最初はあまりに几帳面なプレイを強いられてるようでイライラしました。しかしエンディングまでプレイすれば、この仕様でなければこのストーリーは表現できなかったと納得できます。ある意味とても尖った、同人ゲームらしい、個人制作ならではの作品と言えるかもしれません。近年インディーズゲームではメタ的な視点から『ゲームにおける矛盾』を突いて『心の痛み』を与えるような作品が話題となっていますが、本作も短編ながらそれに近いベクトルを感じます。
強力な武器を使いまくっているとあっという間に損害が拡大して評価1を喰らってしまう。ちょっと体当たりしただけでビルも森林も壊れてしまうので高速移動も慎重に行わなければならない。折角いろんな装備があるのに自由に使えない! 何故ここまでする必要があるのか? プレイヤーがそう思ってると、物語の主人公も疑問を口にする「何故このロボットはこんなに強力なのか?」
これ以上語るとネタバレになってしまうので、気になった人はプレイしてみて欲しいです。
基本的にロボットを操縦して敵と戦うシューティングですが、主人公の乗るコアなファイター的戦闘機とロボットが合体できるのと、町をなるべく破壊してはいけないといった制約があったりするのが特徴ですね。ステージには通常の戦闘以外にもボス戦やちょっと変わったミッションなどもあります。
敵もロボットを繰り出してくるだけでなく、ライバル機もいたりしてロボットアニメに「ありがちな」所もちゃんと押さえられているのもいいと思います。よく見るといろいろなロボットアニメなどのオマージュなんかも入っているので探してみるのも面白そうです。
それから、戦闘では基本的にロボットと合体した方が強力なのですが、戦闘機だけの状態は弱い代わりに小さく素早いので意外と重宝することがあって充電中だけでなく、敵に合わせて使ってみるといいかもしれません…
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