良作
よかった点
・ストーリーがしっかりしている
・キャラクター造形のクオリティーが高い
気になった点
・探索パートがだるい
・第3話~第5話辺りは地味な話が続く
・ザッピング方式で進んでいくので、
重複した会話をたびたび見なければならない
・メインキャラとサブキャラのデザインが別の人なので、
並んだ時に若干の違和感がある
お金払いたいレベル
1話目ではキャラにもストーリーにもいまいち入り込めなかったので、外したかなあと思ってしまったのですが、2話目からはどっぷりはまりこんでプレイしてしまいました。
文章運びやストーリーの動かし方、キャラ設定とその魅せ方がとても上手だと感じました。人間とは、世の中とはなんなのか、明確な問題設定をプレイする側に示しながら、さまざまな人間の裏側が見せられていきます。主人公たちが出会う人々はもちろん、主人公たち自身もそれぞれ問題を抱えているので、それに対してどういう結論を出すのか、それも含めて続きが気になって一気に物語を進めました。
この作品は問題提起が明確でテーマも非常に重いですが、それ以上にプレイする側を夢中にさせて引き込む牽引力のある娯楽作品、エンターテイメントであると感じました。とても作りこまれていて、それでいてプレイする側が置いてきぼりになることは決してありません。登場キャラと一緒になって様々な社会的問題を考えることができます。
ぜひともおすすめしたい作品です。
これ本になったら売れるんじゃと思わせるほど。
よくできてる☆
初めは絵があまり好きではなかったけど進めていく内に気にならなくなった。
シナリオが良くできてて引き込まれた作品。
内容的には基本的にはシリアス。
中には結構悲しい話もある。
ただトーコの性格がハッキリサバサバしていて、最後はトーコが締めてくれる小気味良さがあった。
現実の探偵のような雰囲気を味わえる作品。
じゃキャラとかエピソードとか
先のお2人と似通っているので、キャラとかエピソードの感想でも書いてみる。
探偵は推理小説・マンガのように「華麗に事件を解決する、かっこいい正義の味方」と
高校生にもなって勘違いしているちょっとイタイ主人公。
探偵というか、人としてどうなのか?別に間違ったことは言っていないのだが……という女探偵。
軽い親父の刑事、ちょっと天然なその娘。これ以上は割愛。
そんな面々で繰り広げられる「現実って、こんなものなのよ」
と囁かれているような気分になるアドベンチャーゲーム。
ギャグ要素は少ない(というか無い?)のだが、キャラ同士の会話が面白い。
最初は謎(それもスケールの小さい)だらけだが、それが話が進む内にどんどん消化されていく。
家族愛とか友情などを時には切なく、時には暖かくしてくれる。
でも、現実(リアル)ってそんなもんじゃね?
作者の言うリアル志向って、これのことか……?と勝手に解釈する俺。
間違ってたらごめんなさい。
正直、期待はしていなかった。その予想は見事に裏切られた。
というかこれをプレイしてる間、こんな時期に蚊に5箇所も刺されてしまったのだが
しかも蚊の存在に気付かなかったのだが(格闘しながら感想書いてるんだが)
ギギさん、一体どう責任を取ってくれry(知るか
しかも、まだ全部クリアして無いのに蚊が……一体どう(蹴
とても面白かったです
内容はやや大人向けかもしれませんが、ストーリーやキャラクターの作り込みはかなり高レベルで、そこらのアドベンチャー&ノベルゲームは比べ物にならない程よく練られています。文の全体表示では行間を空けるなどの配慮もあり、文章自体も読み易いです。熱いシンゴとクールなトーコ、これに+αの視点が加わり読み手は飽きにくく読み疲れしにくい構成になってます。
読むだけの部分は誰の視点を先に読むか決める事が出来ます。アドベンチャー部分はコマンド総当りでやっていけばなんとかなります。面倒だと感じるかもしれませんが、その作業をやりたくなる程とても上質な物語なので、アドベンチャー部分が苦手とか絵が合わないからやらないなんて人がいたら勿体無いです。
絵柄や捜査パートなどクセもあるかもしれませんが、大人向けゲームの完成度の高さでは頭抜けています。完成度の高い作品は多くありますが、お子様ランチよりフルコースが好きな人は楽しめる筈です。
素晴らしい!
説明文にも書かれていますが、凶悪殺人もなければ密室トリックなんてのもありません。
どちらかというと人情刑事モノに近い雰囲気です。おそらく巷に溢れる推理漫画や推理小説より
現実の探偵の実情に近いと思われます。それなのに探偵に過剰な幻想を抱き
ウザイほどに熱血漢で正義感溢れる主人公は探偵トーコさんの下で空回りし続けますw
1話2時間前後のエピソードが全7話構成。いわゆるザッピングシステムを採用しており
複数の視点で進めることになります。基本的にトーコさん視点では捜査モードとなり
コマンド選択方式(古い例えですがFCのポートピア等のアレですね)で進めます。
1本筋なのでゲーム性は薄いですが、これがまた捜査してる実感があっていいですね。
(ちなみに他視点は普通のノベルタイプとなっています)
各エピソードもハートフルなものからヘビーなものまでバラエティに富んでおり
1つのエピソードが終わっても次のプロローグを見てしまうと気になってしまい
ついついそのまま続けてしまう「やめられないとまらない」状態でしたw
最終章だけは本当に殺人が起こってしまいます。あんまり書くとネタバレになってしまうのですが
ついに主人公視点での捜査モードになります。内容も最終章にふさわしくヘビーです。(若干鬱展開もあり)
立ち絵は決してヘタじゃないしキャラデザもいいと思うんですが、ちょっと雑ですかね。
もし絵を見て閉じてしまう人がいたら大変残念です。
一気にプレイすると結構な時間がかかる大作ですが、各章ごとに完結したエピソードですので
1章ずつじっくりと楽しむのもよろしいのではないでしょうか。
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