本作のシナリオテーマを端的に言うと『世界を敵に回しても愛する人を守る』です。
ただし、その愛するに至る経緯が全く省かれており、キャラクターの彫り下げも無いため意味不明なものに仕上がっています。
そのため、主人公がいつの間にか勝手にヒロインにご執心になり事態の深みに突っ込んでいく電波な超展開がひたすら続くことになります。

別に本作のテーマも物語の結末も(そしておまけの後日談も)悪くは無いです。
ただそこにお話を持っていく道のり、つまりストーリーテリングが存在しないのが大問題。
あえて考察させるというのも手法の一つですが、本作はあまりに情報が無い。
無い部分は検証できない仮説、つまり妄想で補うしかありません。それは考察の余地とは言えないでしょう。

グラフィックは(RPGツクールとしては)美しいですし、演出も凝っています。
しかし前述の通りシナリオがこの出来なので、それらの評価点も「ただそれだけ」と切り捨てざるを得ません。
それほど本作のシナリオの問題は大きいです。

優れた点と劣る点が著しく極端に振れている稀有なゲームです。

12345

※ネタバレを含まない感想
グラフィック、演出はとても良かったです！こんなに丁寧に作り込まれているゲームはあまり見たことがありません。有料でもいいほどです。

ただ、ストーリーが本当に残念でした。詳しい内容は後ほど記載します。

※ネタバレを含む感想









お姫様抱っこで移動する時は、ドラクエ1を思い出してにっこりしてしまいました。
細い隙間を通る時も専用のグラフィックを用意している所は、凄く丁寧で感動したぐらいです。

ストーリーについては、非常に残念でした。
他の方が既に言われている通り、「主人公への感情移入」ができなかった事が大きな原因だと思います。主人公、ヒロインの性格がよくわからずに話が進んでしまったため置いてけぼりにされているような感じがしました。
また、悲惨なエンディングである事はいいとして、ただ酷い事にすれば面白い、という訳ではありません。ハッピーエンドにしろバッドエンドにしろ、納得のいく理由(今回であれば主人公が町の人々よりヒロインを選んだ理由)があれば良かったです。
もしくは、複数のエンディングを作ってもいいかもしれませんね。

12345

以前プレイさせていただいた斧鬼も、今作の怨溺も臨場感炸裂でとても楽しかったです！
追いかけっこが苦手でもなんとかなります。
(セーブポイントを見つけた時の安心感…ｗ）

素敵な作品をありがとうございました！

12345

謎解きが苦手な自分でも解ける難易度で詰むことがなかったので安心して進めることができました素晴らしい作品だと思いますプレイさせていただいてありがとうございました。

12345

※ネタバレを含みます

世の中には、様々な賛否両論ゲーが存在します。この「怨溺」もその一種に分類されるでしょう。
キャラグラフィックやイラスト、マップの構成は間違いなく一流級の高品質。前作よりも間違いなくクオリティは上がっており、無料で公開するには勿体ない程の出来前です。
全てのプレイヤーを恐怖に陥れるであろう世界観と、得体のしれぬ何者かとの追いかけっこ。そして緊迫した状況下で遺物を集めることで、明かされていく残酷な真実…。と言う風に、怨溺は良い具合にホラーを突き抜けた良いゲームでした。
恐怖感を楽しみたい方は、是非お勧めできるゲームです。

本ゲームの欠点としては、もう他の方がレビューで散々仰っていますが…ストーリーに製作者陣営の我儘が出すぎでした。製作者側が仕込んだ最後の「ここで感動できるよ」ポイントで、私はあまりもの被害の大きさにドン引きしていました。
何というか、これは超個人的な感想になるのですが、プレイヤーという人種は、「特に深い説明もなく主人公が悪に走ることに納得できない」性格を強く持っていると思うんですよ。怨溺もその例に当てはまっています。
主人公を操作して何度も窮地を潜り抜けたのに、ストーリーを進めていくと何故か主人公たちがより悪い状況に陥っていき………と、ここで逆転勝利してハッピーエンドになるとか、解決はできるけど恐怖は終わらないとか、そういう王道の展開だったら、怨溺は誰もが認める超名作ゲームになっていたと思います。怨溺はストーリーが邪道すぎるんですよね。
しかもおまけシナリオで「より酷い」展開をぶち込んできちゃったのは正直悪手だと思います。主人公達があんなことになって、一体どれだけのプレイヤーが喜ぶのか。

この手のストーリーが評価されない理由は明確で、主人公とヒロインが濃密で愛溢れる展開をじっくりとやっていないからです。もしも怨溺が５時間ぐらいのゲームで、ヒロインと主人公が何度も助け合うようなストーリー構成になっていたら、主人公にも感情移入はできていたと思います。

