永遠を生きる吸血鬼と殺し屋のお話です。
まず、これまでの作品と文体が全く違います。
あまり日常では使わないような言葉が連発されます。
それが作品の雰囲気を作っています。
苦手な人は疲れてしまうかもしれませんが、
好きな人はとても気に入ると思います。
私はこういうの文体で書くのが苦手なので
すごいなあ、苦労しただろうなあと思いながら読んでいました。
そして、なんといってもこの作品の売りは、バトルシーンですね。
二転三転する戦況が面白いですね。
エルはどちらかというと力押しや
物量で攻めるのですが、毒蜘蛛は
頭を使います。
圧倒的な強さを持つ者に、気持ちと戦略で立ち向かう様は
思わず熱くなりますね。
最後はちょっとした仕掛けというか、
伏線回収があるのですが、いい話でしたね。
毒蜘蛛にとって一番大切なもの、家族を幸せにできたので
これで良かったと思います。
この作者さんのゲームはいくつかプレイ済なのですが
どれも言えることは予想外の真相や結末を用意してくること。
今回も『ほうほう、そうなのね』と思わせておいて
のちのち『ナンダッテー?!!』って
ミスリードがうまいことうまいこと。
見事騙されました!やってくれるよなぁ。
バトルシーンに力をいれた、
メインはおそらくバトルというだけに先頭描写は必見です、演出も文章も気合いが入っており目が離せないです。
個人的に中盤ら編で
『二人は最初×××××のになぜエルちゃんは毒蜘蛛を××××だろう?』とキャラの心理が謎だったのですが
最後まで読むと考察のし甲斐があります。
しっかし私はどんでん返しに驚いて二週目しました。
そんな魅力のあるゲームなのでぜひぜひ。
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