すさまじい感情のジェットコースター
すさまじい感情のジェットコースターを体験しました……!!
毎日の暮らしの描写がリアリティにあふれていて、登場人物が本当にみんな優しくて、どんどん愛着が湧いてきました。小さな出来事を積み重ねて少しずつ育んでいく関係性が愛しくて、尊くて、だからこそ残酷な運命にひどく胸をかき乱されました。
初回は結末リストの真ん中の物語を見ましたが、プレイ後は声をあげて泣いてしまいました……。通常、マルチエンディングの作品はプレイ後すぐに他のルートも見たくなるのですが、この作品ではしばらくそんな気になりませんでした。自分の選択の重みを、感じていたいと思いました。
ぜひ多くの人にじっくりと腰を据えてプレイしていただきたい作品です。
すべての日本人にプレイしてほしい
ノベルゲーおよび乙女げーはあまりやらないのですが作者さんの別作品「フサの大正女中ぐらし」を軽い気持ちでプレイしたらとても良くて大好きになり、同じような世界観のこちらもプレイしてみることにしました。
すばらしい作品でした。
思い浮かんだのが「この世界の片隅で」です。
日本人なら、日本語ができるならすべての人にプレイしてほしい。
この作品を作り上げた作者さんの誠実さと力量ほんとうに素晴らしい。
唯一すごく不満に思った点(プチネタバレ?)
尚太郎さんのスチルは一枚だけだったこと。尚太郎派(まんまと芳次郎さんも好き)だったので余計に残念に思いました。なんで尚太郎さんの一枚絵はないの~。
最大にして唯一の不満点はそれくらいです。
自分は元から歴史物などが好きで、かつフリゲに多い萌系イラストや乙女ゲー特有のキラキラ世界があまり好みではないので、作者さんの世界観がどんぴしゃです。こんなストーリーをゲームでやりたかった。
紹介文に惹かれてプレイしたらそれがこんなにも胸に迫る作品に出合えたとは。
自分がこの世界観が好きだから言うのではなく、本当に多くの人に知ってもらいたい作品です。
副読本もつくられていたのでそちらも購入させていただきました。買って良かった。
このゲームを生み出してくれて本当にありがとうございます。
フリゲの歴史に残る名作
【文末にネタバレを含みます】
全てのエンディングを拝見させていただきました。
総プレイ時間は4時間半程です。
前から作品名は聞き、一度プレイしたいと思っていましたが、主人公が女性のためなんとなくプレイせずにいました。
プレイしてみて、女性主人公というのが一切気にならない素晴らしい作品でした。
短い文章の中でも巧みな心情描写で感情移入させていただき、激動の時代の中で揺れ動く骨太の人間ドラマに涙しました。
作品を素晴らしいと感じた点は、人それぞれあると思いますが、私が特に好きなのはキャラクターの描写です。
主要キャラクターの3人が本当に、優しくて良い人たちでした。
ストーリーの中で3人の優しさや人の良さが溢れていて、読み進めるのがとても楽しかったです。
その3人が「戦争」という大きな時代の流れに必死で生きる様に心打たれました。それはきっと私の中でフィクションのキャラクターではなく血の通った人間であったと感じていたからだと思います。
ぜひ、未プレイの方にお勧めしたい素晴らしい名作でした。
最後にネタバレになりますが…
私が好きなエンディングは、ゲームを一周終えた後に見られる「再会の物語」です。
主人公である綿子が、他人の意にそぐわなくても自分の意志をはっきりと見せるシーンは「わ、綿子っ……!」と胸が熱くなりました。その後の義父の対応も目頭を熱くさせました。
本編では、綿子が自分の感情を抑えるのが通常だっただけに、綿子の勇気に涙しました。
その後の展開も、とっても好きです。狂っていた時代に正しい選択をした綿子達に幸多きことを。
ここまで選択肢を選べないと思う乙女ゲームが未だかつてあっただろうか
※最後にネタバレを含みます※
最初にネタバレなしの感想を書かせていただきます。
休憩を挟みつつ、三時間程度で一つ目のエンドに到達しました。
他のエンドを見る気は当面起こりそうもありません。決してつまらなかったからではなく、むしろ面白すぎたからです。
理由はネタバレ全開なため、最後に書かせていただきます。
あらすじは、ゲーム紹介ページに書かれている通り、戦中戦後の岡山が舞台。
主人公・綿子は、まもなく軍医として戦地に行ってしまう予定の尚太郎に嫁ぎ、その弟・芳次郎とも関わることになります。
戦時中のお話とのことで、その時代の知識もない私が果たしてついていけるのだろうか? と一抹の不安を抱えつつプレイを始めましたが杞憂でした。
テンポ良く読みやすいながら、まるで戦中にタイムスリップしたような、細やかな情況が伝わってくる文章。
(景色が美しい! 岡山に行ってみたくなる! そして食べ物も美味しそう!!!)
