本作の製作者である知内ひろ様といえば、ツクール2000全盛期に「BRAVER」「リーフ村村長物語」「月の涙（ツクール2003）」といった、個性あふれる名作を作られた偉大な方として私の心に強く刻み込まれておりました。
そんな方が久しぶりに世に出された新作！これは間違いなく面白いに違いないとワクワクしながらプレイしてみたところ・・・表題のような感想が浮かびました。

某有名RPG3リメイク版のような性格システムや多様な職業、ドット絵に近いモンスター、ピコピコ感の音楽といったように、全体的にレトロな雰囲気で統一しているのは良ポイントです。
しかし後半に行けば行くほど辛くなる資金不足、思い入れがあろうがなかろうが仲間達の使い捨てを強いられるなど、プレイしていて作業感というか、人の心を捨てた機械になる苦行をやらされているような気持ちになりました。

一応15時間程度で全クエストコンプし真エンドも見たのですが、特に何の感動も感慨もなく終わったのはちょっと逆に凄いなと思いました。
過去に知内ひろ様が作られたゲームは、可愛らしく柔らかい雰囲気を持った自作イラストキャラが魅力的で、そんな温かみのある登場人物が困難に立ち向う辛くて重い世界観とストーリーの二重奏は、十年以上経った今も濃厚な思い出として私の心に残っています。
でも本作で知内ひろ様らしいと感じたのはタイトル絵だけ。全クリしてこのゲームのファイルの名が「otameshi_ace」だったのを改めて見た時は、心の底からガッカリしました。

あ、あと猫は可愛かったです、はい。

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他の方も書いていますが移動速度が遅いのはプレイ時間のかさ増しのように感じられてあまり好きではありません。
ゲーム内容自体はよかったと思います。

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エンカウント率が低い中、フィールドでノロノロと移動しながら
雑魚敵のドロップ率1/20や1/30が落ちるまで耐える苦行で眠くなり投げました。
ドラクエ風ならエンカウント率を上げる消費アイテムや敵と即エンカウントできる特技が欲しかったです。

OPの性格リセマラ中に謎の制限がかけられるのも意味不明でした。
制限をかけられてもゲームを再起動してしまえばリセマラし直せますのでこの仕様は面倒なだけで意味が無いです。

冒険者をキープと言う名の無期限拘束、複数のクエストで差し出したりなど都合のいい道具扱いなのも不快でした。
これでは冒険者ではなく奴隷ですよ。

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シナリオ　３
短編としてよくまとまっており、クエスト＝やりこみ要素（裏エンドの条件）となっている。
表エンドも裏エンドも、王道に近いストーリー。

グラフィック　３
紹介文にもあるとおり、良くも悪くもレトロな雰囲気と素材の味。

サウンド　３
ゲームイメージにはマッチしているが、良くも悪くも印象に残らない。

システム　４
基本的にユーザーフレンドリーなつくりだが、クエスト内容や条件が分かりにくいところも。
（一番安い家だと出産できないなど）

オリジナリティ　４
フリーシナリオ風ドラゴンクエストといった感じ。
ただ実際は一本道に近く、オープンワールド的なものを期待すると肩透かしになるかも。

総評(おもしろさ)　４
手堅くまとまった良作。
小さい不満点はあるものの、クリア不可になるようなことはまずなく、安心してプレイできる。

以下気になった点
・性格がランダムに決まる上欠点無しの物があるので、効率を求めるとリロード必須
・職業はワープ役の術師と回復役の神官、あとはその他といった使い心地

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ゆうしゃのまつえいとして、魔王を討伐する任務を帯びた主人公。仲間を募って世界をめぐり、見事任務を成し遂げましょう。というのが大筋な王道系ストーリーで、色んなクエストが楽しめるのも魅力となっています。
バランスの取れた難易度と手頃な小さな世界が魅力なRPGで、最初から結構な場所に行くことも可能なため、あちこちを先取りして遊んでみたりしても面白いでしょう。
終始金欠なため、アイテムや武具の買い間違いなんかは結構ダメージが大きいので、しっかり選んでいきましょう。

