何かあるだろ」と思考を巡らせながら、事件の真相を考えていく必要があります。
最後に犯人に会いに行くシーンで「やっぱり推理シーンがあるじゃん!」と興奮しました。
※手を抜かない鳥籠さんによる間違った推理シーンも、十分に楽しませていただきました。
※今回も、案の定鳥籠さんにしてやられた挙句、騙されて虚偽の情報を書いてしまいました。再プレイ後に気づきましたので、謹んで訂正致します。
ストーリーの話は以上として、次は「サブ」ストーリーとシステムについての感想です。
正直な話をすると、本作はメインストーリーも面白いのですが、サブストーリーも同じぐらいのクオリティです。
紹介文に「不要な人に声をかける必要はありません。」とありますが、勿論不要な人に声をかけずにメインストーリーはクリアできます。サブストーリーを楽しみたい方は、不要な人にどんどん声をかけましょう。
本作にはTIPというシステムがあり、ゲームの舞台となっている御殿場市をあちらこちら歩き回る事で、事件と関係あるかどうかは別として、様々な情報を集めることができます!
そりゃあ市が舞台になっている訳ですから、市には沢山の人達が住んでいる訳ですし、その人達にも人生がありますから、物語は常に動き続ける訳です。
メインストーリーと並行して、サブストーリーの回収を目指してみてもいいかもしれません。
…中には、過去作と関係のある話もかなりあります。
例えば、ふりーむで公開されている鳥籠さんの過去作品をプレイしておくだけでも、登場人物に対して違った見方ができるかもしれません。
本作は、メインストーリーだけを楽しむことができる構成になっていながら、鳥籠さんファンのプレイヤーに対して、過去作のネタを惜しみなく提示するファンゲームとしての方面も持っていると言えるでしょう。
最後に。
ふりーむの紹介画面の1つを「ミカンのエリザ」で埋める度胸に、敬礼…。
久々の新作はオールスターで
新作が出ると毎回プレイしています
鳥籠さんの作品は、ゲームを起動するところから意識を集中していかなければならないので
緊張感がある一方、没入感も高いです
リードミーとかもジロジロ読んで始めます
プレイしきった感想としては
やはりゲームならではの演出に
ちゃんと謎との繋がりを作るのが上手いなという印象
めっちゃ警戒していて
人の部分は気が付いていたのですが
言葉の部分はうっかり見過ごしていました
推理作品では良くある要素なのに
ゲームだと上手に隠してしまってるなあと感激
作者は推理モノではないと述べてますが、プレイヤーは推理して楽しんでも良いのだろうと思います
本作の面白さは、そんな左眼ジャック事件とは別のところにもあります
かなりの数のサブストーリーが仕込まれており、こっちを見逃さずに追う方が、実は大変
しかも、過去作品のキャラクターたちが、様々な理由で舞台の街に訪れており、このサブストーリーにも絡むのです
こうして群像劇として楽しみだした瞬間、本作は「かまいたちの夜」ではなく「街」「428」の物語になり、推理とは別の楽しみ方になります。
作者は「不要な人に声をかける必要はありません」と述べてますが、声をかけるのがオススメです。
そんな感じで、いつも通り、作者を信用せずにプレイすると、様々な楽しみ方ができる良いゲームです。
なお、自分はウディコンでプレイしたのですが、当時がver1.04なのに対して、ふりーむのものはver1.15になっています。
こういう場合、更新点を確認すべくサラッとプレイしなおすのですが・・・
地図が増えて、行ける場所がちゃんとわかりやすくなっています。
初回プレイ時は、「あの祠」の存在に気が付くのに遅れてしまったりしました。
これは助かる。
入れる場所も増えています。
TIPSは増えていないようですが、サブストーリーに絡むキャラクターが中にいたりもするので
新たな物語の端緒があるかもしれません(さすがに全部探索しなおすまでは、「まだ」やっていません)。
未プレイの人はぜひ、ウディコンでプレイした人も改良点を、楽しんでみるのはいかがでしょうか。
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