思わずクスっとしてしまうユーモアあふれるイベントの数々。
そして何より尚太郎さんの魅力に惹かれて、気が付けばあっという間に鼓草の世界へ引き込まれていました。
尚太郎さん、本当に素敵な人です。優しくて、賢くて、何より自ら志願して軍医になり、人を救う覚悟があるカッコよさ。
それでありながら、綿子にはタジタジになってしまう所がかえって可愛らしく、二人の恋愛描写には頬が緩んでしまうこと請け合いです。
そんな楽しい感じの序盤から一転、中盤からは戦況の悪化もあって、やはり重苦しい描写も続きます。主人公の綿子も色々と難しい立場に立たされます。
芳次郎がずっと味方でいてくれるのでまだ気持ちは救われますが……最初はツンツンしていますが、兄想いのとても優しい芳次郎にほだされてしまうこと請け合いです。
戦中では仕方のないことですが、主人公をはじめ、尚太郎、芳次郎、その他登場人物みんな、時にはずるがしこい、醜い面も見せますし、現代の価値観に照らせば許しがたいこともあります。
ですが、困難な事態に直面するたびに悩んで、もがいて、決して強くはないけれど誰かのために立ち向かっていく。そんな姿を見ているうちに、いつしか彼らを好きになってくる自分がいました。
綿子の陰口叩く意地悪なご近所さんですら、今は愛おしく思える不思議。
その中でも個人的に好きだなあと思ったのは、芳次郎、義理の父・治雄さん、それから岡山に輝くエトワールこと綿子の友だち・秋江さんです。
特に秋江さんはじめじめした空気を一掃してくれるような痛快な人で、中盤の心の支えでした。おまけを読んでさらに好きになりました。秋江ファンになられた皆さまはぜひおまけまでチェックしていただきたい!
それから余談ですが、これからプレイされる方はぜひ、作者さんの過去作「りんかね」もプレイするとニヤッと出来るかも。
↓以下、ネタバレ部分↓
年季の入った乙女ゲーマーですがここまで選択肢を選べないと思った乙女ゲームは初めてでした。
尚太郎さんが戦死したとの知らせが来てから、芳次郎と形だけの婚姻を交わし、そこから時間をかけて徐々に惹かれていき……と丁寧に描写されてからの復員は心臓に悪すぎでした。
一目見たときから芳次郎に心惹かれ、最初から芳次郎一択!!! な選択肢をチョイスしていましたが、それでも終盤の三択には心が揺れる揺れる……
選べない、なんてどちらにも失礼だろう、と悩んだ末、芳次郎を選びましたが、今でも尚太郎さんのことを思うと胸が苦しいです。
でも芳次郎の妻を選択したことに後悔はないし、乙女ゲの後日談で他の攻略対象(って呼び方するのにももはや抵抗あるけど)が、別の女性と結婚されて心から祝福できるのは後にも先にも鼓草だけかもしれない。
尚太郎、幸せになれよ!
プレイ後の興奮冷めやらぬままの乱文失礼しました。
素敵な時間をありがとうございました!
「女性向け恋愛ADV」というジャンルを超えている作品
全てのエンディングを閲覧するまで、約4時間半ほどでした。
戦時下で、顔も知らない男性のところへ嫁ぎに行くことになる女性が主人公の作品です。
確かに、乙女ゲーと言える要素を備えている作品ではありますが、落ち着いた文章と詳細な描写により、読みやすい文学作品のような格が感じられました。
主人公たちを振り回す主な原因が「戦争」という大きなものなので、個人の無力さが感じられてしまいます。
中盤から後半にかけての展開は、やるせない感情で涙を流しましたが、このような作品と出会えて本当に良かったと思います。
少しでも興味を持った方は、先入観にとらわれずプレイして欲しいです。
苦しい時代を懸命に生きる
素晴らしい作品でした。
戦時中、戦後時代の話であり、
生きるだけでも大変な時代です。
そんな中、登場人物達は懸命に生き、愛し、苦悩します。
もはや、ゲームのキャラクターという枠を越えて
本当に生きていた・実在していた人物のように
錯覚を覚えるほどでした。
それほどまでに、魅力的で「人間」として描かれていたように感じました。
スタッフロールを見る限り
参考文献が大量にあり、とても苦労されたと思います。
並々ならぬ制作に対する熱意を尊敬します。
その他、グラフィックや音楽やシステム周りなど
全てがこの作品に合っていました。
この作品に出会えて良かったです。
本当にありがとうございました!
胸に突き刺さる衝撃作。感動した!
ずっとこういうのゲームを待っていました!!
「鼓草」はタンポポの異称。タンポポの綿毛のように、風に乗って、
多くの人の心に芽吹いて欲しい、「大切な気持ち」がこの作品に込められていると感じました。
鼓草は、恋愛ADVの域を越えてます。
特筆すべきは、お話の軸となる、繊細で感受性豊かな文章力です。
日本の四季の織り成す自然の美しさ、
また戦争中の生活や、家族をとりまく人間関係も具象的に描かれている為、ずっしりと胸に響きます。
何よりも、恋愛の心理描写がとても切なく、恋愛ドラマに欠かせない「すれ違い、ツンデレ、優柔不断」この3要素の塩梅が絶妙で、引き込まれるシナリオに胸を打たれました。
終盤は特に胸が苦しく、綿子さんの気持ちとシンクロ。ハラハラドキドキ。涙が止まらなかったです。
非常時に露呈する、人間の狡さ弱さ汚さ、けれどその気持ちに直面して乗り越えていく強さをもった家族の物語。
『戦争』を通じて『人間の本質』に鋭く切り込んでいる【純文学】に通じる価値のある作品なので、
ヒューマンドラマが見たい人、男女問わずおすすめしたいです。
※ゲームの注意書き「性的描写あり」でしたが、その部分は美しい言の葉で綴られており、
変ないやらしさは全くなく、私は気になりませんでした。
2人に愛された女性と戦争
す、すばらしいッ /)`;ω;´)
現実的な歴史物は知識がないと難しいなぁと思うけど
戦争中を感じる細かい描写もあって雰囲気が出ていました
当時はよくあったであろう婚姻の形と男女の関係が甘酸っぱい
基本的にシリアスなんだけど
たまにクスッとするシーンもある
日本が徐々に追い込まれていく様子が
当時の女性(主婦)目線で伝わる
ディティールは濃いがテンポが良い
私は最初のエンドは「選べなかった物語」でした
ノベルゲーム、乙女ゲームに興味ない人にも勧められます (*´ω`*)
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