「ノックスの十戒やらヴァンダインの二十則(ミステリー書くときやっちゃダメよんみたいな戒めのこと)やらをクシャクシャに丸めてゴミ箱に投げ込んだような作品」(本作のリードミーより抜粋)だそうです。つまりバカミステリー。知らんでもめちゃくちゃなミステリーが好きなら楽しめると思う。
個人的に一番ツボったのは13話ですかね。手裏剣のくだりでマジでモニターに向かって噴いてしまった。名前のくだりでも噴いてしまった。
後11話の余計な文章がなんか綺麗だなと思いました。最終的なオチのつけ方も上手いと思います。
各話にタイトルがついているのですが、いやツッコミ入れてえのそこじゃねえよ!みたいな回がいくつかあるのも笑えました。7話とか。
構成自体はバカミスという前提でならしっかりまとまっていて、真面目に作った話も上手そうだなあと思ったらカノウセイの人だった。とてもバカらしいツクール2000の読むゲの見本みたいな感じで楽しかったです。
八久斗様の制作された1話1分程のギャグ的推理劇場、「犯人は田中」の感想を書かせて頂きますね。
本作は安楽椅子探偵のゼノンが助手的存在のバシと共に繰り広げる、面白おかしい推理劇場であり、
1話1分程でゼノンの推理で犯人が見付かります。
警察官が行う事件の状況説明は妙にリアルであり、一見これは本格的な推理を見る事が出来るのかと思いきや、
必ずギャグが入り混じったゼノンの推理で幕が閉じる形になっています。
多くの登場人物が出て来ますが、その殆どが名前を逆さに読むと、ああそう言うネーミングかと思えるかと思います(笑)。
基本的には読み進めるだけの作品で、1話終わる毎にセーブが行えるようになっています。
メタネタが非常に多く、マップもたったの1マップだけしかないのに、非常に上手く纏まっていて、退屈する事がありません。
ゼノンがふざけた推理をする度に、簡単に犯人が捕まるのが面白くて笑ってしまいます。
こんな事で犯人扱いして良いの?こんな簡単に犯人は自首するものなの?これってそもそも推理なの?って感じです。
本当に馬鹿げているので、本格的な推理小説家だったら怒ってしまうかも知れない位です(笑)。
とは言え、雰囲気はしっかりと描かれていますし、本格的な推理ものにする事も出来そうなのに、
敢えてギャグを取り入れたように思え、作者の方は本当に本格ミステリーが好きなのだと感じました。
ゲーム本体の容量がずば抜けて少なかったり、タイトルやリードミーですらネタにしてしまう辺り、
かなり他のゲームとは一線を画す作品であるとも言えるでしょう。
因みに、ゼノンと聞くだけで、とあるゲームの幼稚園児の主人公を思い出してしまい、
頭の中にずっと氷石彩亜様のBGMが流れていたのは内緒です。
本作には一切、氷石さんの曲は使われていませんけどね(笑)。
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