※以下ネタバレを含みます
既に述べられてはいますが、職業によって苦戦まみれな旅になったり、楽に過ごせたりとバランスは取れていますし極端に難しいわけではないのですが、難易度の格差は激しいかと感じました。
その時に手に入る装備との相性もありますが、主人公とやや被る芸人が一番不遇で、戦士や樵より柔らかく、僧侶や魔法使いほど術も技もない上に盗賊や狩人よりも遅く、4人戦闘のため入れる枠が大抵ありません。控えメンバーで終わりやすい上に、控えとして連れて行くメンバーは燃費切れになる僧侶や魔法使いの方が優秀となっています。
苦戦するのが解っているけど入れる、という故意な選定でなければ使い所が非常に薄い、というのは沢山ある職業が魅力な反面ちょっと残念。このあたりは昨今の4人戦闘というRPGでほぼ必ず起こるため、宿命でもありますが…
また、リメイクDQⅢの影響とは思いますが、性格はもはや能力傾向と言葉を変えた方が的確で、能力的にとある性格一択に。性格でこの先の未来全部決まるの？　という感じでどうにもあまりいい印象が抱けませんでした。
また人材派遣も最初はその後の姿が簡潔ながらも確認できて嬉しかったのですが、派遣したら二度と何処にも登場しなくなったりするのも増えてきたため、人身売買してる気分にも。恋人は特に生贄気分に。
クエスト達成の件としては、盗賊のアジトにしか出てこない敵がいますので、全種類倒してからボスを倒さないと絶対に達成できなくなったりもしますので、真のエンディングを見たい方は気をつけましょう。

書いてみたらなんだかマイナスっぽい文になってしまいましたが、総合的には全てにおいてかなり楽しかったので、レトロな雰囲気が楽しみたい方には良いゲームかと思いました。ストーリー全般に後ろ暗い終わりをするものがなく、明るいネタも沢山あり、性格によるやり取りも楽しいものです。
特に、最初から後半の場所まで移動が制限されていない、というのは嬉しかったです。行こうと思いさえすれば結構進めてしまえる、自由度の高めなRPGとして名作に入る部類かと感じました。良い時間でした。

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15時間100クエ全達成、女神を倒して真エンド
デフォドットですが戦闘中に倒されたら意外と可愛いね
レトロ風BGMはおっさんホイホイだけじゃなくなんか全体の雰囲気もマッチしている

いくつのクエは各地で困っている人を助けるために
ギルドから相応しい冒険者を派遣する（連れて行く）
よくあるパシリクエと違ってちょっと面白い
その中は「彼女紹介」まであるとか・・・
いやいやいやギルドは出会いサイトじゃないぞ

戦闘面について
序盤にはどの職業でも使えるので好きな職業からどうぞ
芸人の水魔法・狩人の風魔法・盗賊の闇魔法など
実は術士のⅠ魔法より強い、その時点の物理よりも強い
でもあるクエを達成したら術士がワープ習得できるから術士は絶対必要
あと１名の異性をパーティに入れてね、そうしないと結婚クエが大変になる

最終的に槍の串刺し9HITは対単体最強ですが体感85％の命中率
敵の防御が高いと全弾命中しても弓の三本矢と大して変わらない
狩人にはバフスキル、木こりにはデバフ攻撃と鎧通し
とにかくプレイスタイル次第です


以下は難解なクエスト
全ての町の人に話しかける（クエ029）
宿屋など店番の人も含む

デート（クエ057）
発生：パーティ内に異性がいる状態で愛の町のPUBマスターに話しかける
成功：その異性は参戦50回以上？

結婚（クエ058）
発生：愛の町のPUBに追加NPCから婚約指輪を買ってもう一回デート
成功：その異性は参戦100回以上？
　　　続いてマスターの言われた通りに雪の町へ式を挙げる
　　　教会関係のクエ090もこなす必要があるかも

出産（クエ059・真エンド条件）
クエ058後参戦50回以上？マイホームで休むと自動イベント　　　

魔法研究3（クエ072）
主人公が勇者になって魔法研究員に話しかける

雨乞い儀式（クエ095）
成功した芸人「さわやかな性格」

彼女紹介（クエ096）
成功した女性「責任感がある」

結婚指輪（クエ097）
砂浜の幼女→砂漠の町の男性→港町の女性→ボヌールにいる旅商人→ギルドマスター

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７時間ほどでクリア。
100個のクエストは達成してなくすみません。

多種多様な性格からランダムに仲間を加えられ、性格によってセリフが変化し、サブイベで見送る。
固くゆえば出会いと別れが特筆するシステムでしょうか。
成長補正が特に優れている性格があるので、冒険に連れていく性格はほぼほぼ固定になりますが、その辺は製作者さんの救済でもあるでしょうし個人的には良かったと思います。

戦闘面でのバランスもやりやすかったのですが、狩人と芸人があまり活躍する機会がなかったかな…
序盤からスキルが使いづらく、終盤は装備と職業のステータス補正に恵まれず、RP目的でしかメンバーにいなかったので...

終始金欠に悩みますが、性格さえ良ければ毎回装備更新しなくても大丈夫ですし、スキルも僧侶術士にさえ買い与えてれば問題なし。
贅沢は本がたくさん手に入ってからにしましょ。

個人的に嫌だったのは戦闘のテンポがやや遅いのと、(多分私のポンコツPCのせいですが)キーレスポンスが悪く引っかかることがたまにあったことくらいですね。

あまりモヤモヤせず、サクサクっと楽しめたのでお勧めですよ。
たくさんの猫連れまわせますし。

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