会社員の夢20連休…そうだ、城回ろう!
会社員の主人公が20連休を利用して日本各地の城を巡ってスタンプ集めをする、
ゆるゆるした雰囲気のリアルタイムアタックゲーム。
スタンプはなんとすべて自作ドット絵だとか…
音楽も演出も素朴なのだけれど、どことなく旅情を感じられて楽しかったです。
オープニング以外にはイベントも主人公の台詞もないのですが、
1日の終わりに車中でタバコ吸いながらくつろぐ主人公の姿など、自然と想像してました。
城や地理に疎い自分が初見でクリアできたので難易度は決して高くなく、
詳しい人ならもっと楽にクリアできるのではないかと思います。
忙しい日々に疲れたかたに、さくっと楽しんでいただきたいですね。
地理日本史城好きにおくる、ひたすら城を訪ねるだけの日本一周ドライブ!
ver1.10
クリア時間 39分(残り5日で全城攻略。武勲クラス:大名)
+47分(隠しポイント10カ所発見まで)
+39分(続百城・残り5日で全城攻略。武勲クラス:天下人)
会社からの20日間の休暇を利用して
北海道と沖縄以外の日本各地に散らばる名城を
巡ってスタンプを埋めるADV。
広大な日本を車で走り回って
94カ所の城を見つけて、スタンプを押していく。
9時から始まって、特に何もしないでも時間が
自動的に過ぎていくので
入城できなくなる18時までになるべく多くの城を見つけて
中に入っていく必要がある。
いかに効率よく全国を巡るかを考えるのが主なゲーム性で
マップは広大ではあるが、現在どの都道府県にいるかが表示され
日本地図を見れば、どの都道府県に訪れていない名城が何カ所あるかを
把握することができる。北海道と沖縄以外の全都道府県に行く必要があるため、
まめに地図を見ながら取りこぼしがないかをチェックしていくのが
本作の基本的な攻略方法になる。
入城は18時までだが、21時までは移動できるので、
3時間の間になるべくまだ行ってない城に近づいて一日を終えたり
ほかに周りに城がないか索敵する計画性も重要になる。
城がある一画面に密集していることもあり
一日で複数の城を一気に訪ねることができるのに気づいて
効率よく観光している気分が味わえるのが本作の魅力である。
ひたすら城を訪ねてスタンプを押すだけのゲームであり
イベントらしいイベントはOPに休暇何しようかなのみで
マップ上に表示されるのは、車で進みやすい平地と進みにくい山地と
進めない海や高い山、そして城である。
スタンプ帳のスタンプと時間経過の昼夜演出以外は
特に変化がないため、淡々と城を探していくフラットな展開が続く。
良くも悪くも”全国の城を訪ねる”以外の要素はないので
それを面白いと思えるかで合う合わないが明確に分かれるゲームだと思う。
このゲームは名城が題材にはなっているが
個々の名城にはフォーカスしない(ただの通過点に近い)し
スタンプ帳から得られる情報もさほどないため、
このゲームをプレイして名城が分かるというよりは
名城の知識がある状態でプレイする方が面白いかもしれない。
あと、スタンプ帳情報も日本史の知識が前提として必要で
城は日本史を物語るものなのだと、説明を読んでいて感じた。
本作にはお金があるが、お金は交通機関を利用する上で必要だが
この交通機関が、結局全国に向かうため使う必要もなく
かつ、使おうとしても使い勝手が悪いので
お金もあまり気にする必要はない。
切符のデザインは凝っているのだが
遠くに行こうとすれば、距離に応じて時間がかかり、
現在時間に所要時間を足して21時以降になってしまう場合は
利用できない。電車は全国に駅があってどこにでも行けそうだが
12時間になってしまう駅は実質移動できない。
近場であっても、時間がかかり普通に車で移動した方が早く着く。
本作には城以外に隠しポイントが10カ所存在し、
実はこの隠しポイントを半分以上訪ねない限りは
武勲クラスは最高の天下人にはならない。
ただこの隠しポイント、所在県とぼやけたスタンプの形状、
あと文字数で推理するしかないので探すのは至難の業であり
攻略ページを見て名称が分かったとしても
自分で日本地図を見るなり、検索して所在地を見ながらやるなりしても
難しい。というのも平地、山地、高山、海の4パネルでほぼ構成される本作のマップには
分かりやすい目印になるものが少ない。いかにも1タイルだけ別の地形とか
何かありそうな雰囲気がなく、完全に隠れてしまっている。
かつ、マップが広大すぎるがゆえに、1つ1つのタイルを調べて回るには
かなり地道な作業と時間が要求される。
スタンプの形状からも分かりやすく鳥取城のすぐ上にある鳥取砂丘、
普通にプレイしていても見える富士山、(ただどこを調べればいいかは分かりにくいが)
一か所だけ出っ張った場所にある鳴門などはまだ分かりやすいのだが
山地にある白川郷は検索して出た地図で場所が分かっても
3日くらい岐阜と石川、富山の3県をぐるぐる回って
ローラーかけてやっと見つかるようなものなので
本作は探索ゲー的なここに何かありそうとプレイヤーに思わせて調べさせるゲーム性ではなく
地面に落ちたコンタクトレンズを探すような1枚1枚タイルを調べていくゲーム性に近い。
こういうゲーム性である以上、隠しポイントを探すのであれば
セーブロードするか、佐渡島に行って休暇(残り日数)を延長するのが
ほぼ必須になってくる。
Ver1.10に追加された続日本百名城編は訪ねる城が変わるハードモードであるが
車では進みにくい山地が大量配置され、進めない水場と高山が増えるという
方向性でのハードモードで、"邪馬台国"ならぬ"山大国"と化した日本を攻略する。
城の分布も東北が各県1城になり、九州に数多く配置されるといった変更があるが
思った以上に密集して配置されている印象が強く、
1日で3か所しか訪ねられない日もあれば、10カ所一気に訪ねられる日もあると
場所によってムラが激しくなっている。
外周に平地があって、城があることが多いので
外周を回るのがポイントになってくるように思う。
隠しポイントは変更ないが、鳥取城が消えるため、鳥取砂丘を見つけられなくなったり
天橋立はすぐそばに城が配置されているため、かなり行きやすくなっているなど
ルートはちょっと変わってくる。ただ地図を見ながら網羅していくという基本は同じ。
地図を見ながらまだ行ってない城はないかと
淡々と日本地図とスタンプ帳を埋めていく一作。
複数の観光地を効率よく1日で行くのが好きな人や
地理や日本史が好きで淡々と物事をこなすこと自体に喜びを感じられる人向け。
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