とある事件がキッカケで街は異形の生物たちで溢れ返り、僅かに生き残った日本人たちはビルに逃げ込んだり森に村を作り自衛しながら暮らしている世界。
互いに互いを信用出来ず、暴力と欲望のままに生きる人間も多く、そんな中でも助け合う人々も確かに存在する。
そんな非常にそそる世界観のRPGです。

基本的には拠点から外に出てモンスターを狩ったり素材を集めてアイテムや装備を作って進めていきます。
良くも悪くも空腹度みたいなものが無いのでサバイバル感はあまりありませんが代わりにゆったりと素材集めが出来ます。
その素材集めが肝というか一番楽しいんですが、一章だけということもあって作れる種類が少な目なのが残念でした。
よくあるサバイバルものだとチェスト作ったり発電機作ったり生活に使う物を作っていきますがそういうのは一切なく、ほぼ戦闘に使うアイテムか装備のみ。「鉄」とか拾っても使った記憶もないし、装備品もぼモンスターの素材から作るのしかない。一応温泉がありましたがあんまり充実させ過ぎるのも世界観が壊れて難しいところだとは思いますが。
それとパソコンがあってなぜか電気とネットは生きているのに他の拠点の生存者たちとコンタクトを取ってこの災害を根絶して乗り切ろうという動きが全然なかったのでそういうのが欲しかったなと思いました。
あとこれも良くも悪くもプレイ時間の半分以上が素材集めや戦闘で、シナリオが大して進んでおらず短いのも残念でした。
作者さんの記載したタイムアタックの時間を見れば察せられと思います。ただこれに関しては面白かったからこそもっとプレイしたかったという気持ちの表れで書きました。
2章の前半はすでに公開されているようですがたぶん引継ぎは出来ないっぽいです。

世界観はとても興味深いですしキャラクターの掛け合いも良い。ストーリーも気になる展開。
だけど短い・・・そして引き継げない。それが難点でしょうか。

◆気になったことやバグなど

・合成が一つずつしか出来ない
連打すりゃいい話ではありますがやっぱり気になりました。
代わりに選択肢の時の空白は私は気になりませんでした。
そこまで多くもないしむしろ誤操作を防ぐ意味もあって私は空白があって親切だと感じました。

・スキルの回復量が少なすぎる。
中盤ぐらいからHPが2000超えも珍しくないのに中回復で160ぐらい、大回復で300はいくらなんでも少な過ぎると思います。
回復するかしないかは置いておいて死にスキルという意味で気になりました。

・Sキーかメニューからマップを見れてSキーでマップを閉じられるんですが、メニューから見るとたまにSキーが反応しないというバグがありました。
マップのON・OFFがSキーというのも知らなかったのと相まってしょっぱな15分ぐらい探索したのがやり直してになってしまいました。
ロードし直して何度か試しましたがやはりSキーが利かないことは何度かあり（条件は不明）、落ち着いてXキーなどを一度押すと反応するようになることは確認しました。

・紅が初めてコールドステーションに訪れた時に「コモンエラー」多発。
おそらくそこに到達すると自動で出て来る画像のイベントがエラーなんだと思います。おかげで怖い画像あまり見なくて済みましたが。

・洞窟や建物の出入り口などにキャラが重なっても移動しない時がたまにある。
何度も行ったり来たりをするとマップ移動出来るようになりますが。

・最終ミッションの救助者7人は要らない
救助者って無駄に物資削るだけだし、しかも7人も集めるのは手間が掛かり過ぎます。
あとはエンディング見るだけの段階になってるのにそこから7人集めるってなり、せっかく1章のボスを倒して盛り上がった気持ちが一気に冷めました。
どう考えてもマイナス効果のミッションでした。

・いくらなんでも最後のお祭りはない
RPGなんでめちゃくちゃ強いはずの脅威を生身で倒せるのはいいとして、単なるバリケードもあれだけ数もいるのに破壊できないのもまぁゲームだし飲み込むとして、だからってエンディングとは言え何にも解決していないのにお祭り開いて夜店出しますか？せっかくここまで作った緊張感や世界観を壊す悪ノリし過ぎにしか思えませんでした。せめて夢オチにして欲しかったです。

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大災害によって崩壊してしまった世界と、そこで生きる人々がとても印象に残る作品です。
スタート時に豊富な難易度が用意されているので、サバイバル要素があるゲームに初めて触れた当方でも最後まで楽しむ事が出来ました。採取や狩りでアイテム作りに必要な素材を集めたり、物資を貯めて隠れ家を改築したり、時には救助要請を受けて生存者を助けにいったり。やれる事が色々とあって、気付いた時には現実でのご飯を抜くほどエンディングを見たくて夢中になっていました。
また、メインミッションでは一般市民である主人公達が恐ろしい化け物に立ち向かうストーリーの他、ホッと息抜きが出来たり思わず笑いを誘われるイベントが盛り込まれています。そのおかげで10時間というプレイ時間でも途中でダレてしまう事がありませんでした。
更に、ギミックも凄かったです。ある仲間を連れている事で使えるようになる『集中モード』を始め、先に進むうちに「これは演出だったのか！」と気付ける独創的なアイデアが魅力的でした。