12345

演出や設計がかなり練られており、ホラー映画さながらの恐怖感を味わうことができて、非常にクォリティが高いです。一方で、全体的なクォリティが非常に高いからこそ、細かい点が気になってしまうゲームでもありました。しかし、ゲーム全編を通して非常に楽しめたのは確かなので、直接の続編でなくとも、次回作にも期待させていただきます。以下、詳細な感想です。
※ストーリー、謎解きのネタバレを多く含みます










【良かった点】
・グラフィックやサウンドの演出
この点に関しては、商業作品にも引けを取らないほどクォリティが高かったです。木々や家々、窓から吹き込む雨などの表現はドット絵ながら匂いや温度を感じさせるほど真に迫っており、ただ主人公を操作しているだけでも息が詰まるようなじっとりとした恐怖がありました。また、女の子を抱き抱えるシーンでは会話に合わせて顔を女の子の方に向けるなど、細かい描写が丁寧で良かったです。
・親切なルート設計
ゲームの進行に合わせ、それまでのマップへの道が塞がれて戻れなくなっていることが多いため、プレイヤーを無駄にうろうろさせて冗長になることがありません。また、構造上同じマップに戻ってくる時も雨水が溜まっている、家具が荒らされているなどの変化があり、飽きさせない設計になっています。
・追いかけっこ
人形の演出や出現時の不気味な音で恐怖を煽りつつも、難易度はそれほど高くなく落ち着けば隠れて対処できるようになっています。高難易度ゆえの理不尽さではなく、純粋に表現で恐怖を演出している点が非常に良く、ゲーム初心者にもお勧めできます。

【気になった点】
・一部の謎解き、トラップ、手記
追いかけっこ以外の即死トラップや、花瓶のギミックなどが、「不気味な風習のあった廃村」というゲーム自体の雰囲気に合っていないように感じ、没入感が薄れてしまいました。また、手記では、歴史的仮名遣いが出てくる一方で単語や文法は現代のものである点がちぐはぐに感じられ、冷めてしまうことがありました。
・ストーリー
他の方もレビューで書いているとおり、主人公が初対面の女の子をあそこまで助ける理由が腑に落ちませんでした。恋人などの親密な関係である、あるいは作中で女の子に命を救われるなど、女の子が主人公にとって特別な人間であることが示されていれば納得できるのですが、そのような描写がなかったため、女の子も街の人々も命ある者という点では等しいのになぜ主人公は後者を切り捨てたのだろうと思ってしまいます。

12345

※ネタバレを含みます
マップグラフィックやBGM、キャラクターのイラストのレベルが高く、迫力のある作品でした。
マップの広さと謎解き、逃げの難易度も丁寧に設定されていて、停滞することなく遊ぶことができました。
途中声を上げて驚いてしまうシーンもあり、終始ドキドキしながらプレイさせて頂きました。

※以下ネタバレあります




ただ、主人公に共感することが少し難しかったです。
他の方のレビューにもありますが、初対面の女性に対し、自分の命をかけ、過去の犠牲者達の悲しみを否定してまで助けようという気持ちになるのは少し不自然だったように感じました。
テーマの中に『選択と男女の愛』とあり、もっとヒロインと過去の犠牲者達、自分の命のうちどれを救うかプレイヤーに悩ませる作りだと尚世界観に入り込めたと思います

次回作も楽しみにしております。

12345

最初から最後までとても面白かったです！！
特に中盤から後半にかけての展開が胸にこみあげてくるものがあり
とても心に残りました！！
また次回作が出た時はやってみたいと思ました！！
ありがとうございました！！！

12345

Youtube用に動画作りました。つかっちゃんねるもしよかったらどうぞ！

雰囲気が最初から出ててビクビクしながらプレイしました
逃げ方間違えるとすぐ捕まるし、人形が動くのかドキドキしました
謎解きはそこまで難しくないのでやりやすかったです

12345

～　ネタバレかも　～



・個人的な意見ですが「恐怖度」と「逃げレベル」は前作の方が高かったと感じましたが、
　細かいストーリーはこちらの方がしっかり作られた様に思いました。

・ＥＮＤ数が３つくらいあればより面白いかっただろうなぁとも思いました。
　（元々のトゥルーＥＮＤ、木場を見５６しにするor助けるＥＮＤ、
　あのまま春奈を助けに行かない（行けない）ＥＮＤ等）

・レビューにすでにありますが幼馴染や恋人、兄妹でもないのに主人公が
　初対面の女の子をあそこまで助ける理由がちょっとわからなかったです。
　【こういう「運命」を受け入れた】という事だとは思いますが。


　超辛口に感じさせてしまいましたら本当にすみません･･。

　次回作があれば楽しみにしております！　ありがとうございました！

12345