書店での、ささやかな交流の物語
まったりと読める優しい文章で、ゆったりと流れる時間が心地よかったです。
ボイスも過剰過ぎない自然な演技で、聴いていて作品の(店内の)雰囲気に同調できました。
1章1章が軽く読めるので、ちょっとした隙間時間や寝る前に読み進められるのも魅力的でした。
※以下、ネタバレを含みます
1章は、初々しい恋のお話で、語り手さんと同じように思わず顔が綻んでしまいました。
2章は、大野くんと橘さんのツンデレップルぶりが微笑ましかったです。
3章は特にお気に入りの話で、ささやかだけど大切な交流の、切ない結末のお話でした。
4章はひたむきに頑張る山崎さんのお話で、彼女の懸命さに応援したくなりました。
5章はちょっと不思議な猫さんと橋本さんの会話で、
橋本さんの穏やかな視点で共にお店への愛着を感じられるお話でした。
サイドストーリーもそれぞれ本編の登場人物が登場する、
ユーモア溢れるお話で面白かったです!
とても人への優しさに溢れた、温かい作品でした。
続編があるようなのでまたプレイさせて頂きたいと思います!
ありがとうございました!
段々と人が増えて賑やかになっていく書店を見守っているような読後感。
クリア時間 26分 (本編 読了まで)
+12分 (サイドストーリー+おまけ 読了まで)
書店で働く店員さんたちを巡るエピソードを
店長の橋本の目線で読んでいく短編NOV。
視覚的には文章以外は背景と話者の名前が表示されるだけの
文章を読んで楽しむタイプのオーソドックスなノベル。
特筆すべき点として登場人物のセリフは全てフルボイスで
電話越しの声はちゃんと遠くなっていたり
上手く声が出せない人物も雰囲気が出ていたりで
ボイスドラマを楽しむような感覚で読むこともできる点が
面白い。
登場人物は作中ではグラフィックとして表示されることはないものの、
おまけのキャラクタープロフィールで外見を見られるので
本編読み終わった後くらいに見てみると
たしかにこんなイメージだなぁと思ったのが印象的。
本編について、シナリオの傾向としては
1章~4章までは各店員の物語で
全て男女の交流の話になっている。
お客さんと淡い恋愛関係になるものもあれば
漫画家になった元店員との素直になれない関係を続けるものもあったりと
穏やかで温かな恋愛的な話が多めだけど、中には切ない話もある。
そして、5話は総まとめ的な話で
店長と彼にだけは言葉が通じる不思議な猫がメインになる。
章を読み進めるごとに、前の章の店員さんの名前が
ところどころで出てくるので、
人が段々と増えてきて、この書店賑やかになったなぁと
しみじみと思える。
そして、最後に新しく店員さんが一人増えるのだけど
誰だろう?と初見で気になった後で、なるほどなぁと思える人物。
この話はある意味、彼で始まって彼で終わった話にも思う。
サイドストーリーは一転、ギャグ要素強めで
欲しい本と行動が全く一致しない、ツッコミを入れたくなるお客さんの話や
万引きの話かと思えば、オヤジギャグの話もあり、
男女のときめきの話が多かった本作の中で
(本編は切なくて綺麗な話だったけれど)一人だけそういう話に
ならなかった店員さんの話もある。
しっとりとした本編に対して
少し笑いどころのある後日談的な位置づけになっている。
読むだけではなく声で聞く面白さもあり
あたたかで穏やかな書店の人間関係を楽しめる一作。
恋愛的な小説を読むのや、シンプルに本が好きな人向け。
次回作に期待しています
公開告白、拍手喝采(未遂)、など今風のワードでネット小説風のノリはプレイヤーを選ぶかもしれません
ツイッターやなろうへのSS投稿が好きな読者は好きなゲームじゃないでしょうか
せっかく音声が入ってるのに、私のpcだと音声が余り聴こえないのがザンネンでした
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