J-tr

そのシンプルさゆえに、秋ののどかな雰囲気を感じながら気楽にプレイできる弾幕ゲー。

Ver 1.00
クリア時間 32分(Normal マスリーナ 初見クリア)
      +1時間34分 (Normal マリー、アズール、ロキ。全員初見クリア)
      +31分 (Hard マスリーナ 初見クリア)
      +2時間6分 (Extra マリー 20回目クリア)

ハイスコア Normal 132,512(マリー)
      Hard 98,774 (マスリーナ)
      Extra 11,176 (マリー)

春に起こった、花の女神「木花」の死の真相を探るべく
里の外れにある神社に向かう秋の弾幕STG。

某プロジェクト風弾幕STG。同じ蒼神弾幕STGの、
春の天花譚、夏の怨霊殿、冬の白魔伝と比較して
秋にあたる本作が最もとっつきやすいゲームになっている。
本編が遊びやすい理由として、
弾幕自体が比較的易しめ、
システムがシンプルなスコアエクステンドで残機がかなり多い、
初心者向けの強機体が存在する、
という三点が挙げられる。

本作の弾幕は規則的に動くものが多く、
読みやすいのに加えて、弾速も控えめで密度もそう高くない。
道中はあまり苦戦する要素もないので上部回収もやりやすい。
4ボス以降は初見ボム推奨なスペルも出てくるもの、
大体各ボス1枚くらいである。
(4ボスのホーミングバレット系や5ボスの「ピンクコメットダンス」、
横から来る波がy軸の自機狙いなのに気づくまで初見殺しな
6ボスの「葦原の怒り(大地震)」など)
そのため、初見でも比較的対処できる弾幕が大半を占めており
STG慣れしているなら初見クリアも容易であり、
Normalに限らず、Hardも上手くいけば初見でクリアできる。
最高難度のinsaneも初見4面までは行けたので
おそらくそこまで難しくないと思う。

本作はスコアを稼げば残機数が増える、
シンプルなスコアエクステンド制である。
敵を倒すと落とす青pを回収することでスコアを稼ぐことができ、
(位置に関係なく最低点~表示されている最高点までの乱数が
スコアになる)
稼げるスコアは敵を倒すと落とす緑pを回収する、
ボスのスペルを被弾とボムなしで突破する(+10.0)
ステージクリア(+10.0)で上げることができ、
ボムを使用する(-5.0)、被弾する(-10.0)ことで下がる。
弾幕の難度が低いため、上部回収もしやすく
スペルの取得も自然とできていることも多いため、
敵を倒してアイテムを回収する(あるいは上部にいる)だけで
特に意識しないでもスコアが稼げていることが多く、
数回被弾したとしても、気がついたら5面で
残機が上限に近い数値になっていることも多い。
全体としてかなり被弾回数に余裕のあるバランスにも思う。

本作の自機はアズール、マリー、マスリーナ、ロキの4人なのだが
初心者ならマスリーナが一番プレイしやすいように思う。
ボムにクセがあるが、低速移動で敵を追尾する誘導弾を撃つため
避けに集中しているだけで敵が自然と倒れていく。
(しかもこの誘導弾、威力はそこまで低くないので
スペルで撃ち続けても避ける時間があまり長引かない)
上部回収の位置からでも敵を追尾するためスコア稼ぎにも向いている。
本作は天花の続編的な位置でもあるので、
天花のキャラである彼女はシナリオ的にもしっくり来ると
いろんな意味で優遇キャラのようにも思う。
ちなみに他キャラについて特徴をあげると、
アズールも高速移動中に誘導弾を撃てるが
一度、拡散してから追尾する仕様なので少しクセが強め。
マリーは低速ショットで中型のザコ敵を瞬殺でき、ボムでボスの形態を即座に
変えられるが、攻撃範囲はやや狭いので大きく動かす必要があるが
ザコをなぎ倒す感覚は気持ちいい。
ロキは、高速移動時が貫通弾なので敵が重なって出てきたときに
綺麗に倒せる。

本編は比較的、簡単になっているが、
Extraはやや難しい。弾幕の密度も高めで、気合避け成分強め、
パターン化できそうなのは「閻魔の篝火」くらいか。
(このスペルは弾の向きを意識しないと追いつめられやすい初見殺し系ではあるが)
最高点がかなり上がりにくいため、スコアエクステンドはあまりしない。
本編ではクリアやスペル取得で累積的に最高点が上がっていくが
Extraは1ステージ分だけであり、弾幕の難度が高いため、
ボムを使うか被弾しやすく、最高点が0になっていることも珍しくない。
中ボス撃破、ボス直前のザコ、EXボススペル5「ハーベストアップル」後の
3回ほど残機アイテムを落とすのが救い。
パワーが0からスタートするので序盤は赤pを積極的に集めないと
ザコが全般的に固めなので、マリーですら敵を倒しきれない。
Exボスは通常攻撃で左右に大きく動いて、隙間に
滑り込んで避けるパターンがいくつかあり、判断力を求められるので
難しいと感じたら即座にボムで、ボスのスペル発動まで飛ばしても良い。
本編では必要なかった、高速移動やボムの運用が重要になってくるので
体感的には本作のHard以上の難易度はあると思う。

BGMについて、印象的なのは
3面道中「神々の桃源郷」、5面ボス「秋宵は雅な花の下に」
6面ボス「天孫降臨」の3曲である。
「神々の桃源郷」はサビのフレーズが
秋の川のせせらぎのような気持ちよさがあって
タイトル曲、スタッフロール曲と何度も同じフレーズが
流れるため、本作といえばこのフレーズと
印象に残りやすいように思う。
「秋宵は雅な花の下に」は曲の始まりが少し陰のあるような
手強さがあって、ちょっとカッコイイ感じが好み。
「天孫降臨」は何回もプレイしているうちに
気に入ってきた曲で、ピアノの入るタイミングで
難しめのスペルに入るので、ゲームのクライマックスと
マッチしてて、これも印象深い。

元ネタ的には風神に永夜をミックスしたような構成ではあるが
風神と違って、ボムはむしろ使わないゲームなので
プレイ感覚はまた異なるものになっている。

弾幕やシステム的に簡単なので、
本作は蒼神シリーズのなかでは
気軽にはじめて気楽にクリアできる弾幕ゲーに思う。
シンプルなスコアエクステンドに
秋ののどかな雰囲気を感じたい人向けな一作。

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No.46948 - 2019-03-29 22:13:44
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