おぼろげな真相
次はネタバレになります。
最初は平凡なループゲームだと思いました。
しかし、面倒だと思っていたスタミナシステムが謎の方法として使われることに気づき感嘆しました。
とても独特なアイデアだと思います。
ストーリーは曖昧ですが、ある程度手がかりはそろっているようです。
真実をぼんやりと知った後に迎える最初のエンディングは本当に寂しかったです。
特に音楽が好きでした。
好みは分かれそうだけど良いシステム
全てのEDをクリアできたので、レビューします。
多少のネタバレあり。
本作の最大の特徴は、かなりユニークだった「スタミナ」の概念です。
本作でいうスタミナとは、「上に向かって歩く」度に消費される体力の事です。このスタミナが少なくなれば、主人公の歩くスピードは極端に低下します。
わざわざ上と言ったのは、下に向かって歩く時はスタミナが消費されないからです。
そして、このゲームはホラーゲームです。
ホラーでは定番の敵との追いかけっこも本作にはありますが、その追いかけっこの途中でスタミナが切れてしまえば、主人公がどんな目に遭うかは想像に難くありません。
そのスタミナとの戦いと、迫りくる得体のしれない敵との戦いが、プレイヤーに強い恐怖と緊迫感を与える効果を持っていました。
ただ、このスタミナ制度には、一種の弱点や難点もありました。
それは、敵との追いかけっこ以外の場面でもスタミナが減る場合、移動にただ時間を掛ける事になり、ストレスの要因になる可能性もあるという事です。
また、このスタミナを「ただの体力を表すゲージだ」と認識していると、本作で強調されている「上」に関する謎が解けなくなります。
こういった良い面と難しい面の両方を持つがために、本作は万人に受けるとは言い難いでしょう。
しかし、私個人としては、このユニークなスタミナ制度を面白いと感じました。
このスタミナには、恐怖を煽る側面と、謎解きに関与する側面の両方を兼ね備えていたからです。
なお、ストーリーに関しては………それこそネタバレですので、深くは感想を言いません。
こちらも考察よりの部分があったため、万人に受ける訳ではないと思いますが、余韻を残す終わり方として、私は良い解釈でプレイさせていただきました。
- 1
あなたにオススメのゲーム
フリーゲームイベント開催中!
サポーターのオススメゲーム
-
水明の輝石
桃隆
奇跡の石を巡る、青年たちの戦い 中編RPG
-
有象無象の遺書
グラシアス
遺作
-
いつかの未来
aiGame
【aiGame作品】『いつか』だけど、『少し先に』あるかもしれない未来
-
土茜町異空間回想録2
94
異空間探索という仕事
-
Sacrificial
Qoltores
生贄として魔物に捧げられた少年の短編。
-
1分で?俺が最北端だ!!
ワントク
人はなぜ、最北端に惹かれるのか。最北端の地へ訪れた男の最後の瞬間を刮目せよ。