なお、恐れながら下記は遊ばせて頂いた中で少しだけ気になったところになります。もしもツールの仕様だった場合には申し訳ありません。

①セリフの見やすさ
文字数・文字の大きさの関係でウィンドウ内に収める事は難しいのかも…と思います。ただ、大変申し訳ありませんが、メインキャラの表情グラフィックの上に表示されるセリフに少々読みづらさを感じてしまいました。

②冒頭の没入感
チュートリアルなので『Cキー』などの言葉が出てきた方が確かに分かりやすいのですが、緊迫した状況で主人公からそう説明される事で「これはゲーム」という意識が生まれてしまい、恐れながらいまいち世界観に入り込む事が出来ませんでした。

③選択肢での操作
本作にはプレイヤーが選択をする場面が結構あるのですが、一段目に空白がある事で目的の答え（「はい」など）を選ぶ際に僅かに手間どってしまいました。

④アイテム合成・売買での操作
ゲームを進めるうえで必要不可欠な合成・売買システムなのですが、一つずつしか作れない・売り買いできない事が少し辛かったです。

➄アイテム使用時のキャラクター選択
現時点でも選んだキャラが明滅する仕組みが施されているのですが、暗く深みのある色で描かれた背景のみが明滅する為、パッと見た際に「今このキャラを選択中」という事が上手く判別できませんでした。

⑥広告とマップの雰囲気
折角掲載頂けたのに大変申し訳ありません。当方の広告によって、特に緊迫感があるあの場所の雰囲気が壊れてしまっているように感じました。広告はマップの雰囲気に合わせた方が……いいかも……しれません。

作者様のお言葉に甘えて色々と書いてしまい本当に申し訳ありません！ですが、気になったのは上記の事だけで探索やストーリーは本当に面白かったです。ラストの展開に、続きが見たいという気持ちが現在ムクムクと湧いています。セーブデータを大事に保管して、第二章のリリースも楽しみにしています！

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※注意　多少のネタバレを含みますのでご了承を
Ver.0.1　難易度Normalでクリア、クリア時間は大体6時間程度



■ストーリー

ストーリーは大雑把に言えばパニック物。
最初は「脅威（所謂モンスター）」に対し成すすべのない主人公たちが徐々に立ち向かい成長していく王道ストーリー。
多少のグロ表現と下ネタがあるので苦手な人は注意。
ただ、サバイバルと謳っている以上グロ表現は必然だし強烈なグロシーンは無い、ただ紹介文に注意位はあってもいいかも。
下ネタもR-18レベルではないし不快なレベルではない。

登場キャラクターは個性豊かで、人間味溢れる人からRPGのキャラだなーって感じの人まで様々。
ただ主要キャラ全員に立ち絵が無い事（立ち絵の有無でキャラの立ち位置が分かってしまう）
パニック物の「コイツこうなるな」が予想を裏切らない（死ぬという意味ではない）のはメタではあるものの勿体ない。
現時点だと自分は黒嶋君が一番好きです。


■システム面

「ゲームだから」という部分はあると思いますが、結果ストーリー面を否定してしまっている気がします。


･脅威に脅威性を感じない

最初は文字通り脅威ではあるものの、ストーリーが進むと脅威性を全く感じない。
理由は後述。

･サバイバル面の薄さ

飢えに悩まされている描写は序盤だけ、その他物資も苦労は特にしない。
空腹度のような存在もないし、割と食料（アイテム的な意味で）が手に入るのも理由。
後半になるとインフラ等その他の問題も結構解決されているし拠点の立地から「脅威が人類の天敵だから」ではなく
「滅んだのは奇襲を受けたから」だろうな、という結論に。

※どちらも現時点ではなので、次回作以降で納得できる理由が出る可能性はあります。


■改善してほしい点

･アイテム合成が1個ずつしかできない点

･強制戦闘があるシーンが2回あるものの、最悪そこで詰みかねない（というか難易度変更がなければ詰んでた）
こんな所でサバイバルかよ！むしろロマサガか！ってかつてのトラウマに思いを馳せたのは秘密。
1回目はアイテム合成が可能だったものの、2回目は合成すら不可なのでセーブしたら最悪詰む。

･ラスボスのHPが多すぎる
こちらのレベルの問題かもしれないが（装備は最強）強いというよりはただただ面倒くさかった。

･舞台が日本であることの意味の薄さ
神社やその土地にある有名なビルの廃墟を出すだけでも雰囲気が出るので次回以降出て欲しい

■総評

システム面の疑問もDQで言う「死んだNPCにザオリクかければいいじゃん」レベルの物だと言ってしまえばそれまで。
キャラの立ち絵は綺麗だし魅力的、ゲームとして悪い点はそんなに無い。
次回作以降では全部納得あるいは改善できる範疇なので、続編に期待。

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とても良さそうな世界観とグラフィックに惹かれてプレイさせて頂きました。
ver0.1難易度[Hard]の環境です。

とある事から世界が崩壊し廃墟に放り出され生活することになるのですが戦闘がひじょーーにシビア!で
こいつらのせいで世界が崩壊したんだろうなと想像できる強さなのでワクワクしました。
個性豊かな仲間達や様々な(ありえない!?)生存者達と一緒に戦いながら進むのは楽しかったです。

気になった点はサバイバル感の乏しさで、
無限に物資を獲得でき生存者に対するリスクがない為だと思います。
この世界観でサバイバル感の欠如は少しもったいないなと感じてしまいました。

それでもすごく楽しませてもらいました。
続編にも期待できる高クオリティのゲームです。
ありがとうございました！

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