ネタバレを含む
虐めは、1人の中学生が庇って守り切れる程簡単なことじゃなくて、
当たり前だけど、虐められることに無縁そうな日向ちゃんにも重くのしかかってきて、耐えることが出来なかった。
日向ちゃんが葵ちゃんのせいだよと言ってしまう場面があったけど、最初はそれこそ私なら護れる大丈夫って信じていたんじゃないかなと思った。
でも本当はきっと自分が思っているより弱くて自分で思ってる自分と実際の自分は違ってしまったのだと思う。
飛ばなかったことで日向ちゃんを裏切ったと葵ちゃんは後悔していたけど
生きたいという気持ちを知った自分自身を騙して無理していたら、
それこそ日向ちゃんのせいで私は飛んでしまったと、日向ちゃんを怨んでしまっていたかもしれないし、その時飛ばないことを選んで良かったんだと思う。
10年生きた葵ちゃんは
どれほど辛かっただろうかと日向ちゃんを思えるくらい大人になっていて、それだけ時間が経ったんだなと思った。
生きた意味はきっとあったと思うし、日向ちゃんは本当は一緒に夏休みを目一杯楽しんでくれただけで実はもう充分満足していて、葵ちゃんを怨んではいないんじゃないかなと思いました。
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No.58391 - 2021-07-20 04:25:44
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