今現代、少年少女達の闇の心理をリアリティに描いた、超短編ノベルといった感じだろうか。
近年の少年犯罪を起こす要因について、深く考えさせられる一作。
ここの作者の作品としては珍しく、現実的でシリアス一色なストーリーだと思われる。
重々しい雰囲気ながらもテンポ良く読める文章で内容がわかりやすいのは流石といったところだが、一度に表示される文章表示スピードが早すぎて目が追いつかないというのが少し困り者ではある。
結末としては、結果的には大惨事には至らず、小さな騒動で収まったかのように見える。
しかし、少年少女の心の闇が完全に払拭されたわけではない・・・人生の経過とともに、彼らの負の暴走が爆発する可能性は否定できないのだから。
12345
No.13707 - 2008-09-03 06:01:10
- 1