じわじわ染み込む辛さがある作品でした
Lost Friendsシリーズを1、3とやってとても刺さったので、2もプレイさせていただきました。
紹介文にある通りまさに「不毛」なお話で、1、3とはまた別の読了感を味合わせてくれます。
以下ネタバレ注意です
初回迎えたエンドに激しく動揺し、他のエンドでリカルドに未来はあるのか…?とおそるおそる進めていって、展開に胸を締め付けられました。
クズ度控え目(公式様より)で悪意が絡まない分辛いこともあるのだと痛感しました。
明確な悪がいないのが、逆に報われなさを助長させているというか…。
初回エンドにしばらく動揺して、ナナシエンドに呻いた後、「Trueエンドは絶対に最後に見て真実を知り、情緒を破壊しよう」と決めていたのですが、バッドに繋がりそうな選択肢を選んでいたらTrueに突入。
びっくりしつつ期待を裏切らない展開で、「サイコー!」と「なんでこんなことしたんですか…?」の間でぐらぐら脳が揺れました。
そしてもう片方のエンドを見ようとプラスになりそうな選択肢を選んだところ、個人的に一番胸に焼きつくエンドがきました。Trueを見た後ならではの苦しみが味わえたかもしれません。
コンラッドが大好きだったのは前のリカルドで、ナナシが執着していたのも前のリカルドで…。
最初はリカルドモテモテだ~!と思っていたのですが、二人は彼を通して過去を見ていたのだと分かったときのじわじわ脳破壊の感覚が忘れられません。
私は二人のことが大好きで、だからこそ「頼むから今のリカルドを見てくれよ~!」と泣きすがりたくなる気持ちがあります。
なのでリカルドエンドに苦しみつつ、この結末があることにほっとしてしまいました。
花売りとの交流が一筋の光でした。リカルド、ちゃんと友達つくれるんだよな…。
リカルドエンドで彼が失ったのは、紛れもない友達だと思うし、そう思いたいです。
心のどこかに毒のようにじわじわ染み込んでいく作品でした。
作者様の物語、そしてキャラクターが大好きです。
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