勇者シリーズ第3弾とも言うべき作品。今度も別のニルスさんが主人公……ではなく、サリアさんが主人公。勇者に認められる儀式を受けて、旅立ちまでの短い道のりを描いた作品となっております。
勇者旅立ちシリーズとしての締めにふさわしいボリュームとなっており、短いながらもしっかりとした作りが魅力的でした。
勇者って一人だけではあるのが多いのですが、候補生や別勇者がたくさんいるのは未来や夢があって良いなぁと思う反面、選ばれなかった候補生たちは、多感な10数年の成長を否定された感じとなるわけで、そうすんなり諦めきれない。この村ではまだまだ平穏でしたが、ここに貧しい両親を抱えた候補生やら病弱な義妹を持つ候補生やら、はては本人の最後の希望拠り所、なんて願望が絡んでくると……描かれなかった場所では、こういう候補生な人たちも一杯いたのだろうと思うとなかなか感慨深いものです。
難易度は最初らしく歯ごたえがあり、回復のバランスも取れていて程よく苦戦も出来るのが強みです。この後のお話とかも非常に興味がありますね。良いお話でした。
勇者が旅立つまでの物語第3弾
前作・前々作と比べると、ちゃんと短いながらRPGとしてのゲーム性もあります
最初はレベル差があるものの、明らかに成長率に差があり
冒頭から勇者とその他の人間の違いを目にすることになるのが
哀愁を漂わせますね
運命で選ばれないとなれない でも選ばれた素質だけでなれるものではない
本作でも、作者の勇者観が良く出ています
戦闘は結構厳しい
旅に出た直後が、一番やり応えがあるのはRPGあるあるですが
正に、そのやり応えのあるところを抜粋してきた感じ
仲間がいない・少ない
HP・MPが足りなくなる
そういった、潤沢ではない環境を楽しめます
敵の行動はかなりランダムであるため、運が悪いと強力な攻撃を畳みかけられて
一気にピンチになることもあります
ゲームオーバーにはなりませんでしたが、かなり慎重にプレイすることになりました
短いながら良く詰まった作品です
色んな所で名前を聞くのでプレイしてみました。
大まかなあらすじは王道なんですが、勇者に対する作者の方なりの考えが丁寧に描かれていて、またその描き方に共感できました。
ニルスの葛藤や過去も泣けたけど、
エンディング直前のサリアの両親の台詞に特に泣いた。
主人公のサリアに近しい人物だけでなく、
村の人の台詞が全員温かいのも会話見てて癒されました。
個人的にはマップがしっかりRPG的仕掛けになってるのが
楽しい&何気にすごいと思います。
ショートカットもありでかったるくはないし。
戦闘もサクサクでちょっとボスはてこずるかも?
くらいの優しい難易度だし。
アイテムドロップがおいしいのも嬉しいところ。
演出が上手いのも感情移入出来た理由の一つかな。
イベントの動きがすごく丁寧。
個人的にゴトーの初登場時の動きとか好きです。
後ボスの演出とか。
精霊さんらの台詞とかいい意味で精霊すぎないというか
どこか人間くさくて好きです。
ついてきてくれて嬉しかったなーって思えました。
特別変わったことしなくても、
オリジナリティとか作品の良さって出るんだなあと再確認させられた作品。
むつかしくない短編RPGやりたい気分の時にオススメ。
いろいろと考えさせられる良いストーリーだったと感じました。
全体的に雑魚敵&ボスが強めなので、
こまめに回復ポイントで回復しつつ、
レベルをこつこつ上げていくのがオススメ。
「もう少し行けるかな」と油断すると、あっという間に全滅します。
最初は行けない場所も、
あるアイテムが手に入ると行けるようになるので、
とりあえず、ストーリに関係ない場所も、あちこちウロウロしてみましょう。
ただ、ちょっと気になったのが、
雑魚敵やボスがやや素早く、
味方が回復する前に、敵が攻撃してきて全滅・・・
とかなることもあるので、
回復は余裕をもってしましょう。
勇者の価値は地位なんかじゃない、使命なんだ! 短編RPGって感じですな。
ここの作者の勇者ものシリーズ3作目にあたる作品ですが、前2作とはまた違った路線で勇者の苦悩と成長を描いた内容といったところでしょうか。
勇者になってしまった主人公と、勇者になりたかった男のぎくしゃくした関係が、段々と悪い方向へ向かってしまう展開で、コミカルな外見とは裏腹に話の雰囲気は重めかと。
エンディングの爽やかな結末は素晴らしいところですが、データ引継ぎとかもなく、あっさり終わってしまうのはちょっと物足りないかな。
同作者のRPGとしては、難度は結構高め・・・少なくとも、ぼくのすむまちシリーズに比べると、格段に難しくなっていると思われます。
とはいえ、ちゃんとクリアできるバランスであり、ただ闇雲に難度を上げたような粗さではないので、少々歯ごたえのある難しさといったところでしょうか。
パーティが全滅すると、所持金が少し減るだけで町に戻されるという救済処置が存在しますが、いつでもセーブ、及びテレポートができるこのゲームにおいて、大したメリットに繋がってなく、救済の意味がないと思いましたね。
ちょっと苦戦するところもあり、1時間半でクリアできるかは疑問ですが(自分のプレイ時間は約2時間)、話も戦闘も非常に丁寧な作りでありますので、個性ある勇者論と程よいバトルを堪能したい人にお勧めひろ。
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