約20分程度で終わるADVゲーム
一本道なので詰まる事はありません
※ネタバレ注意です
主人公のまおちゃんは別に学校で虐められてるわけではないんだけど誰とも友達になれなくて微妙に浮いてる女の子
クラスメイトの輪の中に上手く溶け込めなくて、でも友達作りたくて色んな人の会話に入ってくけどうわべだけの一言言葉で返される感じがリアルでした
先生に宿題やれって言われてもできない(やらない?)、母親に怒られても改善しない。部屋も片付けられなくて汚いという所もいかにもそれっぽいです
そんな中帰宅途中で出会った不登校の女の子葉憑ちゃんと友達になるんですが、初めてできた友達に浮かれきってテンション上がってる感じやどんどんどんどん葉憑ちゃんに依存していく様が正直ちょっと怖かったです
葉憑ちゃんがもし他にトモダチ作ったら凄く嫉妬しそう・・・
最後には葉憑ちゃんとの時間が楽しすぎて最初は話題に入ろうと頑張ってた学校の友達や先生との会話にも一切入れなくなって「あ・・・もうこの子は葉憑ちゃんさえいればいいから最低限のコミュニケーションさえ取らなくなってしまった・・・」ってまおちゃんのスクールライフの終焉を予感しました
葉憑ちゃんともっといっしょに居たいから今後不登校√まっしぐらのまおちゃんの今後が気になりますが、二人だけの箱庭なんてないしずっと一緒にいれるわけでもないよなという
二人の関係性は常識的に見れば不健康な形なのかもしれないけれど、二人が傷つかない形で落ち着けばいいなと感じました
※ネタバレを含みます
つまらない日常の中で、
学校に何となく馴染めない2人の少女が出会い交流を深めていくADV。
主人公のまおは酷く嫌われたりいじめられたりしている訳ではなく
本人も明るくしているけれども、
「空気を読む」ことだったり社会生活上しないといけないとされている事をしたりするのが
苦手なように感じられて「こういうことあるなぁ」と共感しました。
ゲームを通して感じられるその「致命的でない何となくの距離感や疎外感」が
息苦しくて、とてもリアルに感じました。
公園での交流以外の部分が淡々と、
ほぼ変わらずに進行していくのが日常の気怠さを感じさせられ、
人懐っこいまおとつんつんした葉憑ちゃんの交流が楽しく可愛らしいので、
段々と葉憑ちゃんだけに傾いていくようなまおの気持ちがよく分かりました。
最終日に選択肢が出ないのも寂しさは感じたけれど、
「まあこうなるよなぁ」と納得の帰結です。
タイトル画面のまおのイラストがちょっと怖い雰囲気もありつつとっても可愛くて惹きつけられます…!
白髪片目隠れ、正義!
でもどうでもいいことですがお部屋の下着が気になりすぎて
「それは片付けよう…!」ってずっと思ってました笑
葉憑ちゃんのイラストとか2人の今後ももっと見てみたかったので、
別作品で見られたりするのかな…?と楽しみにしつつ、
またプレイさせて頂きたいと思います。
ありがとうございました